ハンガーゲーム / The Hunger Games

2012-04-21 | 映画






興行収益で歴代20位に入った、大ヒット作。
「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」で、マグニートーに側についた青い体のミスティーを演じたジェニファー・ローレンスが主役に大抜擢。
ジェニファーの相手役に、「RV」(日本未公開)でちょっと老け顔の子供だったジョシュ・ハッチャーソン。
そして、僕が好きな名脇役であり、私生活もその役柄も破天荒なウッディ・ハレルソン。
もう一人、今回はいつもと違い思いっきり悪役のドナルド・サザーランド。



この女優さんはいろいろな表情を見せるね


「RV」の時と変わらず、少し面白い顔


今回も特徴のある役のウッディ・ハレルソン


ドナルド・サザーランドは、悪役に徹してる


大きな戦争のあとPanemという国ができている。
その国はひとつのCapitolという裕福な首都と、貧しい12地区から成り立っていた。
そこでは過去の反乱の見せしめとして、年に1度それぞれの地区から男女1人づつの少年少女をクジで選び、Capitolの競技場で1人だけが生き延びることができるサバイバルゲームが行われていた。

74回を迎えるゲームでは、12地区からはカットニスという少女が、当初クジに当たった12歳の妹の代わりにボランティアとして選ばれていた。
同じ地区からはピータというパン屋の息子が男代表として選ばれていた。
本来は禁止されていたが、カットニスは、食料確保のために毎日森に出かけ、手製の弓矢を使って動物を獲っていた。
彼女は身体能力が高く、その弓の腕も確かだった。

選ばれた2人はCapitolに行き、数日間のトレーニングを受ける。
トレーナーは、過去のHunger Gameの生き残りだが今はアル中のハイミッチだった。
それでも、彼は「水と友達になれ」とか、「スタートしたら、まずは森に入れ」とか、「スポンサーをたくさんつけろ」とか、生き延びるための的確なアドバイスをくれた。



このヒゲなんとかして


この化粧もなんとかして


ゲイかもしれないけれど、強い心の味方


いよいよゲームが開始された。
一番の敵は、Hunger Gameのために日頃からトレーニングを受けて育ったケイトと彼の取り巻きたち。
カットニスは、ハイミッチの指示通り一目散に森に入ったので、手にしたのはナイフやマッチが入っただけの小さなバックパックだけで、彼女が欲しかった弓矢は手に入れられなかった。
こうして長い殺し合いのゲームがはじまった。

確かに面白いんだけど、映画だけを観ると、何でこれが歴代20位の作品なのかちょっと不思議だ。
そんなに目新しいアクション作品でもないし、ストーリーがそこまで面白い訳でもないし。
そして、前振りの部分が長いわりに敵キャラや他の24人についての描写があまりなく、ちょっとバックグランド不足。
戦闘中に、それぞれのキャラがほんの少し独自の色を出しているが。
それと、続編を意識して作られているので、最後のスカッと感が全くない。
中途半端
いっそ、「つづく」と最後の入れてもらった方がよかった。
やはりヒットは、小説の影響だろうな。
2作目は観ると思うけど、それで飽きたら「トワイライト」のようになりませんように。 星は /5 



得意な弓矢で狩りをする


これがCapitol


Capitol内部


妹を助けれるためにボランティアをするカットニス


これがミスティー

トリビア
クロエ・グレース・モレッツ、ヘイリー・スタインフェルド、アビゲイル・ブレスリン、シェイリーン・ウッドリー等がカットニスの候補に挙がっていた。


  

ミッドナイト・イン・パリ / Midnight in Paris

2012-04-21 | 映画






個人的にはあまり思い入れがないが、あの巨匠ウッディ・アレン監督作。
そして個人的に好きな役者オーウェン・ウィルソンとレイチェル・マクアダムス共演。
他にもエイドリアン・ブロディ、マリオン・コティヤーらの芸達者も出演している。


ダラーとしたセリフはいつもと同じオーウェン・ウィルソン


思ったより脇役だったレイチェル・マクアダムス


大きな目とちょっと神秘的な感じのマリオン・コティヤー


ヘミングウェイっておじいさんの印象しかないんだよな


ダリー↑ って名乗るエイドリアン・ブロディ


映画の脚本家のギルは、処女作の小説を執筆だが、あまり筆がすすまなくて苦労している。
気分転換もかねて婚約者のアイネズと、彼女の両親の出張に便乗して、パリを訪れている。
ギルは憧れていたパリの全てに感動し、将来は夫婦で移り住みたい口にするが、アイネズには軽くあしらわれる。
そのパリの街で、2人は偶然アイネズの友人のポールに出会う。
ポールは芸術をはじめあらゆることに造詣が深いが、いつもその知識を自慢げにひけらかす鼻持ちならない男。
ある日、アイネズとポール夫婦が夕食のあとでダンスに行くことを断って、ギルはパリの街を散歩していた。
するとクラシックカーが彼の脇にとまり、中の男女が彼を車に誘う。
その車で何軒も連れて行かれたバーには、何故か1900年代初期を代表する作家のスコット・フィッツジェラルド夫婦、音楽家のコール・ポーター、あのヘミングウェイや、ジャズ歌手のジョセフィン・ベーカーが当時のまま、芸術を語り、飲み明かしていた。
ギルは夢のような時間を過ごし、彼の書きかけの小説を読んでもらう約束を取り付けて、ホテルに朝帰りする。
それから毎晩、ジルの1920年にタイムスリップする日々がはじまった。
そして芸術家たちが集まるサロンで出会った、ピカソの愛人アドリアナに恋をしてしまう。



ギルと対極のポール


パリの街並みが綺麗に撮られている


夜景も


昔はよかった、と飲み屋で言っているおじさんがテーマ??
そして昔はよかった、と言っているのは、現代の人だけじゃないんだよと、ウッディ・アレンらしく皮肉混じりに教えてくれる。
何しろ1920年に輝いていたアドリアナが、実は1890年代のベル・エポックの時代に憧れているのだから。

オーウェン・ウィルソンのトボけた表情と、ダラーとセリフはいつものまんま。
その他に、今回は彼のびっくりした表情も出てきた。
レイチェル・マクアダムスが思ったより脇役だったのに対して、マリオン・コティヤーのアドリアナは、かなり重要な役だ。
クレジットでは結構軽い扱いなのに。
彼女は「インセプション」といい、「コンテイジョン」といい、とってもおいしいポジションの役をとっている気がする。
メソッド演技法の継承者、エイドリアン・ブロディのダリは、会ったことないけれど、あんな人だったんだろうなと思わせるさすがの演技だった。

オーウェン・ウィルソンが珍しい作品に出ているので観にいったが、芸術に全く疎い僕にはイマイチだった。 星 /5 



もう一つエッフェル塔の入った夜景


2010年と1920年の時をはさんだデート


トリビア
当初、ウッディ・アレンは2006年に撮影するつもりだったが、予算がなくて撮影に至らなかった。

ウッディ・アレン初のデジタル処理をした作品。

ウッディ・アレンは、オーウェン・ウィルソンが主役に決まってから、2006年の脚本からギルのキャラクターだけをオーウェン・ウィルソンの合うように書き換えている。