経営コンサルタントへの道

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■■【時代の読み方】 社会主義インドは本当に日本のパートナーとしてふさわしいのか 2014/09/11

2014-09-11 14:01:09 | 知り得情報

■■【時代の読み方】 社会主義インドは本当に日本のパートナーとしてふさわしいのか 2014/09/11

 時代の流れを時系列的に見ると、見えないものが見えてきます。NHKの放送や新聞・雑誌などを見て、お節介心から紹介しています。


独善解説

■ 社会主義インドは本当に日本のパートナーとしてふさわしいのか 2014/09/11

先日、インドのモディ首相が、外国訪問の第一号として日本にやってきました。モディ首相帰国後、インドやバングラディシュを安倍首相が、大きな経済ミッションを連れて訪問もしました。

                    中国を睨みますと、いずれ世界第二位とか第三位の経済大国となろうインドは魅力的な市場であり、中国に対する警戒感は日本に共通します。

インドのグジャラート州知事で、その手腕を振るった実績を持って、インフレと貧困対策を字句にインドを経済大国に導こうと必死のモディ首相です。

                    「グジャラート州の経済発展は、低賃金の労働力に支えられているだけだ」と揶揄する人もいますように、インドという国を単位とするトップと、やや特殊事情を持つ風単位のトップとでは、必ずしも手法が通用するとは断言できません。

                    複雑であった政策決定の手順を大幅に改善するとか、不必要なファイルはなくしたり電子化したりして、廊下にモノを置いてはならないというような、5Sのような指示をしたりしていると言います。

                    日本が、本当にインドとWIN-WINの関係を築いていけるのかどうかは不透明で、手強い相手との厳しい交渉はこれからです。互角の交渉が日本にできるかどうか、安倍首相の腕の見せ所でもあります。

◆ 日本の国際競争力は高いか低いか? 2014/09/04

毎年、スイスのダボスで開催される、通称ダボス会議「世界経済フォーラム(せかいけいざいフォーラム、World Economic Forum)」が開催されました。

ダボス会議は、ビジネス、政治、アカデミアや、その他の社会におけるリーダーたちが連携することにより、世界・地域・産業のアジェンダを形成し、世界情勢の改善に取り組む、独立した国際機関の年次総会です。(【Wikipedia】を参照して作成)

ここでは、会議だけではなく、さまざまな研究報告書を発表したり、メンバーたちが各業界に関連したイニシアティブに関わるなどの活動を行っています。

その一つが、国際競争力に関する調査です。過去2年間、1位と2位は変わらず、スイスとシンガポールです。日本は、総合評価で6位と発表されました。2013年が9位でしたから3ランク順位を上げたことになります。日本企業の技術革新推進が高い評価を受けたようです。かつての日本技術の高さから比べると、日本人としては何となく淋しく思う人も多いのではないでしょうか。

日本の順位が、日本人の実感より低いのは、GDP(国内総生産)の2倍以上に膨れあがっている国の借金の多さが挙げられます。また、税制や労働市場での規制がビジネス面で障害となっていると見られ、これも評価を下げる要因になっているようです。

  順位 国名   前年順位
  1 スイス    1
  2 シンガポール 2
  3 アメリカ   5
  4 フィンランド 3
  5 ドイツ    4
  6 日本     9
 26 韓国    25
 28 中国    29

東京大学大学院 理学系研究科教授合田圭介氏や博報堂 クリエイティブのディレクターをしている市耒健太郎氏をはじめ、7名がヤング・グローバル・リーダーズとして選ばれています。

■ 日本の食糧自給率はなぜ低いのか? 2014/08/28

NHKの合瀬宏毅解説委員の「なぜ上がらない?食糧自給率」というテーマでの意見を拝聴しました。ご覧になった方も多いと思いますが、その概要を紹介し、私の拙いコメントを付けさせていただきます。


◆4 狭い日本で、大幅な自給率改善は可能なのか

食料の国際価格高騰に加え、最近は円高で輸入食品の価格は軒並み上がっています。しかも温暖化の影響もあって、天候不順による食糧の供給は不安定さを増すばかりです。こうした中で多くの消費者が食糧の安定供給に不安を持っています。

                      自給率の算出法が「カロリーベース」であることに問題があることを報道せず、「食糧自給率が低い」という部分だけを強調して、不安感を煽るだけのマスコミの報道にも問題があります。

カロリーを押さえるダイエットがあたり前のような時代になっているにもかかわらず、カロリーベースでの自給率算定法そのものが時代に即していないのです。一説によりますと、金額ベースで算定すると食糧自給率は60%を超えるといわれています。

もちろん、この自給率では国民は生きて行けませんし、この事実で日本の自給率の問題が解消するわけではありません。

                      日本の自給率が低いのは、需要の減っているコメを作りすぎることが主因の一つであり、TPPの締結も目前となっている昨今、米中心の農業という発想からまず脱しなければならないと考えます。

                      輸入に頼り切っています小麦粉を、米粉で代用するための国の施策やそれに基づく国民の意識改革など、現状におきましてもやれる方策があるのですから、「やっています」という形式だけではなく、推進してゆくべきです。

                      農業法人による営農や野菜工場などという、先進的な大規模あるいは大資本農業の動きも出てきていますように、品種開発や機械化など、まだ不十分な面にも力を入れるなど農業のやり方の工夫と多様化が必要です。農業経営のあり方が変われば、就職先に困っている高齢者の受け皿も広がるでしょう。

