固体物理学を専門にしている人なら、「ブリルアン帯」とは誰でも知っている言葉だが、これをどうやってつくるのかは私は知らない。いやテキストに書いている方法を知ってはいるのだが、分からないところがある。
3次元空間でのブリルアン帯でなくて、平面での正方格子ならキッテルの本にも載っているが、第1ブリルアン帯、第2ブリルアン帯へと進んで行くと図に出ている、ある領域がその第何番目のブリルアン帯に属するのかをどうして決まるのかわからないところがでてくる。
そのことをどう考えるのか書いた本などあまりないが、溝口正さんの「物性物理学」(裳華房)の本にようやくその説明を見いだした。他の本ではその決定の仕方を見たことがない。こういう疑問は私だけのことなのだろうか。
それとも固体物理学の学生は研究室でそういうことをちゃんと学ぶのだろうか。確かに研究に入る前の大学院生のセミナー等で、普通に本には書いていないことを学ぶのが普通である。
私はもちろん固体物理学の専攻生ではなかったから、そのことを聞いたことがないのは仕方がないが、このことを固体物理の専攻の大学院生に聞きたいところである。
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