花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

国立新美術館「カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展」会期決定!

2020-10-26 18:37:03 | 展覧会

2021年に延期になっていた国立新美術館の「カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展」の会期が、2021年3月24日〜5月10日に決定した。

http://caravaggio2020.com/

◆「カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展」

・会場:国立新美術館

・会期:2021年3月24日(水)〜5月10日(月)

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ《キリストの埋葬》(1603-04年)ヴァティカン美術館

展覧会までに新型コロナ感染が収束できていれば良いのだが...。



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4 コメント

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話題いろいろ (むろさん)
2020-10-27 22:43:29
カラヴァッジョのキリストの埋葬展、実施日が決まって、まずは良かったと思います。しかし、昨今のコロナの状況を見ると、今から5カ月ぐらいでそれほど状況が変わっているとも思えませんが、このような状況下で東京まで来ますか? LNG展が無理だったのなら、あまり変わらないという気もします。今後状況が好転することを祈るしかない?

さて、いくつかの情報と報告を。
教えていただいた「ティツィアーノの諸問題」、10日ぐらいで他の区の図書館から取り寄せてもらい、借りることができました。ざっと眺めてみただけですが、全部読むのは時間もないので、必要な部分だけ拾い読みすることになりそうです。

BS日テレの大人のヨーロッパ街歩き、最近までやっていた再放送も終わってしまいましたね。今後また始まるかもしれませんので、No.125のパレルモ(サン・ロレンツォ祈祷所)は気長に待つしかありません。あまり時間がたって情報が古くなり、再放送しないということがないように祈りましょう。

レオナルド・ダ・ヴィンチのサルバトール・ムンディに関する本「最後のダ・ヴィンチの真実」(ベン・ルイス著、集英社、2020.10.10発行)、たまたま行った地元の図書館にあったので借りてきました。これをざっと読むと、ルーブルの2019年大回顧展に出品されなかった理由とか、この作品についてこれまで出版された本が「絵を売る立場」での主張ばかりで、都合の悪いことには触れていないといったことが書かれていて、私はこれを読んで、この前に放送されてこのブログでも話題になったカラヴァッジョのドキュメンタリー番組のことを思い出しました。似たような状況であり、このカラヴァッジョ推定作のユディトのことを考えるのにも参考になりそうですから、機会があればご覧になることをお勧めします。

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むろさんさん (花耀亭)
2020-10-29 00:59:49
会期がようやく決まりましたね。コロナ禍の中、LNG展は一昨年に観た作品ばかりなので諦めがつきましたが、「カラヴァッジョ展」は私的勝手仕事のようなもので、どうしたものかと悩めるところです(-_-;)
で、「ティツィアーノの諸問題」ではサクッと触れてあるだけなので、拾い読みで全然良いかと思います(^^;
それから、むろさんさんのお陰で「ヨーロッパ街歩き」でスポレートのフレスコ画をを見ることができました(^^)v。ありがとうございました!!再放送でパレルモ編を気長に待ちたいと思います。
で、「最後のダ・ヴィンチの真実」のご紹介もありがとうございました!!仙台市図書館にもあるようなので、ぜひ借りて読みたいと思います。ユディットの番組でも驚くことばかりだったので、《サルバトール・ムンディ》も裏では色々とあるのだろうなぁと想像できますね。貸出順番待ちになりそうですが、読むのが楽しみです!!
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ティツィアーノの諸問題、スポレートのフレスコ画 (むろさん)
2020-11-08 00:07:25
パノフスキー著「ティツィアーノの諸問題」、ざっと斜め読みし、興味のある第5章「愛と美について」だけコピーしました。ティツィアーノについては今まであまり深く追求したことはなかったのですが、この本を読んだら、ドーリア・パンフィリのサロメの首を切られたヨハネがティツィアーノの自画像であり、ボルゲーゼのカラヴァッジョ作ダヴィデのゴリアテ(自画像)の元になるような最初の頃の例であるとか、ヴィーナスとオルガン奏者、リュート奏者のバリエーションによる意味の違い、ベルリンのオルガン奏者のモデルはフェリペ2世(確かにプラドにあるフェリペの肖像画とそっくり!)とか、この一連の絵の元々はウフィッツイのヴィーナス単独バージョンからスタートした等々、なかなか面白く読みました。今まで食わず嫌いだったヴェネツィア派も少しずつ読んでいけばいいかなと思った次第。なお、私はティツィアーノの「我に触れるな」の右上の建物とジョルジョーネの「眠れるヴィーナス」の建物の類似から、「ジョルジョーネの『眠れるヴィーナス』は部分的にティツィアーノが描いた」という説は事実なのだと実感したのですが、パノフスキーは「ジョルジョーネのモチーフをティツィアーノが借用した」と書いていて、眠れるヴィーナスでのティツィアーノの協力を否定しているように思えます。どちらが正しいのでしょうね?

