今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

秋冷がひとしお身に染みるこの頃 元気に明るく

2013-11-06 13:14:01 | 病気

秋が深まリ、折々、紅葉に見惚れるこの頃です。

我が家の小さな拙庭も、シャラ、花水木、紫陽花の葉が染まり、緑の季節とは粧い、趣共に新たに。

赤葉、黄葉と色鮮やかな樹木の姿が、まるで私の心まで、秋色に彩ってくれるよう。

 

私の人生は十分齢を重ね、まさにその秋色。

季節と重ね合わせて受け止めますと、人生で一番素敵な時のようにも感じられてきます。

秋同様、もののあわれを感じ、心深くなる今の年齢が。

春色の青春を謳歌する人達への負け惜しみかしら。

たとえそうであっても、「今が一番素敵」が信条の私ですから、この気持ちを大切にしましょう。

年相応にこの時期を素敵に過ごしたいもの、と強く願います。

 

 

そういえば「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざがありました。

実るほどに成長できていない私ですし、頭は呆けかかって軽くなる一方。(笑)

このことわざを噛みしめますと、ちょっと複雑な心境になりますね~

あら!少々ひねくれた受け止め方過ぎました。(笑)

私なりに多少は成長はしたでしょうから、心の頭は垂れて(姿勢は凛として)、謙虚に慎ましく暮らしていかなくては。

そして願わくば、秋色のまま人生の終焉を迎えたいものと。

突然、そんなことを思った私です。

 

ところが、この年末は、一時的にしろ、旦那さまの人生は、季節通りに冬の時代を迎えそうです。

一昨日、退院したばかりのYさん。

とは言え、体調が余りよいとは言えません。

微熱があり、下痢が止まらず(普通の便も出ているとか。)、肛門痛もあるようです。

主治医のお話しでは、放射線治療の副作用なので、止むをえないとのこと。。

二週間ほど経過すれば、この症状が治まってくるようです。

本当にそうなってくれるでしょうか?

 

 

                          夫の病室                           病室の窓からの眺望

 

旦那さまは寡黙な人。

あまり詳しく自分の状態を語ってくれません。

ゆえに、今ひとつYさんの症状が飲み込めない所がある私です。

 

入院し、検査、放射線治療を受け退院するまでに、ほぼ二カ月を要しました。

しばらくの期間、副作用は全くなく、とても元気だったのですけれどね~

後半となり、放射線照射が残すところ、あと4~5回という時になって、急に夫の容態が芳しくなくなってきました。

或る日、旦那さまに体の調子を尋ねたところと、何と、「最悪!」と言いました。

「最悪???」

余りに夫に似つかわしくないこの言葉に、大変驚き、ショックを受けた私です。

 

何故なら、結婚以来、そんな感情的表現を夫が口にしたのは、初めてのように思ったからです。

「何が最悪なの?」と訊いても、相変わらずの反応で、よく私にはその症状が掴めません。

下痢がとても不快らしいのですが、腹痛はないようです。

下痢だけで何故?といった気持が、その当時はありましたが・・・・・・

今は肛門痛もあり、その辛さがとてもよく理解できます。

 

 

退院に備え、食事指導は受けた私でしたが。

ご飯も柔らかめ程度でよく、不溶性の食物繊維の多い食材や揚げ物、刺激の強い香辛料を避けるくらいだったでしょうか。

魚、肉共にいいようですし、果物(缶詰の方が良好だったかしら)、ヨーグルト、牛乳等、ほとんど口にしていいものばかり。

とてもホッとしましたが、旦那様は食欲がまるでありません。

日頃は、お痩せさんなのに、結構な大食家です。

私の料理ブログに掲載した献立程度でしたら、あっという間に、残さず食べてくれます。

私は自分のお皿には、夫の半分程度しか盛らなくても、よく残しますのに。

ですから、その急激な食欲減退ぶりが信じられなくて、心配が募る一方ですが。

 

でも昨日の朝は、簡単にこしらえた朝食を全部食べてくれ感激しました。

退院の日の昼食は、ぶりの照り焼き、卵焼き、冷ややっこ、お粥でした。

夜はタラチリに、カボチャの甘露煮。

 

 

 

食欲が多少でも出て、散歩ができるようになれば、体力が付いてくるのでしょうが。

下痢と肛門痛が止まらないと、それも無理で、先がまだ見えない状態です。

下痢とは言え、一般の認識の下痢とは、なんだか異なる様ですし。

 

夫のお迎えで、車を出してくれた物理学者、次女婿のHさんが、放射線の影響、効果等の出方を説明して、わたしを多少安心させてくれました。

うろ覚えでも、その時のお話しを紹介してもいいのですが、間違ったことを書くと、彼に申し訳ないので止します。

私が言い方を間違えたに過ぎなかったのでしょうが、以前、放射線を放射能と書き、ずいぶん厳しく問い詰められた事がありましたから。(笑)。

先生からも、治療終了後に放射線の効果が表れ、がん細胞が急速に縮小していく、と聞かされています。

 

夫は十時過ぎ、主治医に最後の診察を受け退院。

次女のお婿さんの案内で、物理学部の校舎を教えてもらったりしながら、大学構内を抜け、自宅へと向かいました。

自宅用に買い足した医療品の大荷物を車に積み込んで。

帰宅後の看護が、とても不安な私でしたが、パパと一緒に迎えに来てくれたK君の明るい笑顔とおしゃべりに、ずいぶん心を癒され助かりました。

 

構内をデジカメ散歩した時、Y講堂は残念ながら工事中でした。

Y講堂の裏に物理学部、工学部があるそうです。

安保闘争時さながらの古い建物に、改めて驚きました。

 

その後は、半ば看護師の心境で夫の世話をしている私です。

放射線治療はほぼ一カ月過ぎまで、その効果をチェックすることが出来ないのが、何ともじれったいですが。

くよくよしても始まりませんもの。

元気になることを確信し、年内予定の検査入院と手術を待ちましょう。

秋風が、一層冷たく身に染みる、この頃の私です。

 

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今日もお立ち寄りくださいまして有難うございました。

 


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