版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
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追いもどさるる 寒さかな

2015-02-11 17:10:03 | その他 Other




悲惨で理不尽な事件が多過ぎますね.... 海外でも 国内でも.....
「殺すと云う事の重さ」をほとんど考えていない事件が頻発して
悚然(しょうぜん)としてしまうこの頃です。

どんな状況(虐待死 暴行死 人質の斬首)であれ 
殺される側は 息途絶える間際まで無念の想いを抱えたまま 逝ってしまうとすれば
こんな残酷な事はありません。

その怨嗟 怨念はいつまでも彷徨って消える事が無いのか....


あるいは 
70年前 日本は夥しい(おびただしい)その「無念さ」を
周辺国まで引き起こし 且つ 自らも痛い程経験をしたはずなのですが.....
膨大な数の怨嗟・怨念はもう消えたとでも言うのでしょうか

今の指導層の目指す方向は 私の杞憂であってほしいものです。


そんな事をいろいろ按じていると すっかり意気消沈してしまって
面白ろ可笑しい食べ物のお話をする元気が無くなりました。
今回は予定を変更してお送りしました。

最後に 漸く咲いた我が家の梅の花です。



ここで久し振りに春の俳句を

 梅が香に 昔の一字 あわれなり  松尾芭蕉
 (芭蕉の門人の息子の死に接しての慰めの句 「昔」の一字に思い出が閉じ込められるあわれさ か....)

もう一句 有名な梅の句

 梅一輪 一輪程の 暖かさ   服部嵐雪
 (芭蕉の門人)


おまけの一句

 梅の花 一輪咲いても 梅は梅   土方歳三
 (取りつく島がないというか 何と言うか..... さすが剣士の句ですな)


ちなみに 今回のタイトルは

 梅の香に 追いもどさるる 寒さかな    芭蕉

から借用しました。











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