                      主食用のコメの生産を押さえ、輸入に依存する小麦や大豆、さらに小麦代替のコメ粉や、家畜用のエサ米などを作って、自給率を伸ばそうという動きがありますが、これをさらにお進めてゆく必要があります。根本的な解決ではないですが、自給率算定方式を変える意思がないのであれば、コメや小麦、大豆といったカロリーが高い食品が今より多く清算されるようになれば、自給率は自ずと改善されます。

                      困難な問題はあるでしょうが、国民がその気になれば、自給率改善は可能です。日本全体が一丸となって、この問題に本腰を入れてゆきませんと、TPPで日本農業は大打撃を受ける可能性を否定できないのです。

■ 日本の食糧自給率はなぜ低いのか?<1/2> 2014/08/28

NHKの合瀬宏毅解説委員の「なぜ上がらない?食糧自給率」というテーマでの意見を拝聴しました。ご覧になった方も多いと思いますが、その概要を紹介し、私の拙いコメントを付けさせていただきます。

◆1 
自給率の低い日本の現状

1965年に73%あった食糧自給率、一貫して下がり続けて、2013年度の食糧自給率は、4年連続で39%だったと報じられました。農林水産省は、食糧自給率として50%を目標にして、様々な政策を打ってきましたが、アメリカやドイツ、フランスは軒並み100%か、それ以上の自給率でありますし、オーストラリアはなんと200%を超えていると言われています。

そうした国々は農家1戸あたりの耕作面積が、日本の数十倍と広く、アメリカで日本の130倍、オーストラリアは1900倍もあります。このような国々とでは、コスト的に合わないのは自明のことのように思えます。しかも、TPPなどが締結されますと、日本の自給率は益々低下する恐れがありますことも指摘されているのです。


◆2 
なぜ自給率が下がったのか

合瀬解説員は、消費者の食生活がコメ中心の食事から、肉や小麦主体の洋食へと変化していく中で、生産者が需要の変化に適応できず、消費者が求めるものを供給できなかったことが、自給率を下げた大きな原因だと説明していました。

                      政府は2000年以降、5年ごとに基本計画を作り、現在は50%を目標にして、莫大な予算をかけて自給率向上を目指してきましたにもかかわらず、今年はこうした数字になってしまったのでしょうか?

                      農水省によりますと「国内で消費された食料全体の20%余りを占めるコメが、消費税率引き上げ前の駆け込み需要などで増えた一方、大豆は台風や干ばつなどの全国的な天候不順で、全国各地の産地が生産量を減らしてしまった。さらに小麦も全国の7割を作る北海道で、去年並の生産を上げることが出来ませんでした。」ということがその理由であるようです。

◆3 
食糧自給率の算出法

では、食糧自給率というのは、どの様に算出されているのでしょうか。

                      自給率算定の基準は、私たちの身体を支える熱量をカロリーベースで計算しています。そのカロリーベースの食糧自給率であります国内生産に、食料輸入額を加えた金額と国内で供給できたカロリーとの比率です。

                      換言しますと、食糧自給率は、消費者が自分が食べるもののうち、どれだけ国産品を選んだかを示す数値とも言えます。一方、農家は、農産物が売れませんと経営が成り立ちません。そのまま放置しておきますと、農家がなくなってしまい、消費者が困ることになります。

                      食糧が不足するのであれば、輸入すれば良いという声もあります。順調に事が運べば、それで食料をまかなうことができるでしょう。しかし、世の中は、期待通りことが進むときばかりではありませんで、ハプニングがつきものです。例えば、鶏肉加工の使用期限切れや衛生観念のなさが問題になりました。このことだけでも鶏肉価格が高騰しましたし、場合によりますと品薄ということになりかねません。

                干ばつで小麦や大豆が高騰するなど、記憶にまだ新しいです。これらのことで世界的な食糧不足に陥るってしまうことも否定はできません。


法人向けインターネットバンキングの不正送金対策<4/4> 2014/08/28

 全国銀行協会が発表したアンケート結果に基づく過去2年間の法人口座の不正送金被害の推移を見ますと、平成26年に急増していることがわかります。警察庁によれば2014年の国内における被害額は、5月9日の時点で14億円を超え、既に昨年の被害総額を超えたとあります。

 被害額急増の理由の1つに電子証明書を窃取するウイルスによる新しい手口の出現があります。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のWebサイトでは、法人口座を狙う不正送金の新しい手口と、その対策方法について解説しています。

 IPAでは、次の対策法を紹介しています。

1.インターネットバンキングに利用する端末ではインターネットの利用をインターネットバンキングに限定する

2.銀行が提供する中でセキュリティレベルの高い認証方法を採用する

3.銀行が指定した正規の手順で電子証明書を利用する

 ただし、パソコンがウイルス感染していると、これだけでは不充分です。平素からパソコンをウイルスに感染させないための基本的な対策を常に実施することが重要です。

 全国銀行協会でもインターネットバンキングの利用者に対して情報セキュリティ対策を紹介しています。

1.インターネットバンキングに利用する端末ではインターネットの利用をインターネットバンキングに限定する

2.パソコンや無線 LAN のルータ等について、未利用時は可能な限り電源を切断する

3.取引の申請者と承認者とで異なるパソコンを利用する

4.振込や払戻し等の限度額を必要な範囲内でできるだけ低く設定する

5.不審なログイン履歴や身に覚えがない取引履歴、取引通知メールがないかを定期的に確認する

 法人口座は個人口座より送金限度額が大きいため、1度の不正送金が事業存続に致命的なダメージを与える可能性があります。各種のセキュリティ対策とともに、ウイルス対策という基本的なことを忘れてはならないと考えます。

