花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

CARAVAGGIO:The Final Years 展 (1)

2005-04-30 01:59:49 | 展覧会
ロンドンで「CARAVAGGIO: The Final Years 1606-1610」(CARAVAGGIO晩年期展)を観てきた。何回かに分けてレポートしたいと思う。最終的にはサイトの方で纏められたら良いと思うのだが…さて、できるだろうか(^^;

「CARAVAGGIO: The Final Years 1606-1610」(CARAVAGGIO晩年期展)
 http://www.nationalgallery.org.uk/exhibitions/caravaggio/default.htm
  期間 : 2005年2月23日~5月22日
  場所 : ロンドン・ナショナルギャラリー(セインズベリー翼)

昨年秋、ナポリ・カポディモンテ美術館で観た「CARAVAGGIO:l'ultimo tempo 1606-1610」のロンドン巡回展なのだが、やはり危惧していた通り「慈悲の七つの行い」は来ておらず、ナポリ展で新しく真作提示された作品や参考作品をも除いた計16枚の作品のみの展示となっていた。しかし、真作のみのほぼ時系列に並べたシンプルな展示は、かえってローマ逃亡後のCARAVAGGIOの軌跡と画風の変遷をわかりやすく伝え、最後の「ゴリアテの首を持つダヴィデ」の自虐的自画像に心情的に出会う仕組みに思えた。まぁ、実際には画風からの年代測定はかなり難しいことだと推察されるのだが。

ロンドン・ナショナルギャラリーの企画展会場セインズベリーー翼前には開館前だというのにかなりの列ができていた。私の前にはイタリア人女性グループが賑やかなおしゃべりに花を咲かしている。ロンドン観光ついでのCARAVAGGIO見物のようだ。さしずめ日本人が海外で琳派展なんぞを見物するのと同じような趣かもしれない。
午前10時の開場と同時に地階の会場に急ぐ。貸出しのオーディオ案内は英語のみだが、既に観ている余裕で、聴きながらの鑑賞となった。会場は真っ暗との噂とは違い、ほの暗いながらもスポット照明が効いていているし、広いうえに部屋数もあり展示間隔も十分で見易い展示だと思った。

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2 コメント

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Unknown (桂田)
2005-05-01 21:26:11
なるほど! 所変わればとは言い得て妙ですね。ミラノとロンドン、同じ企画展でも巡回地によってこうも違うとは興味深いです。

日本人にとっての琳派とイタリア人にとってのカラヴァッジョというのも面白い例えですが、うーん、そうなのかもなぁ・・と唸ってしまいました。
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桂田さん (花耀亭)
2005-05-01 23:48:26
そうなんですよ、所変われば...でした。

ナポリは地元ですから盛り上げ方にも力が入っていましたが、ロンドンは実にさりげなくもツボを押さえた展示と言いうところでしょうか。

で、琳派を引き合いに出したのは、同時代で日本を代表できて自分が好きなだけです(^^;;;。それに、実際あったら結構日本人も観に来そうですしね(笑)

う~ん、でも、CARAVAGGIOに例えられる日本の画家って...難しいですよねぇ。桂田さんだったら誰を挙げますか?
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