クレイジー・ハート / Crazy Heart

2010-06-27 | 映画






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この作品で、2010年アカデミー賞主演男優賞を初受賞したジェフ・ブリッジス。
過去に4度ノミネートとされ、最初のノミネートは1971年の「ラスト・ショー」だそうだから、実に39年の待ちに待った受賞だった。
本当にアル中ではないかと思える自然な演技で、長く待ったアカデミー賞受賞も納得。


僕は、彼の作品には縁がなく「アイアンマン」の禿頭の悪役が印象的だ。
と思ったら、1980年代にテキサスに暮らしている頃に観た、当時初めて本格的にCGを取り入れた「トロン」の主役だった。
今年、その「トロン」が新作として上映されるのが楽しみだ。


相手役は、「ダークナイト」のヒロイン役で、ルックスより演技力が売りのマギー・ジレンホール。
しっかりしたシングルマザーだが、飲んだくれの落ちぶれたカントリー・シンガーに惹かれる母性愛豊かな女性を演じている。


そして、目立った役ではないがコリン・ファレルがアクションとマッチョ姿を封印して、昔の先輩をいつまでも尊敬する若きカントリースターを演じている。



やはり去年のミッキー・ロークの「レスラー」とダブってしまう。
どちらの主人公も、過去に素晴らしい栄光と実績がありながら、時代に取り残されてうらぶれたドサ回りの生活を送っている。

レスラー」とこの作品の共通点は、過去に栄光を持つ男、今はその日暮らし、自分の仕事に誇りを持っている、本名を超えた愛着のあるニックネームがある、家族をないがしろにした我侭な私生活、体がボロボロ、シングルマザーとの愛、といったところか。

主人公のバッドは、田舎町のバーを転々とするドサ回りのカントリー・シンガー。
かつては人気のある彼も、時代に取り残され、過去の我侭な私生活のつけで家族もなく、酒に浸る毎日。今では演奏の直前まで酒を飲み、演奏中に席を外し裏の駐車場に吐きに出るほどだ。
そんな破滅的な男に惹かれていく、地方誌の記者のジーン。
彼女の母性本能の強さが、どうしようもないバッドに惹かれていく要因だと思うが、その過程の描き方がちょっと弱いように思う。
お互いに自分にないものに惹かれた2人は、その距離を縮めようとするが...

やはりこの作品は2人の演技、特にジェフ・ブリッジスに負うところが多い。
彼は、どこから見ても立派なアル中だし、ああいうカントリー・シンガー絶対にいると思わせる。彼の歌もとても上手いし、心にしみわたる。
そして愛した人のために変わろうと思っても、やはり自分が出てしまう。
子供なんて育てたことがないのに、彼女のために無理をしてボロを出す。
女は男には惹かれながら、家族、生活を考えた時、自分と違う世界にいる男と人生を共有する事をためらってしまう。

淡々として、切なくて、心に響く作品。


クレイジー・ハート - goo 映画
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トリビア
たった24日間で撮影された。

バッドは、スティーヴン・ブルートン、クリス・クリストファーソン、ジョン・グッドウィンの3人のカントリー・シンガーがモデルになっている。


テーマソング

さて、8強に残れるかな

2010-06-27 | ニュース
今日のネットで拾った面白写真 - 何か変?




日本対パラグアイ戦、予想では64%対36%で日本が不利。
世紀のどんでん返しがあるかな。





今日の一言 
世界最高のサッカー選手を11人集めても強いチームができるわけではない。
そこに調和がなければね。   
(ジネディーヌ・ジダン)

管理人: 調和で勝手ほしいな。岡田監督に日本の全マスコミが頭を下げるような試合をして欲しい。


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