 詳しくは、以下の独立行政法人情報処理推進機構のサイトをご覧ください。
 http://www.ipa.go.jp/security/txt/2014/08outline.html


法人向けインターネットバンキングの不正送金対策<3/4> 2014/08/26

 全国銀行協会が発表したアンケート結果に基づく過去2年間の法人口座の不正送金被害の推移を見ますと、平成26年に急増していることがわかります。警察庁によれば2014年の国内における被害額は、5月9日の時点で14億円を超え、既に昨年の被害総額を超えたとあります。

 被害額急増の理由の1つに電子証明書を窃取するウイルスによる新しい手口の出現があります。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のWebサイトでは、法人口座を狙う不正送金の新しい手口と、その対策方法について解説しています。

 その中の一つに「電子証明書を窃取する手口」が紹介されています。

 組織内の複数端末でインターネットバンキングを利用したい場合、それぞれの端末に電子証明書が格納されている必要があります。ブラウザに格納する電子証明書の場合、インポート時の設定で、エクスポートを「可」とすることで、現在利用している端末以外の端末に電子証明書を格納することが可能となります。

 利用端末が複数あることは業務効率が高く、便利な一方で、不正送金に悪用されるリスクが高まるため、利便とリスクのトレードオフを見極める必要があります。 そのため、電子証明書のエクスポート設定を原則「不可」としている銀行もあります。

 最近では次のような電子証明書を窃取する新しい手口が確認されており、特にエクスポート設定が「可」となっている場合は、気付かないうちに電子証明書を窃取されてしまう危険性があります。

【1】エクスポート設定を「可」としてインポートした電子証明書を窃取する手口

【2】エクスポート設定を「不可」としてインポートした電子証明書を窃取する手口

 電子証明書がついているからと言って、安心できませんね。

 詳しくは、以下の独立行政法人情報処理推進機構のサイトをご覧ください。
 http://www.ipa.go.jp/security/txt/2014/08outline.html


法人向けインターネットバンキングの不正送金対策<2/4> 2014/08/24

 IPAでは、オンラインバンキングの「正しい画面」を知ることの大切さを強調しています。これを知っていれば、パソコンが万が一ウイルスに感染しても、異常に気付くことができます。

 「不正な画面」は既知のウイルスによって表示されるもので、ウイルスや手口が異なれば、出現する「不正な画面」も多種多様になると考えられます。そのため「正しい画面」を知っていることは、それと異なる画面が現れた際に異変に気付くことができ、金銭被害から身を守ることができます。

 オンラインバンキングのサイトによっては、実際の「正しい」取引を体験できるデモページを用意している金融機関もあります。

 ⇒不正な画面(みずほ銀行ウェブサイト)
  http://www.mizuhobank.co.jp/direct/images/start_img_01.gif

 オンラインバンキングでは、このように利用者に「正しい画面」を提示している場合がありますので、利用中のオンラインバンキングのサイトで「正しい画面」が掲載されているかを確認してください。掲載されていた場合は、画面のスクリーンショットをパソコンに保存しておくかプリントアウトしておき、オンラインバンキング利用時には常に正しい画面と画面遷移に照らし合わせながら利用してください。

 もしオンラインバンキング利用時に「正しい画面」と異なる画面が現れた場合、ウイルス感染が原因の場合以外にも、オンラインバンキング側のシステム変更の可能性があるため、以下の対応を取ってください。

1. 金融機関本体のサイトを確認し、オンラインバンキングの画面の変更の有無を確認する。もしくは問い合わせ窓口に確認する。

2.もしシステム変更によるものではない場合、ウイルス感染が疑われますのですぐにオンラインバンキングの利用を停止し、セキュリティソフトによる駆除や後述する感染を防ぐための対策を行ってください。

 詳しくは、以下の独立行政法人情報処理推進機構のサイトをご覧ください。
 http://www.ipa.go.jp/security/txt/2014/08outline.html

 独立行政法人 情報処理推進機構 技術本部 セキュリティセンター
 Tel: 03-5978-7591 Fax: 03-5978-7518
 E-mail: 電話番号:03-5978-7591

法人向けインターネットバンキングの不正送金対策<1/4> 2014/08/21

 全国銀行協会が発表したアンケート結果に基づく過去2年間の法人口座の不正送金被害の推移を見ますと、平成26年に急増していることがわかります。警察庁によれば2014年の国内における被害額は、5月9日の時点で14億円を超え、既に昨年の被害総額を超えたとあります。

 被害額急増の理由の1つに電子証明書を窃取するウイルスによる新しい手口の出現があります。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のWebサイトでは、法人口座を狙う不正送金の新しい手口と、その対策方法について解説しています。

 金銭被害を食い止めるには、騙されないための注意深さと知識が必要で、利用者自身で何が正しいのかを「知る」ことが必要です。IPAでは、オンラインバンキングの「正しい画面」を知ることの大切さを強調しています。これを知っていれば、パソコンが万が一ウイルスに感染しても、異常に気付くことができます。

