か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

百鬼昼行、奇々怪々、脂粉の香りにむせかえる魔都、上海  その4

2013年02月22日 | 東洋歴史

蘇州から上海へ向かうバスの中で僕は泥酔していた。何やら蘇州、上海間はトイレがないそうだ。そこで日本の小金をためたにわか成金の便所虫たちが、ちょうど中点に便所をつくった。自分らも使うし住民も利用でき日中友好に資するものだ。

バカ。これほど中国人をバカにした行為はない。「あなた達は便所も作れない人たちだから、便所を恵んであげますよ。」中国人の中に僕がいたら、上から目線のジジイ達を便所に蹴落としただろう。何だと思っているんだ。自国の文字もなかった国がわずか千年すると便所をプレゼントするだと。イラッとくるのが分からんのか。

なあライオンズクラブ、ロータリークラブ。ままごと仲良しお茶濁しクラブのやることはたとえ報道されなくても僕は知っている。

でもなあ、目が覚めるとトイレ行きたいもんなあ。これが僕の無節操なところ。でも人生は無節操になったとき、かならずのようにアバンチュールのチャンスが来る。

ちょうどいいことにバスがスピード違反をした。なんだか時間がかかりそうだったのでこれ幸いにそこらの草むらで用を足した。ところがアホ警官。僕が外に出てるのを知りながら発車の合図をした。どうしてどの国も警官というのは融通か効かんのか。

旅行は荷物を持ってはいけない。るるぶバカ女は家出する荷物を抱えている。それはよかったが、しばらくすると雨まで降りだした。5,6メートル登った所に商店が3,4件あった。とにかく休もう。

コーラまがいのモノを飲んでいると向かい側に高校生ぐらいの女の子が座った。筆談した。彼女らは筆談に慣れている。あたりまえか、文字の国だ。いやいや僕が韓国語で発音すればたいてい通じるんだと言っても、ケラケラ笑ってそんなことはないという。数学も見た。日本よりちょっと深い。問題を出したが解こうとしない。それもそうだな。雨にぬれた怪しいのが小道を登って来て問題を解けと言ってもいやだろう。

なにを言っても笑ってくれる。楽しい時を過ごした。雨は霧になった。土手の上の道に彼女らは消えた。自転車がスリップしても彼女らは笑っていた。

ぼくはNIKKOホテルに行こうと思い、エンジン付きリアカーに乗った、と言っては失礼か。昔日本にあったオート三輪だ。

Posted at 2013/01/29

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