藤田君の登校姿

2008-02-25 | 友人
今日のネットで拾った面白写真 - 鍵




前回初登場の藤田君。
彼には、やはり同じクラスに村田君という中学校からの親友がいて、家も近く、クラブの軟式テニス部に入っていたので、登校と下校がいつも一緒だった。

その日も、いつもの登校時間に待ち合わせしている、近くの住宅街の角で、村田君が藤田君を待っていた。
藤田君が向こうから悠然と歩いてくるのが見えた。(村田君談)
だんだんと、近づいてくる。

「んっ?」村田君がちょっと首をかしげる。
何かおかしい。
学生服を着て、のそのそ歩く姿はいつもと変わらないが、どうも違和感がある。

頭だ。学帽をかぶっているが、うちの高校は学帽はない。
「ん...」

藤田君の頭にのっていたのは、読売ジャイアンツの野球帽だった。 
この時、藤田君、高校一年生。
ちなみに、この時の待ち合わせ時間は朝の8時。
朝起きてからわずかの時間で、何の理由で藤田君がジャイアンツの野球帽をかぶり、大手を振って登校しようとしたのか、今も原因不明。


今日の一言 
土の中の水道管              
高いビルのしたの下水              
大事なものは              
表に出ない
(相田 みつを)

管理人: 木の根っこと同じ。


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藤田君

2008-02-20 | 友人
今日のネットで拾った面白写真 - スイマー




最近、昨日の昼食、夕食で何を食べたか思い出すのにめちゃくちゃ苦労するのに、昔の事は、脳みそのヒダにこびりついて離れないので、そういう役に立たない記憶を、むしりとる意味でその頃の事をいくつか書いてみる。

先ずは、高校で知り合った藤田君。
これはもう数十年前の事なので、彼には本名で登場してもらう。
高校一年で同じクラスになった藤田君は、体全体から漂うそのぬぼ~とした雰囲気と、ルックス、話し方で、あだ名はすぐに「じいさん」とついた。

藤田君は、そのあだ名を気にするでもなく飄々として、クラスに馴染んでいった。

ある日、原田宗典風に言うなら、「せっかく日本で五千校以上もある高校の中で、一緒のクラスになったんだから、何か面白いことして遊んでみようか」と、みんなが体育館に集まった。
ギターをもって歌う人、下手な物まねをする人が出たが、そんなに準備された催しでなかったので、すぐみんなのネタが切れて時間が余った。

そんな時、誰かが「じいさん、落語やってよ」と言った。
最初は、照れて断っていた藤田君も、みんなにどうしても、と押され、体育館のステージに上がった。
あまり期待しないで見ていたが、ステージのそでから少し猫背で前かがみに出てくるところが、すでにじいさんの落語家になっている。
そして、彼が話しはじめると、その上手さにみんなし~んといている。
高校生とは思えない落ち着きで、間のある、そして身振りもさまになった、高座(?)だ。
もうそこにいるのは、本当のじいさんの噺家だった。

「あんた、何者?」と、言うのが自分の感想。
そして、この後すぐに「寿限無、寿限無...」のセリフを暗記した。
これが高校に入って初めて暗記した言葉だった。


今日の一言 
最近は、子どもをあまりしからない親が多いですが、うそをつかない、命を大切にする、目上の人を敬う、など基本的な価値観を幼い時に絶対的なものとしてたたき込むべきでしょう。
(五嶋 節)

管理人: 今は、多くの親からして、基本的な価値観が薄れているから、そこからはじめないと。


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