富士を越えて

春休みに入りました。　非常勤で務めている高校もお休み、その機会を利用してちょっと取材をせめば！　と横浜から西へと車を走らせてみました。



「富士山を描くの？」　ではなく、これを越えてさらに西へ



「やっぱり富士山？」　静岡県、駿河方面から見た富士山です。　横浜から見るのとはまた全然イメージが違いますね。
さらに


“富士に桜”　今年は寒さで遅れているようですが、そろそろですかね。　これは “ソメイヨシノ” ではないようです。

いつかは富士山の絵にも挑戦してみたいなぁ・・・なんて思いながら・・・

やって来ました！　愛知県だがや！ （失礼）



『豊橋総合動物公園』　に無事到着～。　　

というところで今日はお時間　続きは明日。

絵本を作ろう！ ⑥ 棒人間地獄

アトリエのこども教室における絵本作り、本日の作者はＳＯくん。
“こどもばんさいゆうき” のサブタイトルが示すように、なんと、あの有名な 『西遊記』 の中から、幻の一遍？ “棒人間地獄” の登場です。

はじまり、はじまり～

　　(表紙)

　（扉絵　血の池）

　　ごくうたちは山にのぼっていきました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　山のちょうじょうにはあながあり、

　　おっこちました。

　　あなの中には　じごくにつづくどうくつがあり、すすんでいくと

　　じごくのてきがあらわれ　ごくうたちをおそってきました。

　　ごくうたちもまけていません。

　　てきをぜんいん　たおしました。

　　するとボスがあらわれました。

　　げきとうのすえ、ボスをたおしました。

　　ごくうたちはあたらしいたびへとむかいました。

　　（裏表紙）

うーん、自分が棒人間しか描けないと割り切り、タイトルにまでしてしまったところがすごい。
しかし、そんな中でも時々“如意棒”を持った孫悟空と思われる人がいたり、白馬がちゃっかり混じっているところがかわいいです。
ただ、物語の前後が無いので、これでは三蔵法師一行は平和な地獄を荒らしまわって去っていく悪物一味ですね。　ＳＯくんのさらなる進化に期待しましょう。

絵本を作ろう！ ⑤ NAちゃんのすきなもの

アトリエのこども教室での絵本紹介に戻りましょう。
今日の絵本の作者はこの人、



ＮＡちゃんです。　表紙にご本人の自画像を描いてもらいました。
ＮＡちゃんはまだ幼稚園生、本のストーリー構成や文字の記入はまだ無理なので、 “好きなもの” を自由に絵に描いてもらい、それを使って本を作ることにしました。　文字は後からパソコンで打ったものを貼り付けてました。（この写真は貼り付け前です。）

　　(扉絵　お気に入りのマイク)

　　ＮＡちゃんはくだものがだいすきです。

　　ＮＡちゃんはケーキもだいすきです。

　　ＮＡちゃんはどうぶつもすきです。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　でももっとすきなのは

　　おとうさん と おかあさん と おとうとです。

　　だけどピーマンだけはちょっとにがてです。

　　(おしまい)


如何ですか? 　ご家族が登場する展開がとてもステキなので、最後のピーマンは必要なかったかもしれませんね。　記念になる絵本が作れてとても良かったです。

多摩美 卒展

本日はアトリエの絵本紹介はお休みです。　昨日、多摩美術大学の“卒業制作展”を八王子の本校まで見に行って来ました。



私が以前、予備校で講師をしていた時の生徒さんの何人かが卒業を迎えられ、お誘いを受けたからです。(よく生徒さんから展覧会のお話しを頂くのですが、なかなか見にいけず、失礼してしまうことが多く申し訳ありません。)



久しぶりに訪れた多摩美は広く、キレイで、すごい設備とすごい教授たち・・・こんな素敵なところで勉強できたなんて皆さん幸せ!・・・なんて、自分も以前そうだったくせに(私は多摩美ではありませんが)・・・学生の頃は気付かなかった。



多摩美は本日が卒業式。

皆さん、卒業おめでとう!
これからも素敵な作品を作り続けてください。

絵本を作ろう！ ④ D戦機W・・・

本日の絵本はＨ・Ｏくんのこちら、



ゲーム、アニメ、漫画などでこども達に大人気の某プラモクラフトからの作品。

絵本と言ってもストーリーものではなく、登場するロボットの設計図・・・だそうです。







わたしには何かすごい・・・としか。

絵本を作ろう！ ③ ワールのぼうけん

こども教室の絵本作りのご紹介。　今日はＮ・Ｏくん。


こちらは制作前に描いてもらった絵本の設定図です。　Ｎ・Ｏくんは今回の絵本作りでは最上級生の四年生。少し計画的にストーリーも考えてもらいました。　
作品はジュース作りを特技？としている“ワールくん”というジュースの缶の冒険物語です。

