メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

メキシカンしょうゆ

2009-12-28 08:00:00 | メキシカン和食
せっかく作ったカテゴリだから、というわけでもないんですが、
今日スーパーに行って、人影がないのをいいことに、
醤油コーナーをじっくりと観察&撮影してきました。

私がメキシコに来た15年前にもキッコーマンの醤油はまあまあ普通に売ってました。
でも直後に来た母が、「うわ~、何これ、ぜんぜん味違う!」と言って、
帰ってから日本の、本物のキッコーマンを送ってくれたら、
うーん、違うわ。

とは言ってもひと瓶使ったらもう終わりですからね。
あとはまた、ナンチャッテキッコーマンに戻りました。

それからメキシコでもちょっと健康食ブームみたいな感じで、
お寿司なんかも(まがい物だとしても)割とあちこちで見られるようになって、
それに伴い、スーパーに並ぶ醤油もバリエーション増えました。

とはいえ、中華用の醤油はやっぱりそもそも日本のと違うのか、
それともこれまたナンチャッテ中華醤油なのか、
一度だけ買ったことがあるんですが、イメージする味とだいぶ差があるので、
使いにくくて、その後はキッコーマン一筋です。



キッコーマン醤油です。
ちなみに、ここのキッコーマンは米国製です。
私がいつも買うのはこのサイズで、296ml?
中途半端な分量だなあ。
これより一回り小さいのもあって、左に切れて写ってますが、150mlくらい?
右にある1lサイズがあればいいんですけど、
キッコーマンではそれは、この辺では売ってません。
ま、使うったってうちはふたりだし、そんなに毎日ダバダバ使うわけでもないので、
300ml紛い壜でも充分ですけど。



驚くほど綺麗に並んでいたのが、マギーの醤油。
なんですかね、寿司以外に使うな!と言われているようなこのデザイン。
しかもなんか違和感あるなあと思ったら、この人、左利きなのかも?
まあいいけど。
まさかフォークのノリで、お箸も左手に持つものと思ってるわけでは……ないよね?



こんなのもありました。
北京醤油。



そして、なにやらごちゃごちゃ~っと並んでいるこれ、ほとんど醤油です。
よくまあこれだけあるな、と思いながら、
どれを買おう、と逡巡している振りで、じっくり眺めたら……。



もう一度きちんと並べなおして撮ってみました。

薄緑の帯が巻いてあるやつ、これ、ライム入りですよ~。
そうかぁ~、レストランでライムを搾るわけじゃなくて、
最初からライムが入ってるのを売ってるのか!

どこかに書きましたが、某自称日本食レストランで寿司紛いを食べたとき、
ライム入り醤油がいやだから、入ってない醤油くださいと言ったら、
えらい待たされたことがあったんですよね。
なにをそんな難しいことを頼んだわけでもあるまいに、とそのときは思ったんですが、
もしこの最初からライム入りのを使っていたとしたら、分離はそりゃあ困難でしょう。
でも結果として一応ライムの入ってない醤油が出てきたのは、
まさかスーパーまで買いに走っていた……わけじゃあないですよね???

緑の右隣の赤いのが、まあ普通の醤油ですね。
そしてその向こうが……出た~~~ッ!

醤油・ピカンテ

picante はメキシコでは重要単語、「辛い」です。
よってこれは「辛口醤油」……なわけはなくて。

チレ入り醤油、なのでありました。

そして、よく見れば、左端に配置した黄色い三角っぽい壜も、
チレ・ハバネロ入り、と書いてあります。

「メキシコでは何にでも、ライムチレを入れる」
鉄則を再確認してしまった年末でした。


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9 コメント

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Unknown ()
2009-12-30 14:20:45
>はなはなさん
あはは、ヒョウタンから駒式に、ソイ=しょうゆでよかったんですねえ。
逆に、大豆はちゃんとソイビーンと言わないとだめなわけですね。
いやあ、私もカイマンさんの疑問からこんな面白い話が出てきてびっくりしました。
ネットって調べるとホントにいろいろ出てきて面白いですよね。

そちらでも同じように大量の醤油が出回ってるんでしょうねえ。
こちらにあるのはほとんどが米国製のようですし。
そう言えばこっちに来てすぐのころ、ウスターソースと醤油をごっちゃにしてるメキシコ人がいました。
ウスターソースというか、Salsa Inglesaイングリッシュソースなんですが、
その当時は、ぜんぜんちゃうやないけ!と思ったんですが、
もしかして中華の醤油とだったら割と近いような気もしてきました。
慣れないものは使うの難しいですよねえ。

ラジオ、まあ笑って聞いてやってください。
質問コーナーなんかも世界各国からの投稿があって面白いです。
はなはなさんも何か書けることがあったら、投稿してみてください!
それでは、そちらもよいお年をお迎えください!
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醤油事情 (はなはな)
2009-12-29 14:05:51
すばらしいレポートありがとうございます!
うちの主人がソイソースのことを
ソースを略して「ソイ」呼ぶのに
「大豆製品はいろいろあるんだから!3文字くらい略すな!」って
いつも文句たれてたんですが、
醤油が語源?!説を読んで...反省しました。ハイ。
不思議ですね。世界を駆け巡って生まれた言葉なんですね。

お醤油もいろいろ出回ってますねえ。
アジア食料品コーナーで、数あるお醤油にむかって
かわいそうなくらい迷っているアメリカ人をよく見ます。

ラジオこれから聞いてみます!楽しみ:)
よいお年を!健康第一です!




