今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

予算生活を心がけた満足な一年

2011-12-17 07:20:26 | 暮らし

皆様は、新年の家計簿、お求めになりましたか。

今は、本屋で家計簿を買うなんて時代遅れと、笑われそうで、ちょっと不安です。
妹の夢路も次女も、随分前から、PCの家計簿を使用していますから。

でも先日も触れましたが、アナログ時代が未だに懐かしく、逆戻りを目指したい気分の私には、紙の手触りが嬉しい、昔ながらの家計簿が、いかに非効率的でも手放せません。

去年の旧ブログだったと思いますが、私が長年使用している婦人の友の家計簿をご紹介したことがあります。
再度、写真を載せることに致しましょう。

この家計簿を妹に紹介され、使用し始めて、もう十数年になります。
費目の項目は、自己流に一部書き換え使用しています
家計簿を付け始めたのは、夫の転勤によるアメリカ滞在を終え、帰国後から。
大学ノートに自己流の家計簿を作成し、記帳し始めました。

実にいい加減な記録でしたし、一時投資にも夢中になり、資産の増減が激しかったため、家計簿はあってなきも同然。
それでも、記帳の日々の作業は、日常の当たり前な仕事として、機械的にこなし、中断することはありませんでした。
生活に必要な買い物は予算の範囲内で、しっかり計画的に、支出していたはずです。

でも投資で失敗したために、その努力もすべて水の泡。

私の人生で、一番の汚点。
未だに、後ろめたさがぬぐえませんが、私の親友のKさんに、いつかこのことを打ち明けました。

そしてKさんが返された言葉に、私はどんなに慰められたことでしょう。
Kさんのお返事は、「私の世代で、多かれ少なかれ、ほとんどの人が、苦い思いをしていると思うわ。我が家もひと財産失ったのよ」と。

私より数歳お若いですが、英語が堪能で、女性ながら今なお、国際機関で働く才媛でいらっしゃいます。
旦那様は、大企業の副社長までなさった方。
こんなご家庭でも、酷い痛手を負っておられるようでした。

他人の苦い経験を聞かされ、心がいやされるなんて、ずいぶん浅ましい心根だとは思いますが・・・・・・
でも、私も娘達も心からの信頼を寄せ敬意を払っている方のお言葉でした。
ですから、このようなしっかりした方でも失敗なさるのだと思い、私は、肩の荷を幾分降ろすことができたのでした。

でも今はきっぱりやめ、その損失を埋めるべく、5年後の貯蓄目標額を立て、ひたすら頑張っています。
娘には、「今さら貯蓄をしてどうするの。私達のために残そうなんて考えなくていいのよ。どんどん使って余生を楽しめばいいじゃない」と言われます。

確かに娘の言う通りかもしれません。

ブロガーの皆様も、いままでの貯金を切り崩してでも、人生を謳歌なさっておられるでしょう。

でも、私の気まじめさかもしれないけれど、過去、特に投資顧問から受けた莫大な損失の一部でも何とか取り戻さなければ気がすまず、それが、私の責務と感じています。
ですから、この年代になっても貯蓄にも励んでいるわけです。

夫は、公的年金以外に、企業年金、アメリカ年金、それに私の年金も多少加算されますから、子供の教育費が必要ない今の暮らしは、何自由ありません。

火災保険、地震保険、医療保険は、夫が現役の時の支払金額と変わらず、私達のいざっという時の生活の精神的支えにもなっています。
家計簿の予算も、食費が多少減っただけで、娯楽費、衣類費、その他の予算費も現役の時トほとんど変わりない金額を一応組んでいます。
しかし組んでいるだけ。
ここが私の家計簿記帳の要なのですが、この説明は後程致しましょう。

但し、予算額を大幅に増やさざるを得えなかったものがあります。
保健衛生費です。
いま毎月7万円の予算を立てています。
とにかく夫の医療費の家計への重圧が、想像以上です。

大病を患い今も治療中の身の夫。
70歳になっても、3割負担の医療費に変わりないため、高額の医療費は止むを得ないことなのですが。

ご参考のために、今月かかった医療費の金額をお知らせしますと、病院に支払った金額は、21650円、薬代は24570円、それインターフェロンによる治療費が毎月1万円かかります。

それでも、夫の退職した会社から十分な企業年金を頂ける身の今は、、毎月この予算を組んでも、定額の貯金は、毎月可能です。

その上に、私が涙ぐましい努力をしていることがあります。

現役の時には必ず満額まで使用していた衣類費、娯楽費、孫費などは、支出ゼロに近いほど使いません。
すべて貯蓄に回しています。
食費も、以前より切り詰めているため、毎月2万円ほどは残ります。
光熱費も、地震後は、節電対策にも協力しているため、1~2万円は残ります。
その他の項目も、節約のお陰で、余剰金ができることが多くなりました。

