花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

ドーリア・パンフィーリ美術館のベラスケス。

2018-03-15 23:42:00 | 美術館

ドーリア・パンフィーリ美術館のベラスケス《イノケンティウス10世の肖像》は、教皇(Giovanni Battista Pamphili)の実像に迫る見応えのある傑作である。 

 

ディエゴ・ベラスケス《イノケンティウス10世の肖像》(1650年)ドーリア・パンフィーリ美術館

イノケンティウス10世が手にしている紙片にはベラスケスによるサインと献辞が描かれている。

 「我らが猊下イノケンティウス10世(InnocencioⅩ)教皇のために、カトリック王陛下の宮廷画家ディエゴ・デ・シルバ・ベラスケスによる」と。

ベラスケスのサンティアゴ騎士団入会希望はこの頃既に水面下で動いていたようだ。1650年12月17日、ローマのポンティローロ枢機卿はマドリード駐在ヴァティカン大使宛て書簡で、ベラスケスの希望を支援する旨を送っている。翌1651年8月2日(ベラスケス帰国後)、マドリード大使は返信でベラスケス支援を確認している。ベラスケスが実際に行動を起こすのは1658年、アレクサンデル7世時ではあるが…。凄いね!ベラスケス!!



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4 コメント

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ドーリア・パンフィーリ (むろさん)
2018-03-17 01:06:06
本当にベラスケスは凄いですね。
それに比べると、我らがカラヴァッジョはせっかく手にしたマルタ騎士団の資格をまたまた喧嘩で棒に振って……。

ドーリア・パンフィーリ美術館へ行ったのはもう30年近く前のことです。その頃はまだあまりバロック絵画についての知識もなくて、ただただフィリッポ・リッピの受胎告知を見ることだけに夢中になっていました。カラヴァッジョのエジプトへ行く途上の聖家族もマグダラのマリアもブリューゲルの暴風雨の絵も、見たことは覚えているといった程度です。ベラスケスの教皇の絵もなんとなくあったような気がするといった程度。今思うともったいないことをしたと思います。フィリッポ・リッピの絵は別室にあって、時間が来ると何人かを区切って中に入れてもらうというシステムでしたが、今でもそうでしょうか?

こういった昔行ったのに、きちんと見ていない美術館へ再度訪れるのと、まだ行ったことのない美術館(ボローニャとかトリノとかベルガモとか)へ行くのと、どちらを優先するべきか悩むところです。

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むろさんさん (花耀亭)
2018-03-17 23:49:30
おっしゃる通りで、我らがカラヴァッジョはベラスケスと違い後先考えずタイプですから、棒に振ったのも自業自得ですね(^^ゞ
で、現在のドーリア・パンフィーリですが、普通の美術館になってしまいました💦 「ガイド本」やグッズを置くショップまで出現しましたし(^^;
現在、《イノケンティウス10世》は特別個室に、カラヴァッジョやリッピ作品を含めた特選お宝美術は大きな特別展示室に一括展示されています。
むろさんがご覧になった当時の時間入場制は無くなり、普通に見学できるようになったのは喜ばしいのですが、それが進歩なのかどうかわかりませんがね(^^;
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えっと (momo)
2018-03-22 23:25:14
元々、行きたい美術館には入っていたはずなのに、行って来なかったバカ者です(笑)
花さまのこのブログ見て、あ!行くの忘れた!と。
あ〜…自分にガッカリ(>_<)
また次回の課題ですかね?(笑)
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momoさん (花耀亭)
2018-03-23 22:47:25
私も、あっ忘れた!失敗はたくさんしています(^^;
momoさん、次回ローマ旅行の楽しみができたではありませんか?(^_-)-☆
ついでに、コルシーニ美術館にも、ぜひ♪
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