電車やバスの車内に、シルバーシートとの名称で、お年寄りの優先席ができ、どのくらいが経つのでしょうか。
検索で調べたところ、1973年の敬老の日に国鉄や首都圏の中央線快速電車に設置されたのが始まりのようです。
私の表現、お年寄り向けと言うのは、間違っていますよね~
自分の年齢を思った余りの、身勝手な言い方。
過去には、シルバーシートという名称から、そのようなイメージを抱いた人が多かったようです。
車内を見ると、その席の優先者として適切な方を表示するマークがついています。
つえを突いた人、松葉づえを手にした方、お腹の大きな女性、の姿など・・・・・・。
高齢者だけではなく、体になにがしかの負荷を負い暮らす方々のための席のようです。
乳幼児を連れた方の優先席でもあるようです。
この席が設置されたころは、この趣旨がよく理解されていなかったのでしょう。
若い人たちやサラリーマンが平気で席を占めていたものでした。
最近も、そのような光景を相変わらず目にはするものの、以前に比べると、その目的が多くの人たちに浸透しつつあるようです。
私には、それがよく実感できます。
なぜなら、病院の往復の際、この優先席のお蔭で、夫がどんなに助かっているか分からないからです。
その有難さは、とても言葉では言い尽くせないほど。
夫は、T大病院の主治医の紹介で、同系列の違う病院に入院することとなり、治療は年初から、二つの病院の掛け持ちになりました。
往復に約4時間を要した前の病院に比べると多少近くなりましたが、乗り換えが二度になり、要する時間は往復三時間。
相変わらず遠いです。
院内で撮影した山桜
ゆえに立ったままの状態で乗車するのは、非常識に近い事を旦那さまに強いることになります。
私は、なんとしてもその様な事態になる事は避けたい、と思いながら電車に乗り込んでいます。
年明けから既に、7回も入退院を繰り返してきた夫ですが、入院の手続きには時間制限が一応あり、十時までとなっています。
遠い我が家は、駅まではタクシー利用をしても、8時半頃には家を出ないと間に合いません。
ホームはまだラッシュ時の名残がある雰囲気で、電車はいつも混んでいます。
私達は、もちろん優先席の空きに期待をかけて乗ります。
どんなに電車が混み合っていても、その一席がぽっかり空いていることも。
その様な時、優先席の精神の浸透を思い、私は感激。
行動がすっかりのろくなった旦那さまを誘導するようにして、その席に座ってもらいます。
広い道路を挟んで病院前にある小さな公園あたりの光景です。
真綿のような雲がぽっかり浮かび、青空とのコントラストがあまりに美しくて見惚れてしまいました。
しかし空いてないことの方が多くて。
そのような時は、着席している方が若者であれば、事情を簡単に伝え、席を譲っていただくようにお願いします。
気まり悪そうな表情をして譲る方が、若者には多いですね~。
その気持ちは、多分に理解できる私。
声をかけた自分の行為を多少後ろめたく思いながらも、私は感謝の言葉を心から述べて、夫を座らせます。
それに若い方の着席が、すべて厚かましい行為になるわけではありませんものね。
女性の方には、身ごもっている方もいらっしゃることでしょう。
若い青年でも、病を患い体調を崩している方がおられるかもしれません。
ですから「夫に席を譲っていただけないでしょうか」と声をかける時には、私の当てにはならない直観力を頼りにします。
「この方はお元気そうだから、声をかけても大丈夫ではないかしら」と。
ほとんど、若い人に声をかける私です。
けれどその時、隣に腰かけていた方までが、腰を浮かそうとなさる場合が結構多くて・・・・・。
それは、決まってシニアーの女性の方ですね~
介護の私の苦労を察っして下さるのか、私にまで席を譲ろうとなさいます。
そんな時、むろん固くお断りしますが・・・・・・。
その意向を変えようとなさらない態度を見て、恐縮しながらご親切に甘えさせてもらうことも時々あります。
一方では、こんあこともありました。
前回の入院時のことです。
車中は混んでいましたが、夫の席は、いつものように若者にお願いして譲ってもらいました。
私は立ったままでいましたが、電車が駅のホームに入ったころ立ち上がった女性が、私に「どうぞ」と席を指しておっしゃいました。
私がお礼を言った直後に、横にいた中年の男性が即座に、その席に腰かけてしまいました。
むろん私が譲られたことに、その人は気づかなかったのでしょうし、私はそのままで苦笑い。
最近の庭の様子
優先席では、人柄の人間ウォッチングまでできますよね~
私は夫のために席を譲っていただく少々厚かましいお願いをしますが・・・・・・・。
自らも、ショッピングの帰りに乗車する時は、疲れているため、シルバーシートに期待をかけてしまいます。
空いているとホッとする私。
自分のおばあさんくさい態度に、幾分嫌気がささないでもありませんが・・・・・。
私より明らかにお年を召した方が乗ってこられると、積極的に席を譲るようにはしています。
優先座席は譲ったり譲られたりで、温かな人の交流が見られる所。
大切な空間を精いっぱい有効に使用できるように、みんなで心がけていきたいものです。
ご覧下さいまして有難うございました。
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