物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

人工知能と武谷三段階論

2021-01-26 12:31:49 | 物理学
雑誌「窮理」17号で甘利俊一さんが人工知能について書いている。タイトルは「人工知能と社会」である。その中の節に「人工知能は原理を解明しない」というのがあった。

まだ十分よくこのエッセイを読んでいるわけではないが、たぶん人工知能は原理を解明しないというのは本当であろう。

武谷三段階理論では認識は現象論的段階、実体論的段階、本質論的段階という3つの段階を経て深まって行くという。それで人工知能のことが世間で話題になって来るにつれて、私はこの人工知能がどこに位置付けられるか関心をもってきた。

甘利さんの認識は正しくて、いままで認識されてこなかったことが学問の対象になるような新しい分野を開いたことは事実なのだろうが、その段階はやはり現象論的段階の実験式をつくるというところまでなのだろう。

それ以上の認識の深まりはやはり人間の思考によるということであろう。

ただ、素朴な人間の思考ではこれまでまったく学問の分野ともならなかったことが現象論的段階であるにしても議論とか思考の対象になるようになったのは学問としてのその広がりが出て来たことになる。

ゲーテの名言

2021-01-26 11:59:55 | 本と雑誌
昨夜のNHKのEテレの「旅するドイツ語」から、いつものようにドイツ語の名言を書いておこう。

 Die Liebe hersscht nicht, aber sie bildet, und das ist mehr. (J. W. von Goethe)

(ディ リーベ ヘルシュット ニヒト、アーバー ジィー ビルデット 
 ウント ダス イスト メーア)
 愛は支配しない、愛は築く それは支配以上である。 (ゲーテ)

ドイツ文の後ろのカタカナはドイツ語を知らない人のために読みの発音であるから、不十分なものである。ドイツ語を知っている人は無視してください。