版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
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大震災から2年

2013-03-11 12:01:09 | その他 Other



東日本大震災から2年が経ちました。
2万人以上の死者と 
今だに30万人を越える人が避難生活を余儀なくされている状態は 尋常ではありません。

各報道でも詳しく現状が伝えられていますので 私が特に書く事もないのですが
今朝の朝日俳壇の句に心動かされて
予定(泣き嫌料理)を変更して 書き留めたいと思います。

その紹介されていた句というのは 長谷川櫂氏の震災を詠んだ句です。

 幾万の雛 わだつみを 漂へる

2年前の3月11日 多分片付けたばかりの雛人形が たくさん津波に流されたのでしょう。
いや 雛が人にも想えてくる怖さも 句の中にはある様に思います。

丁度当時 私もTV の映像に 瓦礫と共にちらりと映った雛人形が忘れられず
咄嗟にメモした文があります。

 流さるる 雛の目 見ひらいたまま
 
句にも歌にもなっていませんが いずれ句の形にしようと思っていました......
でも 私は一度も被災地を訪れた事もなく 単に映像を見続けていただけでしたので
句として作り上げるのは 何となく「気取り」あるいは「不遜」かなと感じて 躊躇っていました。

しかし震災から2年経った今
進まない被災地の復興や 脱原発から再稼働への動きなどを見るにつけ
「まばたきもせず流される雛の目」は 
そのまま非力な私自身の目であると 気づきました......


被害に遭われた多くの方々が 一日も早く穏やかな生活を取り戻せます様 切に願っております。












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