朝日新聞にいま作家・片岡義男さんのインタビューが連載されている。この私と同年の作家さんの小説を読んだことはまったくないのだが、以前から私の購読している岩波書店の雑誌『図書』でおなじみではある。
いまは、1ページのコラムを雑誌『図書』に書かれている。タイトルは「CDを積む」だったか。
このブログでも以前に片岡義男さんに触れたことがあると思うが、いつのことだったか覚えていない。
なんでも、片岡さんのお父さんが米軍の施設かどかこに勤めておられて英文のペパーバッグを多量に家に持ち帰られたことが数回あったとかで自然と英文を読むようになったとか以前のエッセイで読んだことがある。
早稲田大学に1959年に入学したとあったから、私の高校時代の友人N君が一年の浪人生活の後にやはり同じ早稲田大学に入学したのと同じ学年ということになる。N君は建築家になったのだが、早稲田の在学中に片岡さんはすでに英文小説の翻訳をはじめて発表していたというから、その早熟度に驚かされる。
もうひとつ、片岡さんで逃してはならないことは彼の音楽愛好のことであろう。間違った記憶かもしれないが、高校時代はバンドを組んでいたとか彼が書いていたのを以前に読んだ記憶があるような、ないような。
それでというわけでもないだろうが、岩波の『図書』ではCDの音楽の話を書かれている。このコラムは鶴見俊輔さんとか、大江健三郎さんとか有名なかたが受け持たれたコラムであり、片岡さんが一流の作家の仲間入りを果たしたことはこれでも証明されたことであろう。