かっつん・あわー ~小さなアトリエにようこそ~

ヨコハマにある小さな絵画教室『あとりえカツヤマ』での生徒さんの作品や制作風景、自身の作品などを紹介しています。

紙版画のカレンダー ③ 作品紹介 その参

2010-11-29 03:26:41 | アトリエ
こども教室の紙版画によるカレンダーの作品紹介、最後の四か月は…

まず9月はRちゃん、


お母さんといっしょに仲良くおふとんでおやすみ前のひととき。
お母さんの足がふとんから飛び出しちゃってます。
「おやすみなさい。」 ZZZ…。

10月を担当したのはUちゃん、


先日の制作手順の紹介シーンでも作品を使わせていただいたブドウの絵です。
シンプルですが、空間とのバランスもばっちり決まった一品、この作品…


“マスカット”バージョンもあります。
版画は色を変化させることができるのも魅力のひとつ、また、同じ絵具であっても印刷と違い、摺り方のちょっとした差で作品がかわり、1枚として同じものがないのも楽しいですね。

11月の担当はHくん、


坂道を転がる“どんぐり”です。落ちた衝撃でしょうかどんぐりの“帽子”が取れているものも見えますね。 坂道がもうちょい長いと分かりやすかったかな。

そして最後の12月を飾るのはSOくん、


クリスマスツリーの“樅の木”と“そり”を作品としました。 静かな聖夜の情景です。
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紙版画のカレンダー ③ 作品紹介 その弐

2010-11-28 06:50:22 | アトリエ
アトリエのこども教室、低学年生の作った紙版画のカレンダー紹介、昨日の続きです。

5月を担当したのはHくん


「屋根より高いこいのぼり~♪」 
定番の“こいのぼり”で決定です! 左下に小さく見えるのが屋根。ずいぶん立派な“こいのぼり”ですね。

6月はHちゃん


梅雨の季節なので“てるてるぼうず”に傘、長靴と雨の日グッズを絵にしました。

7月はSOくんの担当です。


カメ! 
です。 なぜかは分かりません。水の季節だからでしょうか? SOくんもう何回かカメさんを描いていますが、だんだんリアルに描けるようになって来ました。

8月は再びHちゃん


今年行ったプールを思い出しながら制作しました。 大小ふたつのプールで浮き輪で遊ぶこどもたち、遠くにはビート板置き場までしっかり再現してくれました。
そういえば今年の夏は暑かった…ひさしぶりに思い出しました。
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紙版画のカレンダー ② 作品紹介 その壱

2010-11-27 06:46:45 | アトリエ
アトリエのこども教室、高学年のドライポイント・カレンダーに続いて、低学年の制作する紙版画のカレンダーも全員が摺り終わりました。今日から少しずつご紹介したいと思います。 こちらもひとりふた月を担当し、6人で制作しました。

まず、1月を担当したのはRちゃん


ちょっとスリムな『ダイエット雪だるま』さんです。『未知との遭遇』っぽい感じもあって神秘的で年のはじめにぴったり?です。

2月の担当はT・Tくん


節分の豆まきがテーマです。 鬼が持っているのは“金棒”、決して“ソフトクリーム”を手渡しているのではありません。迫力あるバトルシーンです。
「お待たせしました~」

3月の担当はUちゃん


Uちゃんはまだ年中さん、お雛さまとはいかないので、“顔”をドーンと版画にしました。 ピンク色で桃の節句をアピールです。

4月の担当は再びT・Tくん、担当する月はあみだくじで決めたので、近い月になることもあります。


4月は入学式の季節、小学校に元気に通う(2時半だから下校中?)こどもの姿を絵にしました。これは本人かな?

紹介は明日に続きます。
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平塚美術館へ

2010-11-24 23:53:48 | 展覧会
昨日は祭日で学校がお休みだったので、久しぶりに展覧会を見に出ることができました。向かった先は平塚市美術館の『堀 文子展』です。



以前から行こう行こうと思いつつ、ぎりぎりの最終日に駆け込みました。(こんなのばっか…ご案内を戴いてもどうしても行けないことが多く、申し訳なく思っています。)
堀 文子先生はもう高名な日本画家、“花の画家”と呼ばれるとおり色彩豊かな穏やかな絵が有名ですが、今回のように若い時から現在までの作品を振り返って見てみるとずいぶん色々なことに挑戦されていることが分かります。試行錯誤の中で今の境地にたどりついたのですねぇ。 しかもそのそれぞれのレベルがすごく高いときたら…もうやんなっちゃいます。

堀先生の隣で同時開催開されていたのは『高瀬省三・石橋聖肖展』、おふたりとも開催されている湘南・平塚にゆかりの作家です。



高瀬省三先生は2002年に他界された作家さん。日本画を描かれていたそうですが、今回の展示は最晩年の一年間、末期がんの宣告を受けてからの彫刻作品で、氏のアトリエに近い海岸で拾い集めた“流木”を用い、その形状を生かしつつ淡く彩色された作品群です。 近づく死の影のなかで、人間はこうも穏やかで、繊細で、時にユーモラスな作品が作れるものなのか…。 作家の生きた証を見た気がしました。

石橋聖肖先生は現在、茅ヶ崎で制作活動を続けられている彫金作家さんで、伝統的な彫金とは異なり、幻想的な?ノスタルジックな?風景画を思わせる繊細な感性あふれる作品群でした。 うーん、あまり解説になってないので、是非、皆さんの眼で直接ご覧ください。

こちらの展覧会は12月23日(木・祝日)までの開催です。
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昆虫ケース

