グラフの平行移動による三角関数の還元公式の導き方の以前に書いたエッセイを改訂している。
ところが困ったことが起こった。sin (\pi /2 -x)は余角の公式によれば、cos xであるはずなのに -cos xとなるとの誤解が生じそうなのである。どういう風に考えたらいいのか今考えあぐねている。
ちょっとどういう風にしてこういう間違いが起こるかを記しておこう。
sin (\pi /2 -x)=sin[-(x- \pi /2)]
=-sin (x- \pi/ 2)
=-cos x
というのである。これはおかしいのだが、どう考えたらいいのだろうか。
余角の公式を知っているので、
sin (\pi /2 -x)=cos x
でなければならないはずなのに。意識しなかったのだが、この矛盾に一週間以上長く悩んできている。
こういう間違いをするのならば、グラフの平行移動による三角関数の還元公式の導出を諦めたほうがいいのではないかとまで思い詰めている。
しかし、考え方のどこが悪いのかを見極め、かつ、そのまちがいをしないための処方も与えることが必要だと思っているのだが。まだどこが悪いのか、明瞭には、わかっていない。