オンラインバンキングにおける不正送金の代表的な従来の手口は、次の通りです。

1.利用者のパソコンにウイルスを感染させることで、不正なポップアップ画面を表示させる。

2.その画面に、送金に必要な情報(ID、パスワード、乱数表の数字など)を利用者に入力させる。

3.その結果、送金に必要な情報が第三者に渡ってしまう。

4.第三者は、窃取した情報を悪用して手動で不正送金を行う。

 しかし2014年3月に、窃取した情報を悪用して、その場でリアルタイムに送金処理を行う新たなウイルスが確認されました。

1.利用者のパソコンにウイルスを感染させることで、不正なポップアップ画面を表示させる。

2.その画面に、送金に必要な情報(ID、パスワード、乱数表の数字など)を利用者に入力させる。

3.入力させた情報が即座に悪用され、第三者の口座への不正送金がリアルタイムに行われてしまう。

詳しくは、以下の独立行政法人情報処理推進機構のサイトをご覧ください。
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2014/08outline.html


■ 日本への影響、習近平政権の昨今 2014/08/14

 秋の全人代を控え、恒例の秘密会談が開かれている中国です。習近平政権誕生後、大きく変わってきている中国共産党内の権力構造の変化ですが、NHKの加藤青延解説委員が、「中国権力構造の変化と日中関係」というタイトルで興味深い発言をしていました。

 これまで圧倒的な力で共産党を牛耳ってきた、江沢民元国家主席のグループをたたきつぶそうと躍起になってやってきた習近平政権ですが、習近平国家主席への「権力の集中」が実現してきています。

 習主席は、「虎もハエも同時に叩く」、換言しますと「大物幹部も末端の下級官僚も容赦せずに摘発する」という大胆なスローガンを掲げた、徹底した反汚職キャンペーンで中国共産党内部を震え上がらせてきています。すなわちトカゲのしっぽ切りでお茶を濁すことを止めたのです。

 その好例が、絶大な権力を握ってきた最高指導部の元メンバー、周永康元政治局常務委員の摘発です。周氏は、江沢民元国家主席の庇護の下、石油開発の利権で絶大な富をなしました。

 加藤解説委員の情報を整理しますと、大きく3項にまとめられます。

1.太子党と呼ばれてきた二世の政治家の人たちは、最近、習近平氏の下に結束を強めています。

2.習主席が若いころ生活した内陸部の陝西省、そこで生活した経験のある人たちがつながりを強めていて、新たな派閥になりうる情勢です。

3.習主席の若い頃の軍事委員会を通じた人民解放軍の連携です。

 これにより、益々習主席の立場が強固になるというのが、氏の見方です。

 氏は、今後の日中関係の動向について次の様に見ています。

 日中双方の首脳同士がどこまで強い指導力を発揮し腹を割って話し合えるかが重要なことであり、習主席の挙党一致体制が、どこまで盤石なのか、今後どこまでその結束力を維持できるのかをポイントとして強調していました。

 私は、習主席のこれらの動きは、江沢民派を狙い撃ちにした権力闘争であると考えます。ひょっとすると、その裏には胡錦涛前国家主席が絡んでいるのかもしれません。

 それにしましても、石油利権に絡んで汚職に手を染めていた人の多くが江沢民派だったということは、ロシアのプーチン大統領のかつての動きと似たところがあるように思えます。

■ コンビニとコーヒー 2014/08/11

20年以上も前の話になりますが、コンビニエンスストアが、昨今ほど数が多くはない時代のことです。「新幹線で出張する折にコンビニで買って車内に持ち込もう」と思いましたものの、コンビニでは缶コーヒーしか売っていませんでした。しかたなく、車内販売の高いのに、おいしくないコーヒーを買わされることに不満を感じていました。

なぜ、コンビニで入れ立てのコーヒーを販売しないのか、某大手のコンビニに提案したことがあります。しかし、なしのつぶてでした。

時代がくだり、コーヒーチェーンの展開、ようやくコンビニでもコーヒーを買える様になりましたが、コンビニコーヒーは安いですが、おいしくありません。結局、大手コーヒーチェーンのデビットカードで買うことが多くなってしまいました。(カードのことは知らない人が多いようですが、その都度小銭で払わなくて済むので便利です。)

コンビニコーヒーを大手コンビニが展開する様になり、ようやく競争が激しくなったことにより差異化(差別化)の時代に入らざるをえないでしょう。

値段を売り物にしているSコンビニなどと一線を画そうとしているのが、Lコンビニです。街中でコーヒー色をした丸い看板が目立つ様になりました。入ってみますと、メニューも豊富です。値段は、Sコンビニの倍の値段ですが、手渡しで売ってくれます。

コンビニの常識は、人件費を抑えて、便利さを売ることでスーパーやデパートを凌いで成長してきています。そのコンセプトと逆行するかのごときLコンビニのコーヒー戦略ですが、これがあたるのでしょうか?

