か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

三井港倶楽部 からけん御用達  2

2019年01月16日 | 食・レシピ

このジャスミンは、時を越えて

 

三井の迎賓館、港倶楽部は、山の上倶楽部とセットだった。残念なことに山の上倶楽部は大牟田空襲で焼失した。そこは刑務所に接していた。視野が狭い日本は国際法で爆撃を禁じられた学校、養老院、病院、刑務所のそばに建てればきっとB29は来ないと思ったのだ。

さらにお粗末なことに、ましてや捕虜収容所の近くにあればアメ公は味方の捕虜を殺したいしないだろうと子供じみたことを考えたが、米軍はそんな戦争を知らない小日本帝国陸軍に容赦しなかった。米軍は戦後を考えとくに三井東圧などの工業施設はわざと残した。軍はそれをB29が目標を外したと思った。

その米軍の考えは正しく朝鮮戦争やベトナム戦争、最近ではイラク戦争に大いに役立った。

この部屋で伊藤博文と檀琢磨は何を話したのだろう。伊藤はここに「開山海 通世界」という額を贈った。広間に行くとその字が高い壁から見下ろしている。高円宮は松を植えた。昭和天皇も休憩に来た。

司馬さんが日露以降を書きたくなかったのが分かるな。これだけはするなということをことごとくした太陽の帝国は、沈むべくして沈んだ。

 

最初にカモ肉を入れた西洋茶わん蒸しといったものが出てきた。この小さなスプーンに乗るほど少量。

いつも思うがこんなに大きい皿である必要があるのか。タルタルソースとビネガーときざみ野菜を混ぜたドレッシング。なぜわざと的を外して垂らすのか。きたない。子供のころは下手だなあと思っていた。野菜のゼリーはよろしい。ラディッシュ、ブロッコリー、水菜、豆腐。その昔、ゼリーを見ると水族館のような気がして、たらけん少年はそこから広がる世界を、想像した。大人になるともっと思いっきり食える量を出せと思う。

あれっ、Tissotが写ってしまった。わざとらしいが自動巻きのホントのTissot。チソットと言ってたころ。バターが詰まらん。柔らかいのは香りがない。この気温ではクレヨンのように固いはずだ。きっとスーパーモリナガで買ってきたんだ。パンが熱くバターはあっという間に液体になりパンにしみ込んだ。本物だったな。

時計の時刻を見てくれよ。1時、ここまでで1時間。労働者階級の皆さん、すみません。

この地方の人は、おふらんすにあこがれていてコンプレックスがある。このコンプレックスは、一つにおふらんすを排除するパワーとなり、もう一つはおフランスをLa Marseillaiseを絶叫し絶賛する。

なんて野暮な皮肉は言わず素直にお皿の曲線の統一性を楽しもう。ポタージュはこのほうが冷えなくていいが、量が少ない。ごぼうのポテトチップス。スライスしたごぼうを揚げたチップスが入っていた。スープにもごぼうのすりおろし。

メニューは4か月おきに変わる。

カトラリーは当時のもとと違う。当時使っていたものは、厚さが2倍あり正しく使われた小傷を皿が誇っていた。これはおふらんす製の洗いにくそうな皿。

やっと来ましたメイン。中身はこの次のお楽しみ。

 

 


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