か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

Schrödingers Katze(シュレディンガーの猫)

2018年03月15日 | 学問
こういうことを仮定してみたらどうだろう。(double slit exam.)
 

① 絶対に銃弾を通さない鋼鉄の板に、その銃弾がぎりぎり通る近接した二つの穴が開いている。

② 的はこの鋼鉄に邪魔されて見えない。

③ ということは右の穴をねらっても左の穴を狙っても弾が的に届くことはない。

④ 弾は穴を通り抜けるとき進路に変化を起こすことはない。

 

さて弾が的(まと)に当たることはない、かな。この実験装置を同じ比率で大きくしても小さくしても結論に影響ない。的に変化はない。

ここで弾も多数の場合、ちゃんと穴をねらったのだからそれぞれ銃身の延長線上に弾痕は集中し的(まと)は健在なはずだ。

ところがどっこい、100億分の1の小さな銃がもしあったとしたら穴を通過後弾はあちこちに振られ池に石を投げ入れたような波紋が弾痕として広がる。摩擦とか引力とかは無視して考える。ななかにはなんと的に命中する奴が出てくる。

それどころか、なんと一発しか撃たなかったとしても命中する。近接した二つの穴のどちらを通ったかは分からない。ということが起こる。

飛行機で考える。なぜ500トンの飛行機が浮くか。時速80キロを超えると状況は変化する。空気はとてもドロドロした水あめのようになり翼は恐ろしい揚力を発生する。

空気中で手のひらを斜めにして手を振っても何の抵抗も感じないがそれを水あめの中でやったらどうだろう。空気は水あめになる。

世界が小さくなったり大きくなったり速くなったりすると、今の世界とは全然違う世界が広がる。

 

先ほどの銃の話。原子一発を撃てるほど小さい世界なら(100億分の1は大体その程度)、弾は的に当たる。

 

僕らの世界をずっと小さくするととても不思議で興味深い世界がある。一発の弾丸が絶対通らない鉄の壁をすり抜け、的に当たることがある。弾の位置はあいまいになり、ちゃっかり的に当たっていたりする。同時に外れた形跡も残す。

 

人は頭を使わないとどうでもいいことにこだわりだす。僕には頭があってよかった。皆さんもそうですね。

長くなるのでシュレディンガーは明日(風邪をひいたので回復してから)。方程式のほうはしません。

 


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