要は、コンビニ間の競争だけではなく、ファストフード店やコーヒーチェーン、自動販売機など、ライバルが多様化していることを前提に差異化(差別化)を図らないと成功しないと言うことです。

■ 女性管理職登用の現状 2014/08/08

2011年に国が全国約4000社を対象に、女性管理職登用の現状について調査を行いました。そのうちの、55.3%が「課長級以上の女性の管理職がいる」と回答しています。

この調査から見ますと、企業の半数以上が女性を管理職に登用していることがわかります。しかし、視点を変えて日本の全管理職に女性が占める割合をみますと、女性管理職はわずか6.8%に留まっています。

なぜ、このように管理職に占める女性の比率が低い比率が低いのでしょうか。(NHK調査、複数回答)

 必要な知識や経験などがある女性がいない  54.2%
 管理職になるための在職年数を満さない   22.2%
 管理職になる前に退職してしまう      19.6%
 その他                   4.0%

   グラフ

     http://www.glomaconj.com/consultant/3keikonhenomichi/keikon.htm#topics


女性登用率が低いというその理由は、上記の様に、「知識や経験」という観点で、一定レベルに達していないという理由が半数以上の企業からの回答です。

まだまだ男尊女卑的な男社会の思考が定着している企業が多く、知識や経験をどの様に測定するかによっては、この比率が大きく異なる様に思えます。女性が重用されない雰囲気の中で、早期退職をしてしまう女性が多いことが、これだけでは正確のはんだんはできませんが、理由の2位、3位になっている結果からも想像できます。

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■■【経営マガジン】 9月11日号 経営とコンサルティング

2014-09-11 07:31:27 | 知り得情報

■■【経営マガジン】 9月11号 経営とコンサルティング


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の皆様に、時宜に即した情報を、毎日お届けしています。

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今 日 の 出 来 事 

【今週の注目】ポイントを掴むと見えるものが異なってくる<o:p></o:p>
 漠然とものを見るのではなく、今何がポイントなのかを押さえてみると、それまで見えなかったものが「視える」ようになります。
                 今週の動きを、NHKニュース、日経サイト他を参照して、独断と偏見で項目を選んでみました。また
、最新記事を時系列的に掲載している【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。


9月8日(月))

政府日銀:GDP・景気ウオッチャー調査(内閣府)、国際収支(財務省)、特定サービス産業動態統計(経産省)、貸出・預金動向(日銀)
                民間:榊原経団連会長記者会見
                米国消費者信用残高
ブログ:【経営コンサルタントの使い方

9日(火)

政府日銀:金融政策決定会合議事要旨、消費動向調査(内閣府)、第3次産業活動指数(経産省)マネーストック(日銀)
                民間:携帯電話・PHS国内出荷実績
ブログ:正午発信【経営コンサルタントからのメッセージ

10日(水)

政府日銀:機械受注(内閣府)、企業物価指数(日銀)
                民間:産業機械受注額、中古車登録台数
                米国:卸売在庫、卸売売上高
ブログ:正午発信 【経営コンサルタントからのメッセージ

11日(木)

政府日銀:法人企業景気予測調査(内閣府)
                民間:三村日商会頭記者会見
                米国:米財政収支
その他:豪雇用統計、中国CPI・PPI、マレーシア鉱工業生産指数、インドネシア・フィリピン中央銀行金融政策決定会合
ブログ:正午発信【
ありし日の経営コンサルタント

【 注 】
【ブログ】は、閲覧と発行時間が異なる場合には、掲載ブログとは異なるブログが表示されることがあります。時間を変えてご覧下さるようお願いします。

【時事用語解説】
←クリック
CPI:消費者物価指数(Consumer Price Index)は、消費者が実際に購入する段階での、商品の小売価格(物価)の変動を表す指数。(Wikipedia)
PPI:Producer Price Indexの略、生産者物価指数。アメリカでは労働省が毎月発表する、米国内の製造業者の約10,000品目における販売価格から調査・算出した物価関連の経済指標をいう。(iFinance)

今 日 の 独 善 解 説   
【経営コンサルタントの独り言】 
                 独断と偏見で、その日のNHK、日経などのニュースや話題などを、タイミング良く、できるだけ公平公正にお伝えしたいと思います。また、最後に私なりの私見も付けることがあります。読者の皆様からは「わかりやすい」をお褒めの言葉をいただいています。最新記事を時系列的に掲載しているまとめて【独り言】コーナーも併せてご覧下さると一層ヒントを得られやすくなります。

■ 日本の食糧自給率はなぜ低いのか? 2014/08/28

NHKの合瀬宏毅解説委員の「なぜ上がらない?食糧自給率」というテーマでの意見を拝聴しました。ご覧になった方も多いと思いますが、その概要を紹介し、私の拙いコメントを付けさせていただきます。

◆1 自給率の低い日本の現状

1965年に73%あった食糧自給率、一貫して下がり続けて、2013年度の食糧自給率は、4年連続で39%だったと報じられました。農林水産省は、食糧自給率として50%を目標にして、様々な政策を打ってきましたが、アメリカやドイツ、フランスは軒並み100%か、それ以上の自給率でありますし、オーストラリアはなんと200%を超えていると言われています。

そうした国々は農家1戸あたりの耕作面積が、日本の数十倍と広く、アメリカで日本の130倍、オーストラリアは1900倍もあります。このような国々とでは、コスト的に合わないのは自明のことのように思えます。しかも、TPPなどが締結されますと、日本の自給率は益々低下する恐れがありますことも指摘されているのです。

◆2 なぜ自給率が下がったのか

合瀬解説員は、消費者の食生活がコメ中心の食事から、肉や小麦主体の洋食へと変化していく中で、生産者が需要の変化に適応できず、消費者が求めるものを供給できなかったことが、自給率を下げた大きな原因だと説明していました。

                政府は2000年以降、5年ごとに基本計画を作り、現在は50%を目標にして、莫大な予算をかけて自給率向上を目指してきましたにもかかわらず、今年はこうした数字になってしまったのでしょうか?