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Unknown ()
2009-12-29 02:54:21
>森羅さん
こっちのキッコーマンは米国製だからねえ。
どう違うか、ってのは15年前の記憶と比較だからあんまりあてにならないけど、
日本製のほうが味がしっかりしてて、かつまろやかだったような気がするよ。
こっちのは、とりあえず醤油ではあるよな、という感じ。
そのまま食べ物に使うんじゃなくて料理に使うことがほとんどだから、
そんなに細かいことは気にしないけどね。
砂糖入りの醤油って最初から砂糖入りで売ってるってこと?
私はお餅食べるとき、砂糖にしょうゆ垂らしてそれをお餅につけて食べるの好き~。

ラジオ、私も今さっきやっと勇気を振り絞って聞いてみたよ。
そうか、あのピッピッて音はボスニアのほうの人が切れちゃった音だったのか。
時間が余ってたなら、もっとサッカーの話いくらでもできたのになあ、残念。
森羅さんはテンション上がると爆竹より駄洒落飛ばすんでないの?
スペイン語も駄洒落文化だから、充分生きていけると思うけど。
マヨネーズにからし、うーん、まあいいんでないの?
こっちだとエビ食べるときマヨネーズとケチャップ混ぜてつけるけど、
これも日本では普通のことか、変なことか?
まあ何であっても、おいしけりゃいいんだけどね。
チレ入り醤油も、案外いけそうな気はする。試食する気は(今のとこ)ないけど。

>あさひさん
お元気でしたか~?
やっぱりキッコーマンですよね。
そうそう、中華系の醤油、やっぱり味が薄いですよね!
私も中華レストランでときどき注文するヌードル、
スープにほとんど味がないので、テーブルにある醤油を入れるんですが
(これ、壜はなぜかチリソースのなんですが、中身は醤油、よってメーカーは不明)、
見た目は醤油ラーメンっぽくなっても、味はほとんどしないんですよ。
でもそうかぁ、そんなメキシコ人にしてみたら普通の(キッコーマンの)は
味がきつすぎるんですねえ。
ライム入りのも確かに、しゃばしゃばに薄いなと思います。
日本の醤油壜って、一滴とかかけられるようになってるじゃないですか。
こっちのは普通のソース壜なのもいけないのかもですねえ。
ヒカマのきんぴら、それはなんかすごくおいしそうかも!
私もやってみようかな♪
ではでは、あさひさんもよいお年をお迎えください~。
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Unknown (あさひ)
2009-12-29 00:54:10
ご無沙汰でございます♪
キッコーマン、お世話になりっぱなしですわ。
Peking醤油、恐いもの見たさで買ってみましたが、色が濃いわりに味が薄く、いくらドボドボ(怖)入れても塩っぱくなってくれません。

こちらでは、日系家族企業さん(レストラン数件)が「れもん醤油」なるものを出しています。すでにレモン果汁入り。
普通のキッコーマンが「濃い」(それは”ちょいつけ”ではなくばしゃばしゃかけるからよ)とおっしゃるメキシコ人にとって、すでにレモン果汁で薄めてあるのでけっこう売れている様です。

最近はヒカマのきんぴら(醤油はペキン)にハマっております。シャクシャクしておいし~♡

よいお年を!!
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んー? (森羅万象)
2009-12-28 16:56:17
同じキッコーマンなのに味が違うのかあ……どう違うのかが気になるw まあチレ入りだのライム入りだのは説明されなくても違うのはわかりますがw
でも考えりゃ同じ日本でも砂糖入りの醤油使う地方とかもあるんで、ましてや外国向けだと色々あってもおかしくないかなあ、とか思わないでもないです。

ところで現在、地球ラジオのストリーミングを聞きながらこれ書いてますw メキシコ、生きていけそうです! 私もテンションあがったらバクチク鳴らします(嘘)。

そーいや、いまなぜかテーブルにからし入りマヨネーズがあるんですが、これも本国(しかしマヨの本国ってどこよ?)の人からみたら噴飯ものか? いや、しかしマスタード入りなら問題なしか?w

