ヒアアフター / Hereafter

2011-02-20 | 映画






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パリのジャーナリスト、マリーは、恋人と東南アジアでのバカンスを楽しんでいた。だがそのさなか、津波に襲われ、九死に一生を得る。それ以来、死の淵を彷徨っていた時に見た不思議な光景(ビジョン)が忘れられないマリーは、そのビジョンが何たるかを追究しようと独自に調査を始めるのだった。
サンフランシスコ。かつて霊能者として活躍したジョージ。今では自らその能力と距離を置き、工場で働いていた。しかし、好意を寄せていた女性との間に図らずも霊能力が介在してしまい、2人は離ればなれに。
ロンドンに暮らす双子の少年ジェイソンとマーカス。ある日、突然の交通事故で兄ジェイソンがこの世を去ってしまう。もう一度兄と話したいと願うマーカスは霊能者を訪ね歩き、やがてジョージの古いウェブサイトに行き着く。
そんな中、それぞれの事情でロンドンにやって来るジョージとマリー。こうして、3人の人生は引き寄せ合うように交錯していくこととなるが...(allcinema)

監督は、クリント・イーストウッド。
主演は、「インビクタス / 負けざる者たち」や「ジェイソン・ボーン」シリーズのマット・デイモン。
彼の最新作の西部劇「トゥルー・グリット」もお勧め。
共演のセシル・ドゥ・フランスは、実はフランス人ではなく、ベルギーの人。
そして悲しい目をした子役のフランキー・マクラレン。
名監督ロン・ハワードの娘で、どの作品でも、いつもロボット的なブライス・ダラス・ハワード。



悟りの境地に入ったと思われる


今回は、アクションもなく静かな演技を披露


クリント・イーストウッドが、また魅力的な女優を発掘した


この子たちの、自然な演技がよかった


いつもロボット的

クリント・イーストウッドが、また感動的な作品をつくってくれた。
相変わらず、いい題材を見つけてくるね。
地味なストーリーなだけに、脚本や監督の腕が試される作品だと思うが、3人の役者を上手く使って心に染み入るような作品になっている。

フランス、イギリス、アメリカでの、3人の3つのエピソードが折り重なりあって、最後にひとつになっていく、あのブラット・ピット主演の「バベル」を思い出させる構成。
3人それぞれが、本人や知人の死という体験で、心に傷を負って必死に助けを求めている。
そして、何か(神様だと思うが)に、ひかれるように、傷ついた心を癒すためにロンドンに集まる。
3人が出会ったことで、それぞれの死の体験を受け入れ、生きる希望を見つけ出す。
何か、クリント・イーストウッドの悟りが、静かに伝わってくるようだ。

ちょっと反則気味なくらい、子役のフランキー・マクラレンの悲しい目がいい。
シックス・センス」や「ウォルター少年と、夏の休日」のハーレイ・ジョエル・オスメントにどこか似ているが、彼のようなドラッグの道に走らずに、これからもいい演技を見せて欲しい。



作品中、唯一のアクションシーン


どこにでも必ずいる、友達になりたくない番組プロデューサー


これからもいい演技を見せて欲しいが、この悲しい目の役しか来ないかも


トリビア
料理教室の全てシーンで、外に必ず同じトヨタのプリウスが駐車している。


Siaの心に染み入る曲


出演者のインタビュー


クリント・イーストウッドのインタビュー

Red/レッド

2011-02-20 | 映画






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かつてCIAの腕利きエージェントとして活躍したフランク。引退した今ではオハイオの田舎町で独り静かに暮らし、互いに顔も知らない役所勤めの独身女性サラと電話で会話することを唯一の楽しみにしていた。
そんなある日、フランクの家に武装集団が侵入。しかし、フランクは難なく一味を仕留め、政府に全て監視されていたためサラの身の危険も察知し、はたして暗殺の危機から彼女を救い出すのだった。
そして元上司ジョーのつてを借り、一連の原因を調べると、フランクの他9人の名が記された暗殺リストを発見。
またそのリストにも挙げられ、フランクの同僚で宿敵でもあったマーヴィンにリストを見せると、10名は中米グアテマラでの特殊任務の関係者たちだと判明する。
さらに人脈を利用してCIA本部に潜入し、事態の謎を解く鍵となる“グアテマラ文書”をまんまと手に入れるフランク。
やがて元英国諜報局MI6の名狙撃手ヴィクトリアのもとに集ったフランクら歴戦の勇者たちは、全ての黒幕が政府と癒着した軍需企業だと知り、怒濤の反撃に転じるのだが...(allcinema)



スケベなハゲオヤジ健在


まるでゴルフをしているようなヘレン・ミレン


この2人の共演って、凄いものがある


おじさんパワーに圧倒されたメアリー=ルイーズ・パーカー


相変わらず元気なハゲオヤジ、ブルース・ウィリス主演のアクション作品。
共演は、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカー、リチャード・ドレイファス、ジュリアン・マクマホン、カール・アーバンと新旧合わせて、主役をやれる役者の豪華なキャスト。

この作品は、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンのおじいさん、おばあさんパワーとその演技に尽きる。
彼らとブルース・ウィリスが、漫才のような掛け合いを、とてもいい間でみせてくれる。
それぞれが、地でいけるような、ある意味新鮮味のない役柄なのに、やはり面白い。
落ち着いて高貴なモーガン・フリーマン、元祖オタクのジョン・マルコヴィッチ、どこまでも上品なヘレン・ミレン、根っからのスケベなハゲのブルース・ウィルス。
そんな彼らがライフル、マシンガン、バズーカ、時限爆弾で派手なアクションを繰り広げるのだから、面白くないはずがない。
特に、ジョン・マルコヴィッチの異常なまでの警戒心と、それが見事に的中するシーンが、僕のツボにハマった。

普通、こういうアクション作品を観た後は、映画館を出る歩幅も広く、自分がまさにアクションのなかから出てきたような、大きな勘違いをしながら、駐車場を自分の車に向かう。
今回は、出演者から不思議なエネルギーをもらいながらも、ジョン・マルコヴィッチのどこかいってしまっている目を思い出しながら、ニヤニヤしながら車に向かった。
続編が出ないかな。



今回はかわいそうなくらい、おじさんパワーにくわれていたカール・アーバン


この人をこういう役で出すのも、反則だよな。


トリビア
ヘレン・ミレンのビクトリア役には、メリル・ストリープも考えられていた。

ジョン・レイリーがマービン役になっていたが、何かの理由で降板しジョン・マルコビッチが配役された。