路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

風花や来た道いつか帰る道

2010年01月20日 | Weblog


 朝起きた時は寒くて風花っぽかったのだけれど、日が昇るにつれてグングン気温上昇し、昼ころにはあたりが春の匂いになる。
 なんだろうね、この春先の風の匂いは。
 歩き始めたミーちゃんがオンモへ出たいと泣くような日だな。(古ッ)

 夜、急に必要になった或る本を探す。
 もうだいぶ前に不必要になって、でも処分はしてないはずなのだけれど、最初ニランだ本棚にはなくて、次のところにもなくて、まあ狭い家なので本棚がそれほどあるわけじゃないけど結局どうしても見つからない。
 目当ての本のイメージ(表紙の色とか)はちゃんとしていて、それが以前あった場所もイメージできるのだけれど、それがことごとく裏切られる。
 本棚の裏側に落っこってたような気がしてきて、そうするとそのさまが鮮やかにイメージされるのだけれど探すとそこにはなくて、子供たちのコミックのなかに混ざってたような気がするとそれが瞬時に画像として浮かび上がる。でもさがしてもなくて、ついにはタンスの下に高さ調節のためにはさんだような気がしてきて、その明瞭な残像とともに見てみてもあるわけがない。ということで結局みつからない。
 困ったナ。

 それにしても、いつのまにかこの本の数。どうすんだコレ。子牛だったら汗かくな、少しだけど。
 全然統一なくそこらじゅうに積まれた本が我が家の空間を確実に狭小にしている。
 少なくとも、こんなに本買わなかったら今頃は別荘が一軒くらい、はとても無理だが、蔵が一棟、ももちろん不可能、マンションの一部屋くらいも冗談だけど、窓ガラス一枚くらいはマチガイなく買えてたな。ひょっとしたら本棚イッコくらいは買えてたかも。そうしたらそこに入れる分の本買えてたぞ。

 と、そんなわけですので、明日の夕方にはまた冬型に戻ってしまうらしい。
 こうなったら、もう春来てもいいけど。
 ワシ春の匂いそんなに嫌いじゃないとわかったので。