                農水省によりますと「国内で消費された食料全体の20%余りを占めるコメが、消費税率引き上げ前の駆け込み需要などで増えた一方、大豆は台風や干ばつなどの全国的な天候不順で、全国各地の産地が生産量を減らしてしまった。さらに小麦も全国の7割を作る北海道で、去年並の生産を上げることが出来ませんでした。」ということがその理由であるようです。

◆3 食糧自給率の算出法

では、食糧自給率というのは、どの様に算出されているのでしょうか。

                自給率算定の基準は、私たちの身体を支える熱量をカロリーベースで計算しています。そのカロリーベースの食糧自給率であります国内生産に、食料輸入額を加えた金額と国内で供給できたカロリーとの比率です。

                換言しますと、食糧自給率は、消費者が自分が食べるもののうち、どれだけ国産品を選んだかを示す数値とも言えます。一方、農家は、農産物が売れませんと経営が成り立ちません。そのまま放置しておきますと、農家がなくなってしまい、消費者が困ることになります。

                食糧が不足するのであれば、輸入すれば良いという声もあります。順調に事が運べば、それで食料をまかなうことができるでしょう。しかし、世の中は、期待通りことが進むときばかりではありませんで、ハプニングがつきものです。例えば、鶏肉加工の使用期限切れや衛生観念のなさが問題になりました。このことだけでも鶏肉価格が高騰しましたし、場合によりますと品薄ということになりかねません。

                干ばつで小麦や大豆が高騰するなど、記憶にまだ新しいです。これらのことで世界的な食糧不足に陥るってしまうことも否定はできません。


【上記以前の最近の記事】 ←クリック

今 日 は 何 の 日
季節の移ろいを見せる毎日ですが、毎日が変化の日です。今日は何なのかを起点に、経営の視点で物事を見て、徒然に自分の思いを記述した、エッセーとは異なる文章にまとめてみました
今日は何の日インデックス 日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます
9 月 2014(平成26)年
11
ナイン・イレブン
 9月11日と言えば、「ナイン・イレブン」・・・ 2001年のあの日です。今は「グラウンド・ゼロ」と名付けられた世界貿易センター・ツインビルの惨事は、出し物目に焼き付き、いまだに信じられないことが起こりました。
 私はその時には、カナダからのお客様を日本のあちこちの起業に連れて行き、そのお客様が帰国をする前日でした。アメリカへの飛行機が全てキャンセルで日本に足止めされました。・・・・・<続き
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■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 9月2週 電子郵便作戦 140923

2014-09-11 07:25:14 | 知り得情報

■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 9月2週 電子郵便作戦 140923



 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
 これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。

 経営コンサルタント起業日記を読むポイント

 日記の主であります私(竹根)は、35歳の商社マンです。産業機械部第一課課長、2013年4月1日に経営コンサルタントという職業に関心を持ちました。
 最近、部長とぶつかることが多い竹根である。商社の限界を感じたり、経営コンサルティング業による社会貢献のすばらしさがわかってきたり、ついにはヘッドハンターからコンタクトがあったりと揺れ動く竹根。サラリーマンを辞めるのでしょうか、それとも、別な道があるのでしょうか。
 迷った挙げ句、部長に退職願を提出した。心機一転してコンサルティング・ファーム竹之下経営に入社したが、戸惑うばかりである。こんなことも体験・・・

【 注】 日記から週記へ
 2013年11月24日から、日記ではなく「週記」になりました。週のうちに数回新規記事をアップロードします。また、逐次部分改訂をしますので、引き続き毎日ご覧下さると幸いです。

 毎日20時30分頃発信しています。ただし、一部は翌朝の発行となることもあります。

【注】
 ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。

 【あらすじ】 【登場人物】 【作者紹介】 ←クリック
 2014年9月2週 電子郵便 0907

 経営コンサルタントのトンボの目 140921
 電子郵便 140922

■ 
電子郵便作戦 140923

 先週、三百社を超えるクライアント開拓の手紙を出したところ、一社だけであるが問い合わせがあった。電話でアポイントを取って訪問しようとしたら、「コンサルタントというのは何をやってくれるのか」という問いで電話だけで済まされてしまい、面会まで漕ぎ着けられなかった。しかし、例え一社でも反応があったと言うことは、手紙作戦を今少し続けてみる価値があるように思えた。
                               
 しかし、家族総動員での作業を毎週やらせるのでは、家庭に歪みが出かねない。ちょうどタイミング良く、昨日、日本経営士協会の先輩からWeb郵便の話を聞いたので、その申込をした。
                               
 アドレス帳を作成すると、自動的に封書に相当する用紙が、自分の手紙に添付され、窓秋封筒に入れて相手に配達されるのである。自分がすることは、宛先入力と本文を入力すれば良く、カラー文書も送付できるのである。
                               
