ロンドンのウォーレス・コレクションで2021年9月22日から「フランス・ハルス:男性肖像画」展が開催予定だ。
◆「フランス・ハルス:男性肖像画(Frans Hals: The Male Portrait)」展
・期間:2021年9月22日~2022年1月30日
・会場:ウォーレス・コレクション(The Wallace Collection)
https://www.wallacecollection.org/art/exhibitions-displays/frans-hals-the-male-portrait/
ウォーレス・コレクションの所蔵するオランダ黄金時代の画家フランス・ハルス(Frans Hals, 1582年 - 1666年)の傑作《笑う騎士》を中心に、欧米各地からハルスの男性肖像画が一堂に会す展展覧会になるようだ。
「ハルスは巧みなポージングと絵画的なテクニックを通じ、男性肖像画を刷新する新鮮な革命を起こした。その方法を実証し、前例のないモデルの性格把握の極みを解明しながらの展示を目指す。また、彼の男性肖像画での特徴的スタイルの進化を、細密に描写された作品から晩年の益々自由でラフな筆致作品まで網羅する予定だ。」(公式サイトより:意訳・誤訳すみません)
フランス・ハルス《笑う騎士》(1624年)ウォーレス・コレクション
《笑う騎士》については、以前、拙ブログで触れたことがある。恥ずかしながら抜粋再録する。
https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/2956f91202e5567ecbc9175f356f9421
「ロンドンのウォーレス・コレクションにフランス・ハルスの傑作「笑う騎士」の絵がある。ハルスの闊達な筆のタッチが今にも噴出しそうな笑顔を生き生きと描き出し、繊細なレースや細やかな刺繍描写も素晴らしい作品だ。少し離れたところに立っていた私は騎士の笑顔に魅せられ、絵の前まで近寄ってみた。絵は私の目の位置よりもやや上方に展示されおり、私の視線は少し仰ぎみるように騎士の視線と出会った。ところが、あの愉快な笑顔が急に傲慢な人を見下すような視線と笑みに豹変したのだ!今でも変わっていなければウォーレス・コレクションのガイド本の表紙はこの騎士の絵だし、画集にも載っていると思うので、お持ちの方は試しに下から仰ぎ見ていただきたい。私には未だに画家の意図なのか偶然なのかよくわからない。とにかく視線の位置によって絵の印象がこんなにも変わるものかと驚いてしまった。」
今回の展覧会の詳細をチェックしようとウォーレス・コレクションのサイトを見ていたら、私の持った印象は「やはり!!」だった。なんだか、スッキリ!!
https://www.wallacecollection.org/blog/october-treasure-of-the-month-2020/
「この絵は何がそんなに人気があるか? そして、なぜ訪問者はそれを観て喜ぶのか? おそらく答えは欺瞞的なタイトルにあるだろう。そのタイトルにもかかわらず、男は笑っていない。その理由について興味をそそられるのだ。現在のタイトルは、実際には19世紀後半に絵に与えられ、画家の意図やパトロンの意図を反映していない。男の笑いは、強いて言えば、私たちに笑顔を連想させる彼のダイナミックな上向きの口髭であろう。」(美術館サイト:意訳・誤訳すみません)
英国もコロナで大変だろうけど、ワクチン接種で無事開催されることを遠い日本から祈ってしまう。
来訪時にはコレクションの歴史を述べた小冊子を買いました。
本当に仙台はマズ過ぎる事態で、三密回避&自粛続行予定です。でも、病院にも行かねばならないし...(-_-;)
この事態は、知事が県民の時期尚早との声を押し切ってGoToイートを再開したせいでもあるのですが、知事は「再開は間違っていないが、再開によって県民が緩んだ」と、唖然とするコメントを発表(@_@;)
政府も行政も信じられないので、自衛自粛で逃げ回るしかないですね(溜息)。