チレ入りの醤油は一度舐めてみたいな~w
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Unknown ()
2009-12-28 16:12:42
>忍者さん
いえいえ、私もドイツ時代は醤油なんて一滴も手に入らない生活してましたから、わかります~。
メキシコでも、日本製のキッコーマンをコーラのペットボトルに分けていただいたこともありました。
業務用の何リットルの缶だったかがトラックから転げ落ち、角がへこんだだけで、
中身には異常ないけど売り物にはならないからと、安く分配していたものです。
ドイツにいたころは、日本食というと知り合いに便乗して
デュッセルドルフまで行って、1500円くらいに相当するきつねうどんを食べるのが精一杯でした。
それ以上のご馳走は貧乏学生にはとうてい許されない値段でしたしね。
そのころ日本人の友達が貸してくれた本で、作者名は忘れましたが、
ワルシャワに在住の日本人女性が書いた本で、
それには最初から最後まで、ワルシャワの人がどういう生活をしているかではなく、
いかに物資のないところで日本食に近いものを作り出すかの知恵が満載でしたね。
私はそこまでして食べたいとはまったく思わなかったので、読み飛ばして終わりでしたが。
工夫する人はするのだなあ、と感心したのを覚えています。
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夢の様 (忍者)
2009-12-28 10:34:35
地方都市ですらこんなに多くの種類の醤油が手に入るとは日本食も世界の市民権を得たのですね
何時も昔話で申し訳有りませんが67年駐在当時食品は原則的に輸入禁止でDFで一軒だけ隙間を潜り抜け扱っている店があって時折入荷してました この時に手に入れなければ何ヶ月か醤油なしの生活です

駐在員全家庭の在庫が尽きる時が有りますこんな時の救いの神は月に2回部品を満載してくる日本の貨物船です
ジョ二黒(これは輸入されていた)を一箱もってアカプルコに停泊している船の賄いさんに何本かの一升瓶と交換して貰い馴染みになった税関に鼻薬を利かせて持ち出し会社でコーラーの瓶を並べて分けたものでした 想像出来ますか?
日本食レストランは無く唯一木土日に開く日墨会館の食堂でしか食べる事は出来ませんでした

こうなると色々と知恵を出すのがいてパンを発酵させて漬物を作ったり 味醂まがいを醸造したり 納豆まで作っている人まで居ました
返信する
あはは、お互い ()
2009-12-28 10:25:16
疑心暗鬼になっちゃってるようですね。
私も書きながら、あーまたカイマンさんから「日本人だって醤油にわさびを混ぜるじゃないか、
チレを混ぜてどこが悪い!」とか怒られるかな~、なんて思ってました(笑。
でもでも、カイマンさん、よーく読んでください、
私は一度も、「こんなもん醤油じゃないよ」なんて書いてませんよ?
はじめのころこそ、寿司についてくるライム入り醤油が気持ち悪かったですが、
今ではそれで平気でお寿司食べてますし。
ハバネロが入ってたらイヤですけど、味が、というのではなくて辛いのがイヤだからです。

で、Soya、私の持ってる西和辞典には載ってますけど、ホントだ、sojaを見ろとなってますね。
スペインではソーヤじゃなくてソーハなんでしょう。
こないだリンクしたコレヒオ・デ・メヒコの出しているメキシコ語辞典を見たら、
普通にsoyaで大豆の学名と説明が載ってましたよ。
で、また前の議論と繰り返しになるんですが、私はyをやゆよと発音すると思っているので、
ソーヤで違和感ないです。こう発音してこれまで通じなかったこともないです。
スペインのスペイン語とメキシコでは食い違っていることはよくあるんで、
これもそのひとつなんじゃないですか?

と書いてからちょこっと検索してみたらこんなページが引っかかりました。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~rakusyotei/daizu1-4.html
>中国語からの言葉の響きでsoyが生まれたことも考えられるが、前述のごとく当時は既に日本の醤油が英国に紹介されていた可能性が高く、soyは醤油という日本語の響きから採られた可能性が高い。

>SoyaあるいはSojaはオランダ語の表現であり、日本語のshouyuがオランダ語のsoya,sojaを経た後、beanとの複合語である英語のsoybeanへとつながったと考えられます

だそうです。そもそもスペイン語ですらなかったようですね。
オランダ語ではSojaとSoyaは発音が近いということでしょうか。
オランダ語の辞典を引っ張り出してきて発音を確認しましたが、そのようです。
ドイツ語もyとjは発音が同じですしね。
で、メヒコをメキシコではMexico、よその国では時としてMejicoと綴るように、
それぞれのお国柄でどちらをより頻繁に使うかが分化していったのではないかと思います。
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へんだなぁ (カイマン)
2009-12-28 09:38:50
こんなもん醤油じゃないよって気持ち分かりますけど、日本発の調味料が世界中にバラエティーが広がっていくってのは素直に喜んでいいんじゃないでしょうか。
ところで、SOYAって何語なんでしょうか。
ってのは、私の持ってる白水社の辞書には載ってないんです。
私は時々モヤシを買うんですけど、Germin de soyaっていうんで、Soyaは大豆で、だから醤油はSalsa de soyaだって信じてたんです。
大豆は英語でSoy beansだったよなって英西辞書を見たらSojaってなってんで、またこんぐらかりました。
なんて発音するんだろう、ソーハだったらSoyaにはならないし、Soyaになるにはソージャって発音しなきゃなんないし、、、、
また理屈っぽくなってすみません。
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