メキシコの隅っこ

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グアダルーペの祝日

2006-12-13 06:41:46 | 催し物
今日(メキシコ時間)12月12日は、メキシコで大事な祝日です。
仕事は休みになりませんけど。

去年も書いたっけ? と思ったんですが、
書いてませんね。
一年も経つと記憶って薄れるもんです。
……歳のせいだろ、って?
それ、おいしいですか?





メキシコの母、メキシコの守護神、
グアダルーペの聖母を祀るバシリカ寺院です。

今日は、そのグアダルーペの祝日。
お誕生日です。

ヨーロッパもそうですけど、
一年365日、ほとんどすべての日に聖人の名前がついてます。
それぞれの誕生日らしいです。
そして自分の洗礼名をもらった聖人の日ってのは
本当の誕生日と同じか、もっと盛大にお祝いする日。

なので、今日は全国のグアダルーペ(男性女性ともに使う)さんが
お祝いしてるんでしょうけど、
グアダルーペの聖母はメキシコ人すべての母ですから、
これは国を挙げてのお祝いです。

バシリカでは一日中、何万という人が集まって、
朝から晩までミサとイベント。

 

聖職者ももちろんですが、



有名な歌手やマリアッチが入れ替わり立ち代わり、
母を称える歌を捧げてます。
写真は歌手のルセロ。
ちょうど画面が切り替わるところを撮ってしまったので、
二重になってますが。

この人、10年前にテレノベラに出てるのを見ましたけど
(学校の宿題で)
なんか……顔変わってないなあ~。
未だに二十歳みたいな顔してますね。

そして熱狂的に歌い祈る人々。



テレビでは、ローマその他、外地にいるメキシコ人も
グアダルーペの肖像画を掲げて町を練り歩き、
お祝いしている様子を映してました。

聖母のお誕生日ですから、
マニャニータスは外せません。
音痴な人も、そうでない歌手たちも、少年合唱団も聖職者も、
いやはや聖俗入り乱れて、
母なる聖母へお祝いを歌っておりました。

そう言えば、うちの近所でもここ数日、
午後になるとおばさんたちのとてつもなく音程の外れた
アヴェ・マリアが聞こえてきてました。
そのおうちでは、玄関の外に祭壇を組んで、
グアダルーペの聖母の肖像を飾り、
毎年きちんとお祝いしてます。



そして、12月に入るとあちこちで目につく光景。



自転車に乗った少年たちが、
グアダルーペを背中にしょって、
町から町へと巡礼の旅です。

ちょっと拡大。



おそろいのシャツにおそろいの鉢巻。
たいまつも自転車の荷台についてますが、
このときのは消えてました。
聖火リレーみたいなもんかと思うんですけど、
消えててもいいみたいです。

これ、いろんな集団が、あっち向きにこっち向きに、
走ってるんですけど、
どういう仕組みになっているのか、
ダンナに訊いても知りませんでした。

かなり遠くの町から来ているらしいのもいて、
何日もかけて走るんだろうなと思いますが。



メキシコ人のマザコンは有名ですけど、
これ、窮極のマザコンだよなあ、
これが根源なのか、マザコンだからここまでグアダルーペが大切にされるのか、
どっちなんだろう、
と今日のバシリカでのイベントを見ながら思ったことでありました。