13のショック (異色作家短篇集) 価格:¥ 2,160(税込) 発売日:2005-11 |
「ヘルハウス」の作者、あんまし感心しなかった記憶があるけど、やっぱしどうも好きになれないタイプって気がする
人間をいきなりバーベキューにしたり(ノアの子孫)、小さな子供(顔)や体の不自由な老女(長距離電話)をいじめたり、近所中にトラブルを起こして回ったり(種子まく男)して何が面白いのかさっぱりわからない(面白がらせようとして書いてはいないって?はあ、さいですか)
専門的な知識をひけらかすこともあるけどしばしばデタラメ、太陽の寿命が後1500万年でたまるかよ(天衣無縫)、隣の大陸へ行く程度の気楽さでよその惑星へ出かけてまるで説明のつかない災難に遭う(死の宇宙船)かと思えば、アメリカ中に全く理屈に合わない異変が起きる(忍び寄る恐怖)、いや別に理屈を合わさにゃいかんという法律はないけどさ、理屈に合ってない上に全然面白くないんだよ、こんなのに金とるの犯罪じゃない?
「人生モンタージュ」と「次元断層」の2つだけはちょっと気に入った、「人生」は一生が85分のフィルムになっちゃう、「次元」は今までとちょっとだけ違うパラレルワールドに迷い込む、ただどっちもちょっとだけ物足りない、もうイーハン欲しいとこなんだわにゃ
一番短い「レミング」のこれまた説明つかない恐さを評価するかどうかで一冊の評価が変わるんじゃあるまいか、どうも私は「説明のつかん恐怖」が好きじゃないっぽいのである(じゃあ「四谷怪談」のシッチャカはどうだって?あれは「忠臣蔵」が前後にあってこその名作じゃなかろうかと私は思うけど)
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