かっつん・あわー ~小さなアトリエにようこそ~

ヨコハマにある小さな絵画教室『あとりえカツヤマ』での生徒さんの作品や制作風景、自身の作品などを紹介しています。

野焼き始末記 ⑥ 番外編

2010-01-31 04:36:52 | アトリエ

先週の月曜日に行ったアトリエ生徒作品の“野焼き”。作品のほうはまずまずの焼きあがりでした。今日は・・・。 

野外での焚き火、朝から夕方までの長時間労働?とくれば、当然喉も渇くし、お腹もすいてくる・・・というわけで、

朝、作品を暖めている横にはちゃっかりお湯が・・・

 

「はぁー、朝の一杯。」 いくら晴天とはいえ、まだ1月の早朝、陽も当たらない海岸は寒いです。インスタントでも体に滲みる美味しさです。

そしてお昼は

 

鉄板の上には何やらアルミホイールに包まれた物体が。

 

「何だ何だ?」

 

“若鶏と舞茸の包み焼き”でござい。 細かい調味料まで持ってきていないので、塩、コショーだけのあっさり味でしたが、このロケーションでのランチ、何も言うことはございません。

さらにとどめは

 

「☆☀Ω◎★×♪・・!!」

「ビールが飲みたいっ!」

 

「おめー、いったい何しに来たんだ?」

「・・・・。」

お口直しは

 

夕日に染まるレンズ雲(?)。 ひとときの輝きでした。

以上が今回の『野焼き始末記』です。 みなさん長々とお付き合いありがとうございました。

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野焼き始末記 ⑤ 作品紹介編

2010-01-30 04:37:40 | アトリエ

本日は今回の“野焼き”で生み出された作品の中からいくつかをご紹介します。

縄文のビーナス!? と見間違えそうなこの力強い作品は、一般コースGさん。 上部が開いていて壺状になっており、中に物が入れられます。 底やお腹の一部が欠け割れたことが、かえって迫力のある一品を生み出しました。 ビーナスの乳房に見えるところは、実は服の襟で、本当は下にボタンなどがついていました。

 

砂浜にお似合い。 SOくんのカメとMIちゃんのヒトデ(本当は星)です。 これらは『土鈴』の作品。中が空洞になって小さな玉が入っており、振ると“カランカラン”ときれいな音がします。 今回『土鈴』作品はどれも比較的上手に焼け、形や玉の大きさによって様々な音色が楽しめます。

 

HくんとHちゃん、幼稚園生ふたりの作った“植木鉢”も無事に焼きあがりました。さて何を植えようか。

でも、すべてが上手くいった訳ではありません。

 

いくつかの作品は残念ながら割れてしまいました。 粘土の中に空気が残っていたのでしょうか、厚みのある作品は壊れやすいようです。 アトリエに戻って修復したいと思います。

最後はYAくんの・・・

 

 宇宙人!?  「バイバイ。またねー。」

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野焼き始末記 ④ 復活編

2010-01-29 03:28:57 | アトリエ

13時 強風にやむなく消火。

海岸のうしろは冬枯れの藪・・・間違って火が移っては大変です。 思ったより早い消火にテンションも↓。 ああ、生徒さんたちになんて言おう。

がっかりしながら缶の中をのぞくと・・・

 

おおっ! 缶の中にはしっかり炎が!

助かりました。“一斗缶焼き”で良かった。完全な野天だったらアウトでした。このままトロトロ1時間、中のものが燃え尽きるまで焼成をつづけます。

 

ほぼ焼けおちた状態。 はたして作品は・・・・ さらに1時間、このまま冷ましてから取り出しにかかります・・・期待と不安が交差します。

 

取り出された作品群。若干の炎むらはありますが、なかなかの焼きあがりではないでしょうか。 「ほっ」

 

今回1番大きかったMAXくんの“縄文風土器”も無事焼きあがりました。

 

17時すべてを片付け、今回の野焼きは終了。 きれいな夕日に見送られて海岸を後にしました。

明日は作品をご紹介します。

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野焼き始末記 ③ 焼成編

2010-01-28 01:32:17 | アトリエ

点火。 朝9時。

はじめはダンボールを少しずつ焼いて炭床を作るとともに、缶全体を暖めて行きます。いきなり高温だと作品が割れてしまうからです。

 

 次第に火力をアップ。缶の中からも炎が出始めました。 たまに缶の中からボンッ!・・・いやな予感。

 

11時頃の様子。もう缶の側面はまっくろです。 ただ、燃料のダンボールは足しても足してもすぐに燃え尽きてしまいます。出る炎の大きさの割に熱エネルギーは弱そう・・・薪もどんどん投入して行きます。

 

12時を回りました。上からも炭やダンボールを追加。追い込みです。

ところが・・・ あれっ!!

 

13時頃、突然風向きが変化。 穏やかだった気候が一変! 

 

 これには思わず釣り人も撤退。

 

こちらも大変!海からの強風に舞う、煤と火の粉。 キケンです。

やむなく・・・

 

ジュー・・・

 

まだ火を入れて4時間・・・6時間くらいは焼こうと思っていたのに・・・これでは生焼け? 一気に不安が広がります。

空はこんなに晴れているのに・・・自然の怖さを知った一瞬でした。

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野焼き始末記 ② 放浪編

2010-01-27 02:11:27 | アトリエ

準備よし、天候よし、いざ野焼きに出発! 