2010-11-23 05:02:17 | アトリエ
「あっ、かぶとむし!!」



「こっちにはくわがたもいるぞ!!」



この虫かご(ケース?)の作品はアトリエの中学生、Eさんの作品。 厚紙で組み立てた立方体の表面に絵を描き、立体感を意識した作品を作ってみようというもの、簡単なトリック・アート的なものを狙ってみました。
Eさんは単なる立方体を昆虫ケースにみたてて制作。4面にそれぞれ異なる昆虫が描かれています。プラスチックのケースの感じもよく再現されていますね。


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雨の日、車内で

2010-11-20 01:57:46 | ちいさな旅
水曜日、横浜は寒いうえに時おり雨も落ちて来るあいにくの天気、ずいぶん待たされたホームにとろとろと入り込んで来た電車に乗り込むと
ガラリとした車内にいたのは・・・



『カグーくん』 でした。

なんて、こちら水曜日にスケッチに行った“野毛山動物園”に観光用に置かれた市電(もちろん動かないです)の中で見つけた『カグーくん』、雨の園内は人影もまばらで、いつもはこどもたちがお弁当を食べたりしてさわがしい市電の中も今日はひっそり、カグーくんちょっと寂しそう…というかちょっとどっきり、怖かったですよ。

カグーはニューカレドニアの国鳥でワシントン条約でも保護されている貴重動物、日本では横浜の野毛山とズ―ラシアで飼育されているのみだとか。そんなわけで大きな着ぐるみくんが作られたのでしょう。 
カグーくん、また皆と外で遊べるといいね。
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ドライポイント・カレンダー ③ 作品紹介その2

2010-11-17 07:48:12 | アトリエ
昨日の続きのカレンダー原画のご紹介です。

5月と12月は定番の“こいのぼり”“クリスマス”をテーマに制作。担当したのはMくんです。

こいのぼりの背景を空や街並みにしないで“滝”とし、『鯉の滝登り』『登竜門』風にアレンジしたのがMくんらしい。また大きなサンタさんの袋からちっちゃなプレゼントがポロリ。ユニークな作品となりました。

7月と10月はMAちゃんの担当。

夏の海辺とハロウィンのかぼちゃをかわいいイラストレーションで表現しました。 ドライポイントは基本的に“線”を使った描写となるので、マンガ的な表現もアリですね。

3月と8月はMIちゃんです。

同じ夏の海辺の表現でも、こちらは棒人間のスイカ割りを面白く描きました。 3月は豪華な雛人形、でも今は11月です、何が飾ってあったか思い出しながら描きました。
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ドライポイント・カレンダー ② 作品紹介

2010-11-16 07:46:36 | アトリエ
今日は先日制作風景を載せたこども教室高学年グループの作った来年度カレンダー原画のご紹介です。
高学年生は6名がひとりふた月を担当して制作、担当する月はアミダくじで決めました。制作技法はドライポイント版画です。

まずは1月と9月を担当したYAくんの作品。

お正月のある1月は“めでたく”ということで、おおきな初日の出を背景にしたエビの図、一方の9月はほのぼのと縁側で日向ぼっこをするネコの図としました。

6月と11月を担当したのはT・Nくん。 この月(とくに11月)は大きな行事とかが無いので担当すると一番題材に困る月ですね。T・Nくんは無理せず一番自分の好きなものを描くことに

ペットのカメさんを持ってきてくれ、それをスケッチして作品としました。完成作はこちら、

6月はさわやかに蝶の絵としました。

2月と4月はH・Nくんです。

日本の古画の図像を参考に節分の“鬼”と“桜に鯉”をしぶく決めてくれました。インクをふき取る時にわざと少しインクを残すようにして“風”と“水の流れ”を表現しています。

つづきはまた明日、ご紹介します。
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岩田俊彦 展 ・ 稲田俊 展

2010-11-14 06:52:11 | 展覧会
金曜日、高校での夕方の補習が行事で急に出来なくなったので、急ぎ見れていなかった展覧会へと東京へ まずは日本橋馬喰町にあるギャラリー“レントゲンヴェルケ”に『岩田俊彦』展を見に行って来ました。岩田先生は私が予備校で講師をしていた時の同僚の先生で、新しい表現の漆の作品を制作する漆芸家さんです。 漆と聞きますとすぐに伝統的な工芸作品を思い浮かべますが、岩田先生の作品はその伝統をしっかりと継承しつつ、現代的なするどい作品となっています。 新しい素敵なギャラリー内に大小10点あまり、どれも完成度が高く見事です。 『岩田俊彦』展は11月20日(土)までの開催です。是非! (とくに予備校でお世話になったみんな、見ていたら必ず行きな! すごいぞイワタ先生は!)

岩田先生の個展の後、銀座に回って『稲田 俊』展へ、

稲田先生は金沢美術工芸大学時代の同級生で、現在は『創画展』や個展を中心に日本画作品を発表されています。関西在住の作家さんなのでこちら(関東)ではあまり知られていないかもしれませんが、力のある作家さんです。 今回の会場となったシロタ画廊さん(かなり広いのですが)にも大作がズラリと並び、たいへん迫力のあるものでした。 ご本人とも本当に久しぶりに逢うことができ楽しい一時を、今後の新しい展開なども色々考えられているようでこれからますます目が離せません。 こちらは展覧会は残念ながら昨日(土曜日)までなので、ご紹介にはならん(イナダごめん)のですが、来年にも東京で発表があるようなので、の時は…またまた楽しみです。
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ドライポイント・カレンダー ①

2010-11-12 04:21:06 | アトリエ
アトリエのこども教室、一方の高学年生たちによるカレンダー作りは、同じ版画でも少し難しくして“ドライポイント版画”に挑戦。
プラスチックの板をニードルと呼ばれる針で削って絵を描き、その上にローラーでインクを

その後、インクをふき取って、削った溝に残ったインクだけをプレス機で摺り取ります。

こちらもだいぶ出来ました。 どれが何月だかわかるかな?
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