英国王のスピーチ / The King's Speech

2011-02-26 | 映画






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英国王ジョージ5世の次男ジョージ6世は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱え、人前に出ることを極端に恐れる内向的な性格となり、成人してからも自分を否定し続ける人生を送っていた。
吃音を克服すべく、何人もの言語聴覚士の治療を受けるものの一向に改善の兆しは見られない。そんな夫を心配する妻エリザベスが最後に頼ったのはスピーチ矯正の専門家というオーストラリア人のライオネル。
彼は王子に対しても遠慮のない物言いで次々と風変わりな治療法を実践していく。そんな中、国王に即位した兄エドワード8世が、王室が認めない女性との愛を貫き、突如王位を返上してしまう。王位の継承など考えてもいなかったジョージは、最も恐れていた事態に直面し、恐怖のあまり泣き崩れてしまうが...(allcinemaより)

主役のジョージ6世にコリン・ファース。「ブリジット・ジョーンズ」や「ラブ・アクチュアリー」の英系のラブコメが多い。2009年の「シングルマン」のゲイ役で、数多くの賞を獲得する。
彼の吃音症の矯正の先生のライオネル・ローグにジェフリー・ラッシュ。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのキャプテン・バルボッサ。
ジョージ6世の妻で現エリザベス2世の母親役に、ヘレナ・ボナム=カーター。結婚はしていないが、ティム・バートンのパートナーで、彼の作品には数多く出演している。「ハリー・ポッター」シリーズのべラトリックス・レストレンジでも有名。



オドオドした表情のイギリス国王


ゆったりと見ている者を惹きつける熟練の演技

僕のちょっと苦手な、イギリス映画。理由は英語の発音。たまに他の言葉を聞いているのかと思うくらい発音の違うイギリス英語の作品は、理解するのが大変。
この作品も苦労したが、それでも全体的にセリフがゆっくりめでいつもよりは理解できたと思う。

王室の舞台劇を見ているような作品。
コリン・ファースとジェフリー・ラッシュの2人に、たまにヘレナ・ボナム=カーターが絡んで、上質の会話劇がすすんでいく。
クスッという笑いを誘う場面が多くある反面、その過去と生まれた家の境遇からコンプレックスの塊になってしまったジョージ6世の悲しいエピソードが展開していく。

ハリウッド作品と違い、役者の演技だけでつくられた作品。
先ず、ジェフリー・ラッシュの頑固ながらも、とぼけたキャラがとてもいい。ある意味主役のコリン・ファースを食っている。
もし、僕の押している「ザ・ファイター」のクリスチャン・ベイルがアカデミー賞の助演男優賞を取れなかったら、間違いなくこの人がとると思う。(明日の2月27日に結果がわかる)

話題のコリン・ファースの演技。
最高だね。
本当の吃音者のよう。話すのがとても苦しそう。
そして自信の欠片のなさそうな、悲しげな目と全体の表情。
自分の弱さをカバーして、王子また国王として振舞わなければならない時の表情。
妻にだけ見せる自分の弱さ。
アップで見せられる、彼の名演技にどんどん引きこまれている。

そして最後のスピーチのシーン。まさに名優2人がぶつかり合った感動的なシーンだった。



最初のこのシーンで彼の苦悩が全て伝わってくる


ちょっと露出が少なかったが、やはり名演のヘレナ・ボナム=カーター


何かバックも印象的


ジョージ6世のファミリーフォト 結構、感動的


実際のジョージ6世のスピーチ