花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

ミラノにて(2)「バガッティ・ヴァルセッキ美術館(Museo Bagatti Valsecchi)」

2017-11-05 04:04:51 | 美術館

ミラノには何回も来ていたのですが、ずっと気になっていたものの、訪ね損ねていた「バガッティ・ヴァルセッキ美術館(Museo Bagatti Valsecchi)」に行きました。ポルディ・ペッツォーリと同じような邸宅美術館で、あのモンテ・ナポレオーネのすぐ近くにあります。きっと両家はお知り合いだっただろうなぁ、と想像してしまいました。

美術館の中庭にはオシャレなカフェがあったり、周囲には高級ブランドショップが並んでいたり、ハイソな雰囲気の漂う一角にあります。

素晴らしい階段を上がってお屋敷拝見です。

この邸宅はバガッティ・ヴァルセッキ家のルネサンス大好きな兄弟(二人とも建築家)が自分たちの趣味で造っているので、時代錯誤的疑似ルネサンス様式なのですよ(・・;) 。暖炉もルネサンス風。

驚いたのは浴室です。壁龕風のデザイン(^^;

で、さすが建築技術に精通している兄弟だから、ルネサンス風なアーチ天井飾りの真ん中から、なんとシャワーが出るようになっているのです(・・;)

奥の花模様の真ん中がシャワー口(^^;

寝室の枕元には宗教画(祭壇画!)が飾られています。本当にオタクなお宅だわ(^^ゞ


ミラノにて(1)

2017-11-05 03:36:53 | 海外旅行

パラッツォ・レアーレでは「DENTRO CARAVAGGIO」展と同じ階でオペラの衣装展が開催されていました。こちらは写真もOK(^^)v

この他にもヴェルサーチなどのデザインによる衣装など、目を楽しませてくれる展示でした。さすがスカラ座のあるミラノです。 

パラッツォ・レアーレを出た後は、ゲストの山科さんお薦めの「Caffe Spadarino」で軽食を取りました。

このカフェはカラヴァッジョ《果物籠》のあるアンブロジアーナ絵画館のすぐ近くです。でも、今回は時間も無いので残念ながら《果物籠》はパスすることにしました。


ミラノ「カラヴァッジョ展(DENTRO CARAVAGGIO)」を観た。

2017-11-02 04:52:56 | 展覧会

ミラノ「DENTRO CARAVAGGIO」展(パラッツォ・レアーレ)を観た。

 カラヴァッジョの生誕地ミラノの面子なのだろう。今回の展覧会は何とカラヴァッジョ作品(20点)だけの展示だったのだ。もちろん作品内容も充実しているのだが、今回の展示で特筆すべきは、作品のX線調査によって明らかにされたインチジオーネや描き直し、地色やハイライトの描き方など、カラヴァッジョの創作過程に迫る内容となっているところにある。更に先般東京の展覧会でも展示されたカラヴァッジョやんちゃ記録(国立古文書館所蔵)も併せて展示され、「DENTRO」の意味がようやく了解された。 

順不同になるが展示作品を紹介する。旅先ゆえ、作品名・美術館表記は適当なのでお許しあれ。及び、もし作品漏れがあったらご指摘あれ(^^ゞ 

《ホロフェルネスの首を斬るユディット》パラッツォ・バルベリーニ

《エジプト逃避途中の休息》ドーリア・パンフィーリーリ美術館

《悔悛のマグダラのマリア》ドーリア・パンフィーリ美術館

《女占い師》カピトリーニ美術館

《蜥蜴に噛まれる少年》ロベルト・ロンギ財団

《法悦の聖フランチェスコ》ワズワース・アシニウム美術館

《回悛のマグダラのマリア》デトロイト美術館

《聖家族》メトロポリタン美術館

《イサクの犠牲》ウフィッツィ美術館

《洗礼者聖ヨハネ》コルシーニ美術館

《洗礼者聖ヨハネ》ネルソン・アトキンズ美術館

《聖ヒエロニムス》モンセラート美術館

《瞑想する聖フランチェスコ》クレモナ市立美術館

《荊冠のキリスト》ヴィチェンツァ貯蓄銀行

《ロレートの聖母》聖アゴスティーノ聖堂

《瞑想の聖フランチェスコ》パラッツォ・バルベリーニ

《キリストの鞭打ち》カポディモンテ美術館

《マルタ騎士の肖像》パラティーナ絵画館

《聖ウルスラの殉教》パラッツォ・ゼヴァッロス

《洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ》ロンドン・ナショナル・ギャラリー

今回、やはり《ロレートの聖母》と《キリストの鞭打ち》の出展はインパクト大であったと思う。