珠理の悩み

今日のネットで拾った面白写真　－　何％セールでも関係ないような




先週、珠理に重大な悩みがあることを発見した。
まだ、久々に空手のクラスに連れて行こうと準備をしていた時、珠理が、ちょっと元気がなく、涙目になっていた。

「どうしたの？」と聞いてもはっきり答えない。
車の中でも、無口で、目がよりウルウルしている。

「どうしたの？空手に行きたくないの？」
「そうじゃないの。あのね、ブラッベルだとファイッするんだよ」と珠理。
「えっ、なにするって？」
少しうんざりしたように「あのね～、ブラッベルになるとファイッするの」
よく聞いてみると、黒帯になると組み手でファイトするんだ、と言っているらしい。
そして、ファイトするのを怖がっているらしい。

「だって、それって練習だよ。本当にファイトしてるんじゃないよ」
「ん～ん」涙目はおさまらない。

クラスについて、礼をしながら道場に入っていく。
柔軟体操がはじまり、型の練習に移る。
しばらくすると、先生が男の人から、いつもの女性に変わった。
すると、先生が珠理の脇に座り、なにやら話し込んでいる。
とうとう、珠理は大泣きをはじめた。しゃくりあげる様な泣き方だ。

道場から出てくる２人。
先生は、「何か珠理はアップセットしている」と首をかしげている。
珠理が泣きじゃくって上手く説明出来なかった様なので、「ブラックベルトの人たちが、練習でファイトしているのを見て、怖くなったらしい」と説明すると、「だった、それってまだ５－１０年先だよ」と、もっともなご意見。
結局、もう一度道場に戻って練習を始める。

この先も、黒帯になった自分がファイトしているところを思い浮かべて、心配するのだろうかと思っていたら、翌週は何もなかったように練習に行ったようだ。

結局、意味のない涙だった。














今日の一言　
自分には見えない自分の顔を人に見られている、　　　
それが人生だ。
（大山　倍達）

管理人：　人に見られても恥ずかしくないように。


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