今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

ブログへの思い色々~村上春樹氏から学んだこと

2016-12-18 07:13:57 | 日記

一応書き上げたものの、クリスマスが目の前の華やかな時期に、またブログの愚痴。

季節にふさわしくない内容だなぁ~、と思いつつ・・・・・・。

投稿することに致します。

最近、妹にも、「やめてしまおうかしら」とよく呟いている私。

書いて、心の整理をしたいものです。

 

最近は一週間の連続投稿が終了してからも、割と頻繁に更新を繰り返している私でしたが、もうすでに息切れ状態になってきました。

毎日投稿される方達の気力と話題の豊富さ、豊かな感性には、脱帽の私です。

 

そういえば、私も一時期、日々更新していた時がありました。

ブログを開設し、間もない頃から数年でしたでしょうか。

何を、そんなに毎日、綴っていたのでしょうね~

 

私は、過去の自分のブログはほとんど見ないので、調べる気にもなりません。

恥ずかしくて読めたものではない。

そんな気持ちです。

 

年をもっと重ね、書く気力がすっかり失せ、隠居のような身になれば、読み返したいとは思っているのですけれど。

その時は、過去の記事を是非推敲し直したいと・・・・・。

でもおそらく脳の状態は、推敲がままならないような様相になっているのではないかしら。(笑)

 

毎日一生懸命、その時の心情を正直に書いたつもりですから、恥ずかしがらず過去ブログに目を通せばいいのに、と思いますが。

以前読んだとき、赤面するほど恥ずかしくなって以来、読む勇気がなくなってしまいました。

記事の内容ではなく、文章の未熟さに呆れてしまって・・・・・・。

同じことを二度繰り返して書いたり、語尾が文法的に変だったり。

 

 

そのころに比べれば、文章が多少は上達してくれたでしょうか。

推敲も、当時よりは今のほうが丁寧にしていますから。

でも教養不足と語彙不足は、どうしようもありませんね~

 

私が推敲することを、かなり前の事になりますが、皮肉を込めて指摘された方がいらっしゃいました。

文章を書き換えることが、そんなに恥ずかしい事かな~、と首をかしげざるを得なかったのですが。

 

最近村上春樹氏のエッセイを二冊読み、この方が徹底的に推敲をされることを知りました。

それを、「文章を何度もとんかちする」と表現されています。

奥様にも読んでもらい、意見を聞いて、さらに書き直したりもされるようです。

 

一部引用してご紹介しますね。

同じ文章を何度も読み返して響きを確かめたり、言葉の順番を入れ替えたり、些細な表現を変更したり、そういう「とんかち仕事が」が僕は根っから好きなのです。ゲラが真っ黒になり、机に並べた十本ほどのHBの鉛筆がどんどん短くなっていくのを目にすることに、大きな喜びを感じます~中略~僕にとっては、そういうことが面白くてしょうがないのです。いつまでやっていてもちっとも飽きません。

 

舞台裏を、余りに正直に公表されるのを見て、ちょっと心配になるほどでした。

村上春樹氏の作品の神秘性に影響を与えないか、と。

 ノーベル賞候補と言われるほどの文豪でいらっしゃるのに、とても正直且つ謙虚なお方ですよね。

「すみません」という言葉が、本文の中によく出てもきます。

 

エッセイは、読み易く、難しい言葉遣いや表現は全くない、と言っていいほど。

小説もそうですよね。

幾度も読み返さないと、私の能力では、すんなりと理解できないような文章も皆無。

ジャズのお話は、私があまりに無知のため、幾分難しく感じましたけれど。

 

すべての言葉が、違和感を感じないでストンストンと、心に心地よく落ちて、沁み渡っていく感じでした。

ですから、お人柄が大好きになったのは言うまでもありません。

 

 

余談になりますが三谷幸喜さんのエッセイも、同じような心持で読めて、大好きです。

この方の書物を読んだわけではなく、朝日新聞の連載『ありふれた生活』を、もう十数年以上になるかしら。

一度も欠かしたことがないほど、愛読してきました。

村上春樹さん同様、とても温かなお人柄で、周りの人達を見る優しい眼差に惹かれています。

謙虚だけれど、ゆるぎない信念と自負心を持っておられるところも、お二方とも同様です。

 

村上春樹氏の『ノルウェーの森』は、長女が大学生のころ手にした私です。

独特の雰囲気に惹かれはしたものの、感銘からはほど遠くて。

その後も『海辺のカフカ』、その他幾冊か読みましたが、やはりその本の良さまでは、分からないままでした。

村上氏に、何だか申し訳ない気がしてしまいますが・・・・・・。

エッセイを読んで、この方の自著の小説への思いがかなり理解できたような気がします。

今度本を手にした時は、もっと深く読み込めるかもしれません。

 

今日は、出し抜けに、なぜ村上春樹氏の話になったのでしょう。

書くことへの壁を感じている私が、村上氏を拝めば、チョッピリでも力を授けてもらえるのでは、とでも思ったのでしょうか。

村上春樹氏は、書くことで壁を感じたことはまったくないそうですから。

もう二例、この方の文章を引用させていただきますね。

 

~最初の小説を書いた時に感じた文章を書くことの「気持ちよさ」「楽しさ」は、今でも基本的に変化していません。毎日、朝早く目覚めて、コーヒーを温めて大きなマグカップに注ぎ、そのカップをもって机の前に座り、コンピュータをを立ち上げます。そして「さあ、これから何を書こうか」と考えを巡らせます。その時は本当に幸福です。ものを書くことを苦痛だと感じたことは一度もありません。~

小説を書いているとき、文章を書いているというよりはむしろ、「音楽を演奏している」と言うのに近い感覚がありました。僕はその感覚を今でも大事に保っています。それは要するに、頭で文章を書くよりはむしろ体感で文章を書くということなのかもしれません。リズムを確保し、素敵な和音を見つけ、即興演奏の力を信じること~

 

いくらブログ綴りに悩んでいるからと言って村上春樹さんを話題にするなんて、お門違いもいいところですね。(笑)

言いたかったことは、村上春樹氏のファンになってしまった、ということだけです。

 

 ~もし読者が僕の作品に、温泉の湯の深い温かみみたいなものを、肌身の感覚として少しでも感じ取ってくださるとすれば、それは本当に
嬉しいことです。僕自身ずっとそのような実感を求めてたくさんの本を読み、たくさんの音楽を聴いてきたわけですから。自分の実感を何よりも信じましょう。たとえ、まわりがなんと言おうと、そんなことは関係ありません。書き手にとっても、また読み手にとっても、「実感」にまさる基準はどこにもありません~

これも、村上春樹さんのお言葉です。

なんだかちょっと勇気づけられませんか。

自分の実感を何よりも大切にしましょう、と言う言葉に。

 

私も、私のブログを読んで、温かな気持ちになっていただけたら、どんなに嬉しい事でしょう。

読み手の受け止め方を気にしすぎず、自分の実感を信じて、素直に日々の心情を綴りたいものです。

 

村上春樹氏のエッセイから、色々なことを学べ、とても有難く思いました。。

来年はノーベル賞をぜひ受賞していただきたいですけれど。

御本人は、全く興味がないのかももしれませんね。

 


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