 今日は、手持ちの住所の百社を登録して、早速送信してみた。通常にやるのに比べて五分の一以下の時間で作業完了。次回からは登録した住所録を利用できるので、さらに時間短縮できる。
                               
 このような情報をもらえることは、協会の会員であるから入手でき、会員であることの予想もしなかったメリットといえそう。


 お勧め書籍 クリティカル・シンキングのポイントが解る本」今井信行著 秀和システム

「小説 新米経営コンサルタント竹根の起業日記」にも、しばしば登場する「クリティカル・シンキング」であるが、経営コンサルタントのみならず、ビジネスパーソン、学生、家庭の主婦など誰にも通じて必要なスキルを図解を中心にやさしく解説している。

 前号の【経営コンサルタント竹根の起業日記】 ←クリック
  【 注】 切り替えタイミングによって、前号掲載がないことがあります。

■【主な登場人物・会社団体】

◇ 竹根好助 若き日の私にそっくりな男、35歳の商社マン、2013年4月1日に経営コンサルタントとしての独立起業を考える。

◇ 愛コンサルタント
 日本経営士協会理事長である愛氏が経営する会社。愛氏は経営コンサルタント歴四十年の大ベテラン

◇ 日本経営士協会 経営コンサルタント業界で最初にできた資格付与・育成の団体。首都圏で「知修塾」という若手コンサルタント育成講座を毎月開催している。

◇ 笹本 日本経営士協会知修塾コーディネーター


◇ 秋元 商社マン、竹根の大学時代からの親友。教育学部で数学を専攻

 ■■「経営コンサルタントへの道」  ←クリック



経営コンサルタントを目指す人の60%が訪問するページ

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■■【ありし日の経営コンサルタント】2014年4月 独立起業2か月目

2014-09-11 07:06:37 | 知り得情報

■■【ありし日の経営コンサルタント】2014年4月 独立起業2か月目

 経営コンサルタントという人達を何をしてくれるのか、意外と知られていません。
 経営コンサルタントになったら、どのように仕事を進めたら良いのか、わからなくて経営コンサルタントとして独立起業することをためらっている人もいらっしゃるでしょう。

■ 日記をお届けする私は「誰れ?」「なぜ、日記を書いているの?」
 商社マンをしていました私(竹根好助)は、30歳代半ばを過ぎたところです。産業機械部第一課課長をしていました、2013年4月1日に経営コンサルタントという職業に関心を持ちました。直属の上司とぶつかることが多かったり、商社の限界を感じたり、しているとき、経営コンサルティング業による社会貢献のすばらしさに気が付きました。
 サラリーマンを辞めるのか、それとも、別な道を歩むべきか、迷った挙げ句の決断は、日本を代表するコンサルティング・ファームである竹之下経営にお世話になることに決めた。経営コンサルタント業界に一歩足を踏み入れたのですが、連日、今まで体験したことのない新しい世界の化中にいます。
 日本最初の経営コンサルタント団体である日本経営士協会や経営コンサルタントのバイブルと言われる書籍との出会いで、経営コンサルタントとしての自分を磨く毎日です。私のように、経営コンサルティング業についての知識や情報を持たない人達のために、日記を「週記」という形で、ご披露します。少しでもご参考になれば幸いです。

■ バックナンバーを月単位でご紹介
 日記を付け始めました2013年4月1日からの私の行動や思いを、月単位にまとめましたので、皆様にご紹介いたします。
 最新の日記(週記)は、毎日20時30分頃ブログで発信しています。ただし、一部のブログでは翌朝の発行となることもあります。
 月単位のブログや最近の日記をお読みになりたい方は、下記の要領でご覧下さい。

1.http://keieishi.dgblog.dreamgate.gr.jp/を開いてください。
2.「カテゴリ」を指定してください。
  月単位ダイジェスト  「ありし日の経営コンサルタント
  最近の日記(週記)  【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】

■平成26(2014)年3月までのダイジェスト

 かねてより経営コンサルタント業に興味を持っている竹根好助は35歳の商社マンである。通勤途上で、「経営コンサルタント」をキーワードとしてグーグルで検索したところ、トップに表示された「経営コンサルタントへの道」というページが妙に気になり、毎日のように開くようになった。

 愛コンサルタントという男から知修塾という若手経営コンサルタントの勉強会に誘いの声がかかった。独特な研修会で、次第に日本経営士協会という団体に興味を持つようになった。経営士という言葉が気になり、また同じサイトを開くと経営コンサルタントの資格についての記述とともに「中小企業診断士だけが経営コンサルタント資格ではない」というショッキングな表現が目に留まった。日本経営士協会が他に知られる著名な組織・団体・会社よりも早く、日本で最初にできた経営コンサルタント組織であることがわかる。

 2013年11月末で竹之下経営へ転職。転職したその月の初日12月1日は日曜なのに、仕事にかり出された。商社とは全然異なる仕事ぶりに戸惑うばかりか、その実態はカルチャーショックでさえある。コンサルティング・ファームのすごさを見せつけられる一方、企業診断や社員研修等の仕事に偏重し、何となく違和感も覚えるようになった。商社時代にお世話になったセント光学や匠製本の社長達からのコンタクトもあるが、コンサルティング・ファーム勤務の実状から期待に充分応えられないでいる。平均年収が一千万円に満たない経営コンサルタントが50%近くもいるという経営コンサルタント業界の厳しさも知った。

