目指せチアパス! なかなかスタジアムに辿りつかない旅行記ですんません。
いやだって、本当にスピード出せないんですよ。
こんなふうに、ノロノロトラックの後ろには追い越せない車の列が葬式のごとく。
でも、見れば、トラックの後ろには藁半紙にクレヨンで書いたような
「Ayuda a Chiapas」「チアパスへの救援」の文字が。
ハリケーン・スタンの被害に遭った人たちへの救援物資ですね。
後ろにはパトカーが護衛についてるし。しょうがないなあ。
まあそれも途中でどうにか追い越し、ようやく町が近付いてくる気配。
2時にはホテルに入れそうな感じ。うん、思ったよりは早く到着できるかも♪
試合は5時からだから、4時にはスタジアムへ行くつもりで用意するとして、
お昼ごはんを済ませて、空き時間は一時間あるかないか。
うーん、どこかへ出かけるには中途半端だなあ。
チケットを受け取る時間も見なきゃいけないしね。
不案内な町では何ごとも余裕を持って。
ダンナは、空き時間に町外れの自然公園に行こうと言う。
ああ、なにかの雑誌にワニの写真が載ってたねえ。
見たいけど、でもそのせいで試合に遅れてもバカみたいだし~。
ちょっとそれには時間ぎりぎりなんじゃないの?
などと言いつつ、いよいよ目指す町まであと10km!
というところで、ですね。
パンクしました。
なんか、ハンドルが振動して変だなあと思って、
何とか無難なところに車を停めて降りてみたら……、
タイヤがぎったぎたに破れ、ぶっすぶすに焦げていた。
ホイールカバーはもちろんすっ飛んでなくなってるし。
あとで写真撮ったけど、こんなん↓
いや、こうして見ると大したことないですが、
これが車体について、ぶすぶすと臭い匂いを発してると迫力でしたよ。
このタイヤで何キロくらい走ってきたんだろうか、私ら?
しかしまずはパニックです。
うわああ、どうすんだよ!
こないだ交換したばっかりのタイヤじゃないか。どうせ安物買ったんでしょ!
「いや、ちゃんとメーカー品、だけど中古のを半額で買った」
んも~~、しょうがないなあ。と文句を言っても始まらない。
何とか自分たちで交換するしかない。だってほら、保険利かないし。
まあ予備のタイヤをちゃんと修理していただけまだしもだったかもね。
というわけで、まずは予備タイヤを取り外すネジを回す回す回す。が、反応無し。
ダンナが車の下に潜り込んで、私が上で回すが、様子がよくわからない。
もしや逆じゃないの? と逆に回すと動かない。
じゃあやっぱりこっち回りか、と元のほうへ回そうとするとこれまた動かなくなってしまった。
ええと。
力いっぱい回したら、外れました。金具がねじ切れて。
うあ~、これ、あとで何とか紐でくくって引きずらないようにしないと。
でもとにかく予備タイヤは出てきた。
ええとさ、これさ、ホントに修理したの? なんかゴムのささくれがめくれ上がってるんですが。
「そのくらい何とかなる! 町まではあと10kmだ!」
そういう問題かい? とやや疑問に思いつつも、他にタイヤないもんな~。
そこで今度は破れたタイヤを留めているボルトを外そうとしたが……。
これが手強いんだよなぁ~。前のときは警備員の兄ちゃんがどうにか外してくれたけど。
ふたりがかりでもダメ。というかダンナはそういうところあんまり得意じゃなくて、
ねじ回しかボルトの頭を潰してしまいそうな力の入れ方をする。
そうなったら一巻の終わりだから、頼むからやめて!
さすがに町が近いので、通り過ぎる車はたくさんいて、
そのたんびにもうもうと白い砂埃を頭から浴びせていってくれるんだが、
停まってくれる車はいない。ま、こっちも合図してないけどな。
だって、停めるのも停められるほうも、
お互いが強盗さんかもしれないのでおいそれと停めたり停まったりできないし。
しかし困ったよ。
大金払う覚悟でクレーン車を呼ぶか。
強盗さんに出会う確率に賭けて、助けを求めて手を振るか。
ね。
なかなか辿りつかないでしょ。
明日こそはスタジアムの写真アップする予定です。
いやだって、本当にスピード出せないんですよ。
こんなふうに、ノロノロトラックの後ろには追い越せない車の列が葬式のごとく。
でも、見れば、トラックの後ろには藁半紙にクレヨンで書いたような
「Ayuda a Chiapas」「チアパスへの救援」の文字が。
ハリケーン・スタンの被害に遭った人たちへの救援物資ですね。
後ろにはパトカーが護衛についてるし。しょうがないなあ。
まあそれも途中でどうにか追い越し、ようやく町が近付いてくる気配。
2時にはホテルに入れそうな感じ。うん、思ったよりは早く到着できるかも♪
試合は5時からだから、4時にはスタジアムへ行くつもりで用意するとして、
お昼ごはんを済ませて、空き時間は一時間あるかないか。
うーん、どこかへ出かけるには中途半端だなあ。
チケットを受け取る時間も見なきゃいけないしね。
不案内な町では何ごとも余裕を持って。
ダンナは、空き時間に町外れの自然公園に行こうと言う。
ああ、なにかの雑誌にワニの写真が載ってたねえ。
見たいけど、でもそのせいで試合に遅れてもバカみたいだし~。
ちょっとそれには時間ぎりぎりなんじゃないの?
