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物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

日本文を英訳する

2025-04-02 07:23:00 | 数学

生成AIの話の続きである。英語と日本語の対訳の精度であるが、ある会社の翻訳ソフトが本当に精度が上がってきているという。

翻訳された英語の文章がおかしいなと思ってその部分の日本文を見たら、実は日本文がよくなかったという。これから察するに生成AIでほぼ完ぺきに日本文と英文の翻訳ができるようになったらしい。

もっともこれは実用の英文だから、小説とかの文学作品には話が及ぶのかどうかはわからない。私なども自著の四元数の本を増補改訂してどこかの外国の出版社で出したいと長年思っている。それが比較的簡単にできるような時代になってきたということだ。

ところがその翻訳に時間と手間とがかかるのが問題であったが、私の本当の問題はそういう時代ではないということになった。やはりいくつかの点できちんと納得しないと本の増補改訂版を書けないところがある。

もう一つは私の四元数の本についていえば、本として出ている分と同じか、またはそれ以上ではないだろうが、それに近いくらいの分量をその後かなり補遺として数学・物理通信に書いている。それも英語で出すつもりならなんとか統合しないといけない。だからまずは日本語の新しい改訂版をまず書きたいのだが、出版社はとりあえずもうすこし利益を確保したいであろう。

まず、私の本の定価はかなり安い。税込みでは2,200円であるのだから。そうすると出版社としてもちょっとくらい売れたとしてもあまり利益は出ないからだ。出版社として「もうちょっとくらいもうけさせてよ」と思うその気持ちはよくわかる。

ただ、著者である私はわがままである。そんな出版社の利益よりも自分気持ちを優先したくなる。これはお互いに立場が異なるから仕方がない。

しかし、私も出版社の事情がまったくわからないわけではない。いずれにしても第2刷が2022年10月だったかに出た。初刷は2,000部と聞いているから、初刷の2,000部がよく売れたものだと思う。初刷で絶版になっても文句を言える筋ではなかった。

第2刷の冊数を聞いていないが、500部であろうか。そうすると年に70部売れたとしても7年以上かかることになる。今年は3年目だからまだ在庫もたくさんあろうか。

その後、2007年に出版されていた、『ハミルトンと四元数』も私の第2刷の後だったかに、第2刷がでた。初刷が出てから10年以上経ってからである。

『ハミルトンと四元数』は私の本のようには簡単に読める本ではないが、価値のある本だとは思う。ページ数もあるし、定価も3,000円を超える。私もこの本は読み通すことはできていない。自分の本を書く以前はかなり読んではいたと思うけれども。それでもときどき引っ張り出してきて参照することがある。

いつものように話題にしようとしたテーマからの脱線が激しいが、ブログの読者にはその方がおもしろいかもしれない。


生成AI

2025-04-02 06:58:42 | 本と雑誌

昨日子どもが東京から数日間の予定で帰ってきて、生成AIのすごさを見せてくれた。これはある要望文書を入れてそれを生成AIにかけるとその調査結果が帰ってくるというものらしい。

試しにということで子どもが、して見せてくれたのは私の本名とか他のいくつかの関心事の情報を入れて生成AIにかけると私に関するレポートができるという次第である。

その時間は10分かそこらである。それができたのを見たら別に私が自分について知っていること以外のことはもちろん出ていないが、それでもおおよその概要はつかんでいる。それも的確につかんでいる。情報収集能力とそれを的確に表現することができる。

それで感心をしてしまった。子どもによると大学の先生方が学生にレポートを書かせて評価する方式をとると、この結果をどう判定するのかが極めて難しい時代となったという。それである先生はレポートではなくて、ペーパーテストに限るという方もおられる。

だが、もう一方で統計学者などは学生を2つのグループに分けて一つのグループには生成AIを使ってレポートを書くなと指示をし、もう一方のグループには使っていいよと指示して成績に有為の差が出るのかを調べたりする研究をする人も出てきているらしい。

一般には生成AIを使って書いたグループの方が有為に成績がいいという結果が出ているとか。その差が大きいかどうかは聞き損ねた。