昨日、グランドハイアットでジュエリーとバッグの発表会があった。高価なモノがあつかわれるところでは、人間は見栄を張る。
ジュエリーって石じゃないか。バッグは定着した外来語だが、早い話が鞄だ。ブランドも漢字圏では「名品」と訳される場合が多い。
一部に例外はあるが総じて上品で静かだった。来ている人は皆金持ちで穏やかでしかも話が面白い。なおかつ俺が俺がと出しゃばらない。
今回も業者がお昼をおごってくれた。このときとばかり食ったので今でもお腹がすかない。金持ちは損をしないな。
こう書くと貧乏に該当する人はここら辺で読むのをやめる。不愉快だろう。
我慢我慢。
決してカネがある者が金持ちというのではない。一見、カネがあるのでゆとりが生じ、教養が増し、争いごとは去り、モノを見る慧眼を持ち人生が豊かになると思える。
僕が経験した限り真実は逆だ。まづ最初にゆとりが生じる生き方をして、そのゆとりを教養が増すことに使い・・・、なので結果としてカネがたまり金持ちになる。そうなるまでは壮絶な貧困に耐えている。
貧乏人の銭失い。これほどの名言があろうか。
さすがの金持ちも展示された名品(ブランド)の金額となると、カードを切るときにはやせ我慢の表情をした。笑っても引きつっている。
基本、金持ちはケチだ。その上、普通の人が飽きるほど精密な人生観を持つ。みんな苦労をしている。貧乏人はかたまって生きるので金持ちを一人も知らぬのが普通だ。知らないのに最初っからの金持ちがいると言う人がいる。そういう貧乏人が考えるようなコガネもちは、家柄もなくすぐ滅びる。あるいは、「私は面白半分にカネを稼いでいる。」という人は寄生虫か泥棒だ。
金持ちは、金持ちなんていつでも辞めていいと思っているが、貧乏人は命がけで金持ちを目指す。仲間を蹴落とし必死でつかんだくもの糸が肝心なところで切れ、まえ以上の極貧になる。必定。
日本はいまや一人当たりGDPは、アジアですら5位になった。安倍になって自分の生活がどうなったか考えるゆとりを持たないからいつまでも貧乏なのだ。
金持ちグループの会合に出て名品の石や鞄を見ていると、増加する極貧層が哀れだとつくづく思う。極貧層とのいさかい事に明け暮れるのではなく、教養を高め中身のある思考をせよ。
安部の矢は金持ちのために放たれたのだ。すぐイラつくおまいら貧乏人のことを考えてくれる奴なんていない。そんな見返りのないことを誰がするか。
「日本はかわいそうなことをしますね。」と金持ちが言った。Non-Politikなキリギリスは冬に死にます、と僕。
ふと目を離した隙に、内縁の妹はパイソンの鞄を買っていた。我慢我慢、やせ我慢の笑顔。
カードを発明した奴は人類の敵だ。北朝鮮に拉致せよ。