か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

言うに事欠いて礼儀を失した愚弄はやめよう。

2011年12月29日 | 韓国

韓国GPが失敗するとか事故が起こるとか、デフォルトやむなきに至り韓国経済が崩壊するとか、そういうニュースを聞くと僕もワクワクしました。

しかし責任持って言ってよ。そんなこと起きてないじゃん。ちゃんと論理的弁明がほしいな。

今回はそういった現象的な話ではなくて文化の根本にかかわる話をしたいと思う。竹島をとられて相当悔しかったと見えて今回ブログで散見するのは韓国語自体に対する根拠のない誹謗中傷だ。韓国人はある程度の日本語ならだれでも分かる。このブログも楽しみにしている人も多い。ひそかに笑われていたりしないか。

① 韓国語は漢字がないから同音異義語の判別が難しく意味がとりにくい。

② ソウル大学を出ても日本の中学生程度の漢字しか書けない。

③ 日本がハングルを広めたのに感謝どころか文字を奪ったと逆恨みしている。

①については僕はある程度あたっていると思う。韓国語の本を読んでいると、あれ、っと思って何ページもさかのぼって意味を確認して元の場所に戻ることがある。こういうことは漢字があれば起こらないことだ。しかし、話はそう単純ではない。簡単な同音異義語に関してはそもそもこういう混乱は起こらない。どっちの意味かなと考え込むのは国語力(韓国語力)がないからだ。つまり僕が外人だったからだ。
それから韓国語はほとんど漢文だということをご存じか。そこらへんのカルチャーセンター程度の韓国語ではなく現地の高校の韓国語を問題にしたい。ちゃんとした評論小説が載っているからだ。日本語より形容詞副詞は多いが固有語の数は少ない。その分漢字で補っているわけだ。それをハングル表記しているから漢字が少なく見える。ネイティブになると同音異義語による混乱はない。文の意味がとれないまま読み進むとどっちの意味か分からない単語が出てくるが、それは本人の読解力の問題だ。

ぜひ我が延世大学の現代文の問題を見てほしい。同音異義語が小中学生のお言葉遊びにすぎないことが分かる。なれると文が切れて見え漢字語だけが浮かびあがってくる。言葉の国の言語をなめるとはたいしたものだがそもそも言語同士に優劣をつけること自体不遜なことだと思う。

②については例えば次の言葉をご存じだと思う。「邂逅」 日本ではこの字の意味を知っている小学生はあまりいない。平仮名にしてあげても結果は同じだ。ところが韓国の小学生だったら上学年は自由にこの言葉を使いこなしている。3年生でもほとんどの児童が意味を知っている。漢字表現をしないだけであって漢字の語彙力は日本をはるかにしのいでいる。

漢文の授業は白文だ。故事成語が日常会話のなかにふんだんに登場する。

③はその通りだと思う。

〇〇語は書くのが早い。なんてことならどうでもいいが、韓国語は簡単だとか日本語の亜流だとか言われるとちと問題だ。僕は毎日韓国語の辞書をひく。引いても引いても新しい単語と「邂逅」する。


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