　　（表紙　名前のところは伏せました）

　　（扉絵）


ワールたちは世界を旅するジュースのカンです。
まず、中国につきました。
「おや？　だれかいるぞ。」　さっそく聞いてみることにしました。


「ぼくはリョク。ここの島でくらしているんだ。　こっちはぼくが育てているパンダ。
　親をなくしたパンダなんだ。　だれかいっしょに育ててくれる人いないかなぁ」


「なら、ぼくがいっしょに育ててあげるよ。」
「ほんと？　わあ！」　リョクはよろこびました。
「ただし、じょうけんがあるんだ。」
「なに？」
「ぼくは旅人だから、ずっとここにいるわけではない。だからいっしょに来てくれる？」
「わかった。いっしょに行く！」



次にアメリカにつきました。
しかし、きゅうに“ピューマ”というきょ大ねこにおそわれてしまいました。


木にのぼってピューマがさるのをまっていると・・・


いきなり、ブルーベリーが落ちてきました。　
この木はブルーベリーの木だったのです。

リョクはピューマにブルーベリーをわたすと　
（ピューマは）笑いながらさっていきました。

そのあとブルーベリージュースを作りました。


さいごはシンガポール。
木の前に来ました。　そしたら、果物が落ちてきました。


リョクが
「これ、スターフルーツだよ！」
ワールは大よろこびしました。」


そしてスターフルーツ・ジュースを作りました。
２人とも大よろこびしました。



　　（裏表紙　マ、マーライオン！？）

ワールくんの冒険、如何でしたか？　まだまだ色々な所に旅に行けそうですね。続編を期待しましょう。

絵本を作ろう！ ② ドリルくん

アトリエのこども教室での　『絵本作り』　のご紹介、とても全員とはいきませんが、何人かは詳しく取り上げてみたいと思います。

本日はＴ・Ｔくんの　『ドリルくん』　文はちょっと読みにくいところもあるので、一応横に抜き出してみました。

　（表紙）

　　はじまり　（扉絵）

　　ある日、ドリルくんという人が石につまづきました。

　　転んだら頭が地面にささってしまいました。

　　「ほってみよう！」と思ってそのままほってみました。

　　どんどんほると中心が見えました。
　　　　　　　　　　　　　　　　「ちょくげき！！」というとどんどんほりすすみました。

　　そのまま中心部分にちょくげきしました。

　　「ドーン」と音がしたとたん、中心部分がはかいしました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　そして・・・
　　　ちきゅうをつきぬけました。

　　おわり　（裏扉）

　　（裏表紙　月に降り立つドリルくん。）


如何でしたか？
私としては、こども独自の発想力、展開力、場面としては中心部の破壊シーン、全面仕様の突き抜けシーン、そして裏表紙の月まで行っちゃったシーンが好きですね。

絵本はどうしても同じ人物、同じようなシーンが続くことも多いので、小さいこどもたちにとってはなかなか集中力を持ち続けるのが大変です。　裏扉に書かれた「あーつかれた」は本人の率直な感想だと思います。
でも、それだけに“本”という形でまとめられたことは大きな意味があるように感じます。
「大人になった時、また是非見てほしいな」。

絵本を作ろう！ ①

アトリエのこども教室は今、低学年生を中心に絵本作りに挑戦しています。



このアトリエでの絵本作りは夏休みの特別教室で“飛び出す絵本”や“布絵本”を取り上げることはあったのですが、ノーマルなものは久しぶりです。　しかも今回は低学年生が多くどうなることか・・・と思いましたが、何とかかたちになってきたぞ。　完成作も少しずつ出始めて、どうにか明日からご紹介できそうです。　お楽しみに!?

ヘビのイラストレーション

アトリエの中学生Ｈ・Ｎくんの作品です。　写真をもとにアクリル絵具を中心に鱗などの細かい部分は色鉛筆も使って描いています。
来年のアトリエの年賀状はこれで決定！？　って感じの一枚ですね。

小学生たちのコラージュ作品

アトリエのこども教室、小学生たちもコラージュに挑戦。しかも高学年生は図柄をそのままイメージで使うものではなく、模様や柄、明暗を使ってのコラージュにチャレンジしました。



Ｔ・Ｎくんのカワセミの絵。やや大人しくなりましたが、羽根の模様などよく工夫されています。



ＹＡくんはパソコンゲームのキャラクター。背景の表現になかなかイメージに合うものがなく苦労しました。
このコラージュはデッサン的な理解が必要なのでちよっと難しかったですが、粘って描き上げました。