などと言いつつ、いよいよ目指す町まであと10km!
というところで、ですね。
パンクしました。
なんか、ハンドルが振動して変だなあと思って、
何とか無難なところに車を停めて降りてみたら……、
タイヤがぎったぎたに破れ、ぶっすぶすに焦げていた。
ホイールカバーはもちろんすっ飛んでなくなってるし。
あとで写真撮ったけど、こんなん↓
いや、こうして見ると大したことないですが、
これが車体について、ぶすぶすと臭い匂いを発してると迫力でしたよ。
このタイヤで何キロくらい走ってきたんだろうか、私ら?
しかしまずはパニックです。
うわああ、どうすんだよ!
こないだ交換したばっかりのタイヤじゃないか。どうせ安物買ったんでしょ!
「いや、ちゃんとメーカー品、だけど中古のを半額で買った」
んも~~、しょうがないなあ。と文句を言っても始まらない。
何とか自分たちで交換するしかない。だってほら、保険利かないし。
まあ予備のタイヤをちゃんと修理していただけまだしもだったかもね。
というわけで、まずは予備タイヤを取り外すネジを回す回す回す。が、反応無し。
ダンナが車の下に潜り込んで、私が上で回すが、様子がよくわからない。
もしや逆じゃないの? と逆に回すと動かない。
じゃあやっぱりこっち回りか、と元のほうへ回そうとするとこれまた動かなくなってしまった。
ええと。
力いっぱい回したら、外れました。金具がねじ切れて。
うあ~、これ、あとで何とか紐でくくって引きずらないようにしないと。
でもとにかく予備タイヤは出てきた。
ええとさ、これさ、ホントに修理したの? なんかゴムのささくれがめくれ上がってるんですが。
「そのくらい何とかなる! 町まではあと10kmだ!」
そういう問題かい? とやや疑問に思いつつも、他にタイヤないもんな~。
そこで今度は破れたタイヤを留めているボルトを外そうとしたが……。
これが手強いんだよなぁ~。前のときは警備員の兄ちゃんがどうにか外してくれたけど。
ふたりがかりでもダメ。というかダンナはそういうところあんまり得意じゃなくて、
ねじ回しかボルトの頭を潰してしまいそうな力の入れ方をする。
そうなったら一巻の終わりだから、頼むからやめて!
さすがに町が近いので、通り過ぎる車はたくさんいて、
そのたんびにもうもうと白い砂埃を頭から浴びせていってくれるんだが、
停まってくれる車はいない。ま、こっちも合図してないけどな。
だって、停めるのも停められるほうも、
お互いが強盗さんかもしれないのでおいそれと停めたり停まったりできないし。
しかし困ったよ。
大金払う覚悟でクレーン車を呼ぶか。
強盗さんに出会う確率に賭けて、助けを求めて手を振るか。
ね。
なかなか辿りつかないでしょ。
明日こそはスタジアムの写真アップする予定です。
明日を待つのが辛いんですよ。私の気性として。
まあ、今の心境です。
このタイヤ、<こうして見ると大したことない>って?
どうしてどうしてひどいことになってるではありませんか。
こんな状態でたとえ数メートルでも走ったことが信じられない。
大金払ったか、強盗さんに出会ったか、
この先どんなにしてスタジアムにたどり着いたのか、
明日を楽しみにしています。
ふっふっふ。
いやあ車ってすごいなと思いましたよ。
このタイヤでもちゃんと走ってたんだもの。
もしかしたらあと10kmくらい走れたかも?
写真で見ると大したことない、ってのは、
こういう状態のタイヤ、そこらに転がってるのはよく見るからでしょうかね?
日本じゃあまり見ないかもしれませんが。
どう修理しても使えそうにないから、道端に捨てていけば?
と思った私はもうすっかりメヒコ人?
でも最近厳しくて、道端にゴミ捨てたら最低賃金90日分の罰金らしいです。
しょうがないので、載せて町まで持っていきました。
まるさんの絵文字、飴ちゃんかと思ったら、SOSだったんですね。あはは。
「強盗かもしれないので停まってくれない」っていうのが、やっぱり日本とは違うんだなあと思いました
ま、問題はすでに私が生きて帰って来ちゃってるところで、
手記形式の小説の制約ですね(なんか違う。
しかしマジでこの方法の強盗さんは多いようです。
事故で困ってる振りをして車を停めて、金出せ、ついでに車もよこせ、っての。
まー、一応私がガイジンさんなので、信用してもらえる確率は少し高くなりますが、
最近私もメヒコ人化しちゃってるしな~。
じゃ、続きはまたあとでね~。