ベイビードライバー / Baby Driver

2017-08-12 | 映画






オフィシャルサイト


エドガー・ライト監督、アンセル・エルゴート主演の、全く新しい疑似ミュージカルアクション作品。
ライト監督は、「ホットファズ -俺たちスーパーポリスメン!」や「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」で、サイモン・ペッグ、ニック・フロストと組んでユニークなオタク物の作品で有名になった奇才。
アンセル・エルゴートは、デビューは2013年の「キャリー」のリメイクとキャリアは浅いが、実力のある若手俳優。
ダイバージェント」シリーズが人気作品だが、やはり「きっと、星のせいじゃない。」のガス役の名演技が印象に残っている。
脇を固めるのは、演技がとっても濃い大御所ケヴィン・スペイシー、顔の濃いジョン・ハムとジョン・バーンサル、こういう役をやらしたらピカ一のジェイミー・フォックス、ヒロインのリリー・ジェームズとメキシコ系のエイザ・ゴンザレスがむさ苦しい男のドラマに花を添えている。

アンセル・エルゴート演じるベイビーという、変わった名前の青年は、その天才的な運転能力を買われ、強盗犯組織の逃がしや運転手として、ドグという組織のボスに仕えている。
昔、ドグの車を盗み、その代償と借金の為に、嫌々運転手をして来たが、いよいよ次の仕事で借金の返済が全て終わる。
彼は、子供の頃、交通事故で両親を失う。その事故の後遺症で、今も耳鳴りが鳴り止まず、いつもiPodで大音量の音楽を聴いている。
いつも音楽で自分の中に籠っているベイビーだが、最後の仕事を待つ間、たまたま立ち寄った、コーヒーショップのウエイトレスのデブラに一目惚れする。
最後の仕事も、ドグが綿密に強盗計画を立て、仲間を集め仕事がはじまった。多少危ない場面もあったが、最後は、べイビーのドライビングテクニックで無事仲間を逃がす。
ドグから最後の報酬をもらい足を洗うベイビー。
宅配ピザのバイトに付き、デブラとデートを重ねるベイビーの前に、またドグが現れる。
彼はデブラの事も調べていて、ベイビーを暗に脅かして、仕事に戻るように強要する。
ベイビーは、デブラと組織から逃げる計画を立てるが…

さすが、ライト監督、面白い作品を作ってくれた。
ラブストーリー、ユーモア、アクションが、きれいな映像と音楽で上手く絡まり合ってる。
音楽のテンポと歌詞に合わせてストーリーと映像がが流れる。
三台の赤い車がワルツのようにポジションを変えながら走行し、ベイビーがコーヒーを買いに行くシーンは、それこそミュージカル。
この音楽が前面に立ってストーリーを引っ張るのはミュージックビデオを作っていた監督ならでは。
ただミュージックビデオと違い、アクションが加わっているので、練られた脚本、撮影、緻密な編集を要したに違いない。
そして、それぞれの際立ったキャラ設定と役者がピタリ合っていた。
ナイーブな印象のあるアンセル・エルゴートの無口で無表情のベイビー、ジェイミー・フォックスのはじけた極悪ギャング役、ケヴィン・スペイシーの存在感、終盤のジョン・ハムの狂気な男、全てど真ん中だった。
この夏のおすすめ映画。 



94%



彼の作品で今のところ外れ無しのアンセル・エルゴート


大御所


ギャング役ではハリウッド一


ジョン・ハムもジョン・バーンサルよかった




ヒロインのリリー・ジェームズ、僕にとっては初作品


ぶっ飛んでたエイザ・ゴンザレスも、僕にとっては初作品


銀行強盗に向かう三人


逃走車はなんとスバル




同じような赤い車と並走して、何をするのか


サイドブレーキを巧みに使いながら車の間をすり抜ける






古いiPodが沢山出てくる


オシャレポスター




おまけのiPodヒストリー



トリビア
カーアクションは全て実写でCG、グリーンスクリーンは一切使われていない

エドガー・ライトが、初めてアメリカで撮影した作品

エドガー・ライトは、1995年からこの作品に着手したが、脚本が完成したのが2011年で、映画の完成が2017年。

バック・トゥ・ザ・フューチャー」のオマージュが多く入っている。ケヴィン・スペイシーのドクとジョン・バーンサルのグリフというキャラの名前、ニードルを演じるフリーは、エディと言うキャラでパート2、3に出ていた。

