桜の季節が目の前で、空気も和らぎ、春めいてきた頃のことです。
心はそれに呼応して、軽やかに弾んで当然のはずでしたのに・・・・・・。
その時期の私は、結構ストレスが多い多忙な日々を送りました。
夫の病気に、新たな心配事が加わったことも、その大きな要因の一つですが。
区役所への医療関連の申請等の煩雑な手続きを、私が、すべて行わなければならなくなったからです。
およそ、1年半前あたりまでになるでしょうか。
その頃は、夫が一人で役所に出かけ、その手続きを済ませていました。
昨年の秋は、私が同伴しましたが、傍に付き添い見ているだけ。
旦那さま任せで、区役所の職員の説明を受けながら、Yさんがしている事も、よく理解していませんでした。
記入欄に筆記をしたのみです。
介護関連のことは、私の仕事でしたが。
毎年の確定申告も然りです。
私は、家事専門で、それにかかわる時間が非常に長く、そのうえ動作も早くありません。
Yさんは、家のことも育児もすべて私に一任で、全くお構いなしの人でしたので、私はそれでもう手一杯。
せめて税金や医療関連など、行政上の手続きは、旦那さまの仕事と割り切り、ほとんど関与してきませんでした。
今も体力がもう少しあり、目の病の進展がなければ、夫にすべて任せられるのですが、もう限界のようです。
私にも、それがよく理解できます。
そのため、先日の入院日の翌日のこと。
入院費の領収書その他を持参して、銀行、区役所の保険課と福祉課、すべてを回り、私一人で目先の用事を、無事に済ませることができました。
初めて私が経験することゆえ、その日は朝から緊張し、帰宅後は安堵から気が抜け、翌日は異常な肩こりに悩まされました。
今年の桜にとり、当地の天候は非情でした
満開後、のどかな晴天の日があったかしら。
夫は、何事でも私に教える時、言葉少なに簡単な説明しかしてくれません。
私はよく文句を言います。
「もっと丁寧に話してくれないと、理解できないわよ」と。
すると、
「どうしてこの程度のことが分からないのだ。
ちゃんと説明したではないか」
と言いたげに、呆れた気難しい顔を良くするのですよね。
私は慣れていないことですから、簡単な説明では意味不明なことも多くて、何度も聞き直し、正確に理解しようと努めます。
いつもそうですが、旦那さまは、自分が解っていることは、私もある程度承知していて当然、といった前提で話し始めるので、本当に困ります。
私は旦那さまのように、明晰な頭脳の持ち主でもありません。
私のレベルに合わせてくれればいいのに、といつも思うのですよね。
娘の頃、お正月には、家族で百人一首のかるた取りをするのが恒例でした。
「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」
大好きな短歌で、妹と二人で最初から狙っていました。(笑)
今年は強風に見舞われ、この歌にふさわしくない散り方だったようにも・・・。
でもこれからは、次第に夫に尋ねることもなくなっていくでしょう。
すべて私がやり遂げないといけなくなりそうですから。
年を重ねるごとに、頭は弱くなり、忘れっぽくなっていく一方の私です。
けれど、肩の荷はますます重くなり、何だか複雑な心境でいます。
そのうち、一人ではこなせなくなり、娘たちを頼ることになるやも・・・・・・。
事実、確定申告は、長女夫婦にお願いしてしまいました。
この度の区役所の手続きでは、一月の医療費に於ける高額療養費制度の申請をし、5万円弱の払い戻しが受けられることになりました。
もう一つ、夫の身体障害者手帳の交付手続きも完了で、その手帳を手にすることができました。
まずはホッとしたものの、安心とそのストレスからか、翌日の朝、肩こりのみならず、狭心症の発作が出て、ニトログリセリンを服用。
今年になって、何回目かしら。
例年になく、飲む回数が多くなり、ちょっと心配。
心は、いくら前向きで元気なつもりでも、体は正直に、いつも反応してくれます。
私が倒れると、我が家は大変なことになりますから・・・・・・・。
旦那さまのためにも、子供たちのためにも、自重して暮らさなければ、と思うこの頃です。
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