版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

シルク屋さん その4

2009-08-03 10:39:45 | その他 Other

冷夏による不作が心配され 選挙も予定されて
何かと落ち着かない今日この頃ではあります。


と言う所で 相変わらず かなり 『KY』な話題 ではありますが
「シルク屋さんの業界言葉」のつづきです。




この様に 文字からインクがはみ出してしまった状態を 「泣く」 といいます。

泣いて涙が出ている様に見えるからですかね.... 
大事な刷りを失敗して 泣きたくなるからですかね....

「ない」て製品としてつかえなくなったものを「やれ」といいます。

例えば

「あんまり 泣かせるなよ!
 ヤレばっかり増えてしょうがねぇな 」等と 使います。

刷りが不慣れな場合によく「泣かせて」しまいます。

何事にも不慣れな時は 「泣いたり」「泣かされたり」しますもね.... 余計ですが.....

この「やれ」は他の業界でも使われているようで
製品がだめになって 「やれやれ....」と 思うからでしょうか。


もうひとつ 刷りが不慣れなときにしてしまうのが
「雨を降らす」



スキージでインクを版上に広げて被せる時や 刷る時に
だらだらと「雨」みたいにインクが垂れてしまう事を言います。

スキージでのインクの切り方が悪いのが原因です。

この状態で刷るとその模様がそのまま印刷物に出てしまうことがあるので
これもあまりやってはいけないこととなっています。


以上 この「業界言葉」探せばまだ他にも出てきそうですが
これ以外はあっても少しマニアックすぎますので この辺で切り上げる事にいたします。




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