出演者は、事前に作中使わられる音楽を送られて、脚本は音楽を聴きながら読むように指示されていた。


ジェイミー・フォックスのジミー・キンメルショーインタビュー


アンセル・エルゴートとジェイミー・フォックスのファッションの話


トゥデイショー



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スパイダーマン ホームカミング  / Spider-Man: Homecoming

2017-08-12 | 映画






オフィシャルサイト


新しいスパイダーマンのシリーズ。
主演は、トム・ホランド。彼は「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で今のスパイダーマン役を手に入れる。その前には、「インポッシブル」というナオミ・ワッツ主演のスマトラ島沖地震の津波のサバイバーを描いた作品で見たことがある。
共演は、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr、「バードマン」以来また勢いが出て来たマイケル・キートン。 
今回のヒロインは、歌手でダンサーでもあるゼンデイヤ。

シビル・ウォー後、ピーターはアベンジャーズに参加したくて仕方がないのだが、スタークは次のミッションを待てとはぐらかす。新しいスパイダーマンスーツをピーターに渡すが、肝心の戦闘ファンクション等は起動しないようにして、ピーターの行動をモニターする。
何も知らないピーターは何とか認められたくて、近所をパトロールし続ける。
ある日、強盗事件に遭遇して、犯人達を倒すが、そこで使われた強力な破壊兵器に驚かされる。
そしてその兵器の製造者が誰なのか自分で調べはじめる。
同じころ、高校では全米学力コンテストに参加するチームに参加し、そのチームの女性リーダーのミシェルにほのかな思いを寄せる。
ミッシェルとの仲を何とか進展させながら、兵器の製造グループに次第に近づいていくピーターは、ホームカミングでのミッシェルとのデートの日に、信じられない事実を知る。

スパイダーマンは、サム・ライミ監督、トビー・マグワイア主演のオリジナルシリーズ、アンドリュー・ガーフィールド主演の「アメイジング」シリーズ、そしてこの作品とマーベルは、いろいろと工夫をしながら人気キャラのシリーズ化を続けているが、どうもターゲットにしている観客層が下がってきている気がする。
初代はハイティーンまたは大人にも受けるちょっとダークなストーリー、「アメイジング」で中高生の青春ドラマになり、今回の対象は小中高生のような気がする。
当然、僕は今回の客層から大きく離れているので、あまり楽しめなかった。
マイケル・キートンの存在感はさすがで、彼の悪役振りはとてもよかった。
スパイダーマンとアイアンマンのちょっとした絡みも、まんまとマーベルの罠にはまってしまい楽しめた。
ただ、主人公ピーター、彼の親友ネッド、ヒロインのミッシェルのストーリーがどこか幼稚で、ダメだった。
それと、ワザとらしいくらいにピーターが成長していくところも、いまいち入っていけなかった。
2019年の第二弾が公開されるようだけれど、どうしようかな? 



92%



三代目スパイダーマンは、トム・ホランド。友人との凸凹コンビがあまりにもありきたり


最近、「バードマン」、「スポットライト」、「ファウンダー」と、いい役をこなしてるマイケル・キートン


マリサ・トメイは、脇でもちょっと目立つ女優


アベンジャーズ」シリーズはこの人が仕切ってる


ヒロイン役のゼンデイヤ


トニー・スターク作成のニュースーツ


飛べます


この作品の見せ場のフェリーのシーン






マイケル・キートンは、この作品でもバードマン






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