平面三角法を私たちはよく知っているが、球面三角法をあまりよくは知っていない。
これは私だけのことかもしれないが、いやたぶん私一人ではないだろう。天文学を専攻している人とか船を動かして、航海をしている人には昔はこの球面三角法は必須の知識であった。
それは海の真ん中で今、自分がどこにいるかを知ることが必要不可欠な知識とか技術であったからである。
いまではGPSの出現でそういう苦労はしなくてもいいのだろうが、それでも船の航海士はいまでもその知識は背景知識として知っているだろう。
平面三角法をつかって球面三角法を理解するのがほとんどだろうと推察するが、数学史の本を読むと平面三角法よりも球面三角法の方が先に発達したという。
ところが数学史の本でもそのあたりを詳しく書いてくれている書はあまりないようでもある。
座標系の回転で球面三角法の公式を導いたあるサイトのコピーを読んでほぼ理解したが、それは球面三角法の公式が与えられたときにそれが正しい公式であることの証明にはなっているとしてもそれらが歴史上で初めての発見の仕方を教えてはくれない。そこに大いに不満を感じている。
こうしていつも私の欲求不満はなかなか解消されない。