そのため、毎月の貯蓄目標額達成でも、かなりの余剰金が残ります
そのオーバー分を、私は余裕資金として、衣類費、娯楽費、お庭の管理費、その他に振り分け積み立てています。

9月までは、震災孤児のためにと、義援金の積み立てにも振り当てました。
この振込先についてのお話は、いつかまた具体的に説明させていただきます。

最近は、台風の被害による、補修費、樹木の植え替え、ドアーの塗装費、更に冬用のコートを購入したりして、我が家にしては支出がかなり多い年になりました。
オーバーは、これまでの衣類の積み立て分を払っても赤字ですから、これからは毎月衣類費に割り当てられた金額で埋めていくことになります。
これが完済するまでは、しばらく洋服は我慢しなければ……(涙)
ドアーの補修費、その他の臨時出費は、投資を止め、貯蓄の5年間の目標額を立てスタートした時に、必要不可欠な出費用として、いつでも使用できるように設定した数百万の余裕資金から捻出しました。

公私ともに苦労の連続だった我家ですから、気分一新のために、前から予定していた必需の支出を幾分早目たに過ぎません。、

投資を辞めてからは、何よりも心の平安を取り戻せたことが嬉しい事でしたが、それと同じほどに喜べることは、資産を着実に増やせるようななったことでしょう。
でもどんなに頑張っても、過去の損失を取り戻すことは不可能ですし、この損失さえなければ、もっと優雅に遊んで暮らせたのに、と思うことも時にありますが、過去を悔やんでも、今さらどうする事もできません。

今は現在の自分の暮らしぶりが大好きで、身相応の楽しみを大切に、穏やかに過ごせることを心から喜び嬉しく思っています。

私は莫大な授業料(損失の事です)を払いましたが、社会と経済の勉強は十分させてもらった投資ですから、必ずしもこの厳しい世界をすべて否定するものではありません。
しかし興味のあられる方は、経済の勉強と頭の体操と割り切り、遊びで経験する程度にとどめられますように。

投資で、資産を増やそうと夢見ても、成功する方は一握り。
悲惨な目に遭い、泣く思いをするだけです。

投資に頼らなくても、無駄を極力減らし節約に努め、予算生活を心がければ、堅実に資産を増やしていくことは可能です。
年金暮らしの私でさえ、それを実践できるのですから。

もっと早くこの暮らしを心がけるべきだったと、また後悔したくなりますが・・・・・・

それを証明しているのが娘夫婦達。

長女家は、お婿さんが公認会計士で、財テクに優れ、大変な資産家です。
でも株式投資は一切していません。

私が感心するのは次女家。
ごくごく平均的な収入で、(世間の平均よりはかなり多いかもしれませんが)頑張って暮らしていますが、今回購入した4LDKのマンションの半額の金額をすでに貯蓄していました。

その金額を聞いた時には、親の私は目の玉が飛び出さんばかりに驚いたものです。
「いつそんなに貯めたの???」と思わず尋ねました。
夫婦そろって、けっして地味な暮らしをしているわけではありません。
一般投資家が、十数年で、この金額の利益を出すのは並大抵ではないでしょう。

次女にいわれました。
「ママが投資に失敗して良かった。私はそれを聞かされ、投資には絶対手を出さないように心に決め、ひたすらコツコツためただけ」と。

娘のいう通りだと思います。

投資で一獲千金を夢見ても、大きな失敗で元も子もなくなるのが投資の世界。
それよりコツコツためて、着実に資産を増やす事を、若い方々には、心からお勧めします。

古い家計簿は、もうすぐ閉じ、新しい家計簿にかわります。
今年の家計簿は、私の日々の努力が実った、かってない充実した内容になりました。

来年も無駄は極力省き、予算生活を徹底し、賢い家計管理の主婦生活を心がけたいと願っています。

書きつくされた今年の家計簿

最後にお断りします。

世の中には日々の糧さえ苦労する貧困者が大勢いらっしゃいます事、十分承知しています。
私の申していることは、たとえ大きな失敗を被った家計でも、恵まれた側の繰言に過ぎません。
それを十分承知で、勝手な言い分と恥かしく思いながら私の家計のやりくりを書かせていただきました。
どうか、私の気持ちをお汲み取りくださいますように。

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今日もお立ち寄り頂き有り難うございました。
昨日はたくさんの温かな応援、ありがとうございました。 
今後とも、宜しくお願い致します。

 


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