物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

スカイツリーの開業

2012-05-23 13:07:39 | 日記・エッセイ・コラム

一昨日の金環日食と昨日の東京スカイツリーの開業で、ニュースがにぎやかである。

地方に住んでいる私などはスカイツリーの開業とかは別にどうってことはないが、これでわかったことはこういう大建築物ができるときは多くの人が係っているということであった。

ツリーの建設には技術者だけで500人がかかわっているというからすごいものである。それに労働者や事務の係員とかを含めるとその数は1000人を超すかもしれない。そして、それで食べていける人が出ているということである。

そんなことを感じたのは実はスカイツリーのせいではない。自宅の前の田圃だったところに2階建ての借家が建ち、その建物を立てるために多くの車が朝早くから来て、工事をしているからそういう風に感じている。

正に住宅の建設にはやはり多くの人の手を煩わしており、それで食べていける人がかなりいるのだと知った。

ましてやスカイツリーの建設は小さなマンションの建設ではない。天望回廊にはレストランもあるだろうし、そこで働く人も出てくるのであろう。そうするとスカイツリーを見学にやってくる人たち目当ての土産物店やその他のレストラン等もその地元ではできて、活性化するであろう。

なんでもスカイツリーにあやかって一商売を考える方も地元には居られるであろう。それが悪いということではなくて、そういう依存関係ができるということである。


金環日食

2012-05-23 12:46:11 | 学問

5月21日朝の金環日食で小学生がその観測をして、感銘を受けたとかのニュースがあった。その中の一人は将来的には天文とか宇宙の研究をする学者になりたいという希望を述べられた。

その夢に水を注すわけでないが、知り合いの方の息子さんでそういう職につくことが出来なかった方を存じ上げている。日本でもちろん天文とか宇宙の関係の職についている人はもちろんいるが、その数は限られており、誰でも希望すればそういう職につけるわけではないことはまことに残念である。

知り合いの息子さんは私の子どもの友人でもあって、世間的に言うと優れた方である。そういう方でもなかなか職を得られないという現状はとても考えさせられる。

もちろん、誰でも自分の思い通りにはならないのは当然であろう。しかし、天文とか宇宙の関係は一般の物理の研究者とかよりもさらに一層狭い門だと思う。

天文とか宇宙の研究を行っている、大学も少ないから自ずから若い研究者がむやみやたらに輩出している訳ではないのに、その中でも職にあぶれる人が出てくる。

確かにもう高度成長時代ではないから、大学とか研究所の研究職がどんどん増えるという時代ではないが、それでもなんだか日本の科学技術はまだまだだという気がする。

もちろん、それにもかかわらずなんとか日本人がいい仕事を自然科学の分野でしているとすれば、これはかなり個人的な努力の多いことに思いを致すべきであろう。