本来はアトリエの生徒さんたちみんなで行って、スケッチなどをしながらワイワイと“やきもの”つくりが出来ると楽しいのですが、今回は予定が大幅にズレたこともあり、また久しぶりの野焼きで出来上がりが少々不安だったこともあり・・・ひとり旅となりました。

野焼きは場所選びも重要です。どこでも燃やせるワケではありませんし、荷物運びやトイレの問題などもあります。 いくつか候補地がありましたが、最初に向かったのがこちらの海岸。

以前行った時に多くの方がバーベキューを楽しんでいましたので、ここならと思い立ち寄ってみました。しかし・・・夏には大勢の方でにぎわうこの海岸も今はひっそり。この広々とした空間で海岸を行き交う人の視線を浴びながらのひとり野焼きはちょっと・・・ いまいち勇気が出ず・・・

こちらの岩場に変更

 

ここは以前、自身がバーベキューをしたこともある場所なので勝手知るところ。 即決して準備にとりかかります。

車から降ろした荷物がこちら。 けっこうあるなぁ。

 

大量のビニール袋の中は燃料。もちろん普通の薪なども持ってきましたが、以前教室の工作で使ったダンボールの端材をこの日の為に多く残してありました。(しかし、この量、車の中が片付かないはずです) このぞくぞく出てくるビニール袋を海へと運ぶあやしいおっさん、見た方はゴミの不法投棄者と思われたに違いありません。人が少なくてよかったです。

そしてセッティング。 今回は“一斗缶焼き”に挑戦です。

 

ブロックで囲んだ炉の上に網、その上に作品を入れた一斗缶を乗せます。写真では作品が少し見えていますが、この上からさらに木炭、ダンボールとシュレッダーした紙を大量に被せて点火となります。

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野焼き始末記 ① 準備編

2010-01-26 02:56:17 | アトリエ

昨日の月曜日、アトリエで生徒さんたちが制作した粘土の作品を“野焼き”しました。 これは実は、昨年の11月に行う予定だったのですが、風邪が長引いて行けず、その後忙しくてなかなか・・・ついに昨日決行へとこぎつけました。

本日から、その状況を少しずつご紹介しようと思います。 今日は前日の日曜日に行った準備編です。 

“野焼き”とは、文字どおり、野外で焼く“素焼きのやきもの”です。窯を使わずに焼くので、陶器のように高温には焼けません。 縄文時代の『土器』や『土偶』などを連想して頂けるとわかりやすいと思います。

野焼きにもいろいろあるのですが、今回私が選んだのは“一斗缶焼き”、縄文時代のように地面でそのまま焼くのではなく、一斗缶の中で焼成します。 若干でも温度を上げたかったのと持ち運びのコンパクトさから、今回この方法を採用しました。 まずはその缶作り。缶の裏面に火が通るようにガンガン穴を開けます。

 

 次は上面、作品が入れられるように缶切りで開きます。

  カパッ!

 そして、その中にまず、木炭を敷き詰め、

 

その上に乾燥した作品を丁寧に並べて行きます。

 

そして隙間に木炭と、ダンボール(本当は木炭のみの方が望ましいと思いますが、今回ちょっと足らなかったため・・・)を詰め、さらに上に小さな作品を重ねて入れて行きます。

 

これでセットは完了。作品がたまっていたので、今回は2缶になってしまいました。 さて、上手く焼けますでしょうか。

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卓上額の完成

2010-01-25 05:11:08 | アトリエ

アトリエのこども教室、先日紹介しました“かるた”作品、『かるたセット』として生徒さんにお渡ししたものは、描いた作品をパソコンに取り込んで作りましたので、手元に原画が残っていました。 そこで、今回はその原画を飾る額を作ることに。スチレンボードを切断したものを貼り合わせ、自分の好きな色で彩色。2作品が同時に飾れる卓上作品たての完成です。

 

Hくんはブラックでしぶくきめてみました。

 

Hちゃんはかわいくピンクで彩色しました。

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墨で描こう ①

2010-01-23 03:39:13 | アトリエ
アトリエの一般コース、昨日のK・Tくんには水彩画の後、少し時間があったので、こども教室用に準備していた墨絵に挑戦してもらいました。 描いたのは“北斎”の作品から抜粋したもの。 イラストが得意なK・Tくん、墨と水、筆だけの表現は慣れていないはずですが、なかなかどうして繊細なところと大胆なところを工夫して描き分けられています。
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2点の静物水彩

2010-01-22 05:05:51 | アトリエ

アトリエ一般コース、中学生のふたりには、透明水彩絵具を使って静物画を描いてもらいました。 ふたりは学年も曜日も違うため、一緒には制作していません。その関係もあってか、同じモチーフ、同じ画材を使っても表現はそれぞれ異なるものとなりました。

 

 上はKTくんのさわやかな作品、

  

こちらはEさん、デッサンを中心に描き込みました。

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メロンじゃないよ。

2010-01-21 03:44:17 | アトリエ
アトリエこども教室の『干支の貯金箱作り』、本日のアップはSOくんの貯金箱。SOくんはまだ年長さん、“虎”はまだちょっと無理ということで、自分で作れるものに、まんまる胴体を大好きな緑色で彩色、マジックで模様を描いて、はい、メロン! し、失礼な、よく見てよ 平たいお顔にとってもキュートな小さい足、『カメさんの貯金箱』の完成です!
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