 しかし、コンサルティング・ファームでありながら、旧態依然とした体質を引き釣り、柔軟性を欠いていたり、本来竹根がやりたいと思っている中小企業に入り込んで、顧問としてコンサルティングをするというやり方が少ないことに嫌気をさし、遂にコンサルティング・ファーム生活に見切りを付けて独立起業した。

 どちらかというと堅実な性格である竹根が、サラリーマンを辞めると言うことは、竹根を知る人はおろか、竹根自身でも考えられないことである。子供達は、平日に父親を見ることがなく、しかも惰眠をむさぼっている父親を見るのは初めてである。妻も、親友の秋元も、竹根に気を遣ってくれた。
 サラリーマンを辞めても自己研鑽を続けるのは竹根らしい。クリティカル・シンキングの勉強は続けるようである。一方、サラリーマンと異なり、独立起業した以上、やるべきことがいろいろある。個人事業主としての開業手続を慣れない中で始めた。サラリーマン時代には、特別な場合を除いて週末は出勤もせず、休んで家庭サービスもできるが、経営コンサルタントとして独立起業してみると、何となく休むことに抵抗感を感じる竹根である。
 一方で、経営士・コンサルタントとして開業するにもかかわらず、知らないことが多く、不安にもなる竹根である。

 2014年4月 独立起業2か月目

 桜が処々で咲き、高知などの暖かい地方では満開の他よりも聞かれる。世の中が華やかなニュースが流れるほど、クライアントのいない心許なさは募るばかりである。

 しかし、クリティカル・シンキングの研究だけは、歯を食いしばっても続けている。開業届出手続も、青色申告手続も含めほぼ終わった。

 クリティカル・シンキングの研究は、引き続き継続している。同じことを長くやっているとあきると心配していたが、奥が深く、興味は増してきている。系コンサルタントだけではなく、管理職にも有益であることが分かり、今後コンサルティングの一環としても利用できそうな気がしてきた。

 チュータリングサービスも、今月から模様替えである。今まで土曜日だけであったのが、今年度からは第二水曜日と選択ができることになった。私は水曜日を選んだら、廻りは皆プロとして活躍している会員さんが大半である。

 オリエンテーションが終わると、突然PDCAについて説明せよと指名をされてどぎまぎしてしまった。一方で、PDCAなんて誰でも知っていることに対して、プロの集まりである協会でなぜいまさら勉強をする必要があるのだろうかという疑問が湧いた。

 しかし、結果的には、世界的にあたり前と持っていたPDCAを、講師が否定するような発言をしたのである。講師が、なぜそのような世間一般で当然と間がルこをに対してこのようなことを言うのかわからない。とはいえ、ここで自分が思考を止めてしまえば、PDCAの本質を掴ませたいという講師の意図を理解できないで終わってしまう。

 日本経営士協会のチュータリングサービスで「マネジリアル・ヘルパー」というヒントをもらえた。経営コンサルタントとクライアントを繋ぐ、橋渡し役的な業務でもあり、何か自分が進むべき道が見えてきたように思える。PDCAのことも考えたり、マネジリアル・ヘルパーについて考えたりしている中で「そうだ!先輩の鞄持ちをやりながら、いろいろと勉強させてもらおう」という結論となった。早速相談員の先生にコンタクトをしたところ、ノーの返事が返ってきた。プロの世界の厳しさを思い知らされた。

 タイミング良く日本経営士協会のチュータリングサービスで「業務代行」という話と個別指導メールから、自分自身の経営コンサルタントとしてのあり方が見えてきたように思える。

 クライアントが見つからない気分が重い竹根であるが、曙光が見えてきたようである。

■ 【小説 新米経営コンサルタント竹根の起業日記】を読む参考情報

 登場人物や最近のあらすじを読むには、下記URLをご参照ください。

 http://www.glomaconj.com/consultant/3keikonhenomichi/keikonnikki.htm#diary

■ 竹根が実力養成しているチュータリングサービス

 この日記の主人公であります竹根好助は、経営コンサルタントに成り立ての新人です。経営コンサルタントとして、どの様に実力養成したら良いのか、どのようにして経営コンサルタントとして羽ばたいていったら良いのかを、あなたも学べます。

経営コンサルタント歴40年のベテランが、これから経営コンサルタントを目指す人達の資格取得支援をし、一流の経営コンサルタントに育てるハイブリッド特訓研修


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経営コンサルタントの独り言

2014-09-11 03:38:37 | 【話材】 経営コンサルタントの独り言



■■【経営マガジン】 9月10日号 経営とコンサルティング http://t.co/cWMA9ls6sp






■■【経営マガジン】 9月10日号 経営とコンサルティング http://t.co/6b3VTssER6






■■【今日は何の日】 屋外広告の日 9月10日 http://t.co/LsLZ9zNVrO






■■【今日は何の日】 屋外広告の日 9月10日 http://t.co/3TW3fBnCay






ブログを更新しました。 『■■【今日は何の日】 屋外広告の日 9月10日』
http://t.co/Q5di1Jad0P







■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 9月2週 電子郵便 140922 http://t.co/7UyErYpKYT






■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 9月2週 電子郵便 140922 http://t.co/GoCrKS2rak






ブログを更新しました。 『■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 9月2週 電子郵便 140922』
http://t.co/btLJYmFuGc








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