橋下の嘘
上品?なのが取り柄のこのブログで人を批判する羽目になるのは誠に残念。でもあいつ、本当に目障り。とっとと消えてほしい。
元々私はテレビをほとんど見ないので、テレビタレント時代の橋下を知らなかった。知ったのは光母子殺人事件弁護士の懲戒請求をテレビで呼びかけた時くらいから。裁判のイロハが分かってないんだろうかと???だったけど、正義感ぶるパフォーマンスだったわけね。結果、橋下が逆に弁護士資格停止三か月とか、そんな処分を受けたはず。それについては反省したんだろうか。
そのあと府知事になったんですよね。ついこの間と思っていたけど、もう五年くらい前になるのかな。テレビでワアワア筋の通らないことをきわめて単純化してまくし立てる、ああいうのを喜ぶ素地が大阪にはあるんでしょうか。横山ノックも嘘つきで選挙中セクハラしたり、めちゃくちゃ。面白い人なら何でも飛びつくのは判断停止状態、テレビの一番嫌な部分が出た感じ。
大阪都構想とか維新十策でしたか、八策でしたか、なんか聞いただけでは分からない変なスローガンを繰り返してましたね。新聞でもじっくり読めばいいんだけど、まず嫌悪感が先に立ち、そんなことで時間を割きたくなかったし、関わりたくなかったし。
挙句の果てに石原と組んで、嫌悪感二倍増し。えらそげに筋の通らないことばかり言うあの二人、日本の恥部だと私は思う。
おやおや、私としたことが、感情的になってしまって。
で、今回の慰安婦問題である。
なんかねえ、頭の中身のお粗末さが世界中にさらされた感じ。まず、こういう微妙な問題はいったん口にするとどういう反応があるか、前もって読めなかったのが政治家として未熟で致命的。党としての統一見解でもないので、あとで石原に名古屋に呼びつけられて、一人で勝手なこと言うな、ツイッターもやめろと説教される始末。
一つのワードだけが取られて、全く違う政治家像がつくられたと外国人記者の前で言い張ってたけど、「慰安婦、慰安婦」と連呼したのではなく「慰安婦が必要なのは誰でもわかる」とちゃんとした文で言ったのはあんたじゃないの。言っとくけど、その誰でもにこの私は入ってませんからね。代弁を頼んだこともありません。
ああ、だんだん腹立ってきた。なんでいちいちイラつかせるんかね?
主語が「誰でも」って限りなく卑怯な言い方。誰でもって、誰と誰と誰なんだい?はしもっちゃん?「誰でもわかる」と私(=はしもと)は思うということだよね。私がその考えを肯定しているということだよね。
実体のない大多数というイメージを主語にし、時にはそれを言い訳にして自分の意見をを補強する。それは違うと追及されたら、自分はその中に入ってない。私はそう思ってないと、初めから逃げ道を準備している。
そしてアメリカ軍に風俗利用しろと進言したわけである。戦地の慰安婦のように、沖縄の風俗産業を利用して性犯罪を防止してほしいと言ったのは、昔の戦地と現在の沖縄の基地周辺を同じとみなし、隙あらば婦女子を襲いたい男たちに風俗業の女性をあてがうのは当然あるいは必要悪と、わざわざ発言したのが今回の騒動のあらまし。
慰安婦を肯定しているからこそ、引き合いに出して風俗業を活用せよ進言したわけですね。面識のない人に女性を勧めるのを日本語ではポン引きと言います。繁華街のはずれに立っているお兄さんたち、開き直って殺気立って、関係ない私だって怖い。女性からいくらピンハネするかは知らないけれど、あの人たちは運が悪ければ、摘発されることを知っている。
それに引き換え、白昼堂々風俗を勧めるなんて、ポン引きのお兄さんたちが聞いたら一緒にせんでくれと怒りそう。
アメリカには謝罪したけど、どこがどう悪かったか説明していない。慰安婦制度は悪かったけど、(あれっいつの間にそう思うようになったの。問題ないから今の米軍に勧めたんじゃないの)戦争中の女性の利用について、しっかり考えて行かなければならないって、あんた、話を拡散しすぎ。余計なお世話。
まずは日本の慰安婦制度、それを日本人がどう向き合うかという話。
先日の記事で一部私の勘違いがありましたが、元従軍慰安婦の10件の訴えについて、当時は裁く法律がなかったので敗訴、しかし自由を束縛され不特定多数の兵士に連日強姦されたことについては七件まで、日本の裁判で認定されています。こういうことをマスコミは事実として報道すべき。
騙して連れてこられて(時には東南アジア、太平洋の島々)、逃げられない、強要されるって、実態はどう見ても奴隷的境遇でしょう。
昔、一兵卒が慰安婦と心を通わすという短編を読んだ記憶があるけれど、(多分物故した芥川賞作家の作品)、慰安婦だって毎日泣き暮らすわけではないと思う。逃げられないと分かった時、生き延びるために言うこと聞くふりをするんだと思う。そこには心の交流なんて、まして愛なんて初めから成立しない。男の勝手な思い込み。
でも戦場に連れて行かれた男たちも、加害者ではなく一方の被害者だと思う。戦争に駆り出すこと自体がはなはだしい人権侵害。今回の騒動で、未だご存命のはずの旧日本軍の慰安婦利用経験者のおじいちゃまたち、誰一人として世間に顔を出して、利用者の側からの実態を説明しませんよね。少なくとも私は知らない。
本当の勇気とは、悪かったことも明らかにして、もっといい世の中にしようとする姿勢。周りの国に対して優越感持つ年寄りはたくさんいるけど、そんなのは空威張り。日本の男って、つくづく意気地なし。