BS日テレ 大人のヨーロッパ街歩きのスポレートの回はご覧になったのですね。私にとってあのフィリッポ・リッピのフレスコ画は、1990年に行った時は修復中で見られず、その5年後に再訪問して念願がかなったという、執念で見に行った絵なので特に思い入れがあります。テレビではリッピ親方の指の形と晩年の病気のことを言ってましたが、見に行った当時はそんなことは知らずに、とにかくやっと見ることができた感激で聖母戴冠を見上げていました。

そのフレスコ画中の受胎告知、LNG展出品作であるクリヴェッリの受胎告知との構図の類似を以前に話題にしましたが、LNG展に先立ち、この件で手持ち資料を調べていたら、いくつかのことが分かりました。2015年ボストンISガードナー美術館のオーナメント&イリュージョン展図録(同館所蔵のクリヴェッリ作聖ゲオルギウスの修復記念展)解説に、「アスコリ・ピチェーノとスポレートの距離は96キロで、スポレートはアスコリからローマへ向かうメインのルートに位置している」とあり、リッピとクリヴェッリの影響関係を論じています。このリッピ最晩年の絵の10数年後がクリヴェッリの受胎告知なので、クリヴェッリはスポレートでフィリッポ・リッピのフレスコ画を見ているのではないかと思います。クリヴェッリはカメリーノでも仕事をしていますが、カメリーノからもローマへ行くためにはスポレートを通るようで、アスコリからでもカメリーノからでも、この10数年の間にクリヴェッリが一度でもローマに行くことがあったならば、必ずスポレートのフィリッポ・リッピの絵を見ているはずです。さらに、リッピもクリヴェッリもパドヴァで仕事をしたことがあるようですが、ライトボーンの大型本「CARLO CRIVELLI」(エール大学出版2004年)にクリヴェッリがパドヴァでリッピの作品(現存せず)に出合っているかどうかについて書かれていて、「クリヴェッリがパドヴァで見たフィリッポ・リッピによる絵から、顔の容貌に強さを与えることを最初に学んだかもしれない」として、とがった鼻やあごの下の肉付けのことを取り上げています。
今まで活動範囲が全く異なると思っていた両者なので、関連があるかなど考えたこともなかったのですが、これらの解説を読んで、ボッティチェリの次に好きなこの2人の画家に影響関係があったかもしれないと思うと、とてもわくわくして、西美LNG展ではクリヴェッリの受胎告知を穴が開くほど眺めてきました。
なお、最近日本で書かれたフィリッポ・リッピのスポレートのフレスコ画に関する論文として、「美術史」184号(2018.3)にスポレート大聖堂壁画の受胎告知に描かれた砂時計の意味についての論文(渡辺有美)があり、コピーを取って興味深く読みました。

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むろさんさん (花耀亭)
2020-11-09 23:04:06
>パノフスキーは「ジョルジョーネのモチーフをティツィアーノが借用した」と書いていて...
私的にはむろさんさん説の方が妥当だと思えます。《ノリメタンゲレ》だけでなく《聖愛と俗愛》(反転)にも使うということは、ティツィアーノがこの背景建物にかなり愛着を持っている証しですし、ジョルジョーネ《ヴィーナス》で協力した時の自作下絵素描を持っていた可能性があるように思えるのです。もちろん美術ど素人の妄想なのかもしれませんがね(^^;;
で、ヴェネツィア派も良いですよ~♪ クリヴェッリも一応ヴェネツィア派ですし(^_-)-☆

スポレートのフレスコ画は私もぜひ観たいと思いました。指の形もですが、晩年の病気で気弱になっていたのかもしれませんが、息子のフィリピーノへの親心も描かれているように思えました。
で、向かって左《受胎告知》部分をカメラはもっと映してくれても良かったのに!!(;'∀')
むろさんさんのご指摘のように、クリヴェッリはスポレートでリッピのフレスコ画をきっと観ていますよね!!
今、「最後のダ・ヴィンチの真実」を読んでいます(^^)v。「美術史」184号(2018.3)も読んでみたいと思います。
むろさんさん、いつも色々と刺激をいただき、ありがとうございます!!
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