事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

ジャック・フィニイ

2014-10-13 13:54:39 | SF

Isyoku カバーの色が楽しいこのシリーズ、意外と揃ってないのである(エリンはあり、私が買った時どうしてヒットしなかったのかは不明だがカバーのために買いなおすほどのことじゃないわね)、5のランジュラン(かのホラー映画「蝿男」の原作者とのこと、知らんかった!)と6のジャクソンは在庫切れでいつ入るかわからないらしい、ジャクソンは中古もえらく高値になっている、この2つはカバーがイエローなのでどっちかを是非入れたいね(それかよ)、1のダールは電子化されてソニーでも出ている、評価高いのはめでたいが紙の本がほしいヒトもいるんだよ、14のサーバーは映画公開のおかげで文庫化、いつでも買えるがどうも昔授業でやったから印象悪いんだよなあ、ということとは関係なく映画「LIFE!」ってものすごい予告だったけど結局妄想ネタなわけ?(でもなさそう、これは読むしかないかにゃん)

レベル3 (異色作家短篇集) レベル3 (異色作家短篇集)
価格:¥ 2,160(税込)
発売日:2006-09

ということはさておいてこれ、ざっと40年ぶりの再読、完全に忘れてた、表題作で「サム」って名前を見た途端にそいつが誰だか知ってると思ったのだけが記憶のカケラ、しっかしこの逃避願望は何なのかね、50年代のアメちゃんてのはこれほど将来に希望を持ってなかったんだろか、信じられん、このノスタルジックぶりはちょっとブラッドベリっぽいかも、確かに「おかしな隣人」(タイムマシンが実用化した途端にみんなが過去へ飛び始める)で「過去へ逃げた主人公が時間警察に捕まる」ってブラッドベリ作品を引いてる、そいつの逃亡先は1930年代のメキシコ、まあ確かに平和そうではあるのだが(つまり昭和初年の日本へ逃げるのとはわけが違う、その後すごく悪い時代が来るというわけではないのだが)、なればこそそんな逃避が許されてよいものか・・・・と思うのは私だけじゃあるまい

一番おもしろかったのは「世界最初のパイロット」、何と南北戦争の最中に北軍の兵士がライト兄弟の飛行機(らしきもの)を(未来のスミソニアンから持って来て)飛ばせちゃったというシッチャカメッチャカ、もちろんそんなことしたからって何の役にも立たなかったんだが、どうやらこの話をしてるオッチャン(自称>100歳)は老人ホームじゃなくて精神病院にいるんだろなと何とはなし推測できるように書いてあるところが何ともおかしい
潮時」-さっさと死ねばよかったのに息子の居候として生き続けてることを後悔する老人、主人公の僕はたまたまそいつの生霊に出会ったので背中を押してやった、いいことをしたのかどうかわからない、ホントわからないね
ニュースの陰に」-印刷したことがホントになっちゃう魔法の活字、そんなものがあったら何を書く?50年代半ばの22歳ってこんなにヒネててかつ幼稚でジコチューだったのかなあ、とても他人と思えない・・・
雲の中にいるもの」「青春を少々」-平凡な男女のロマンスを描いた心温まる小品、これでいいのだ
第二のチャンス」-これぞフィニイならではのタイムパラドックスSF、そう断定できるものが一つだけだったとは・・・
死人のポケットの中には」-根性悪!!!

とまあそんなわけでマシスンの口直しにはあんましならんかったかな

追記-ブラッドベリも在庫切れらしい、タハハのハ、いやちょっと前までそんなもの意地でも買うかと思ってたのであったが・・・・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