花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

プラド美術館「ボス展」サクッと感想。

2016-06-01 05:52:45 | 展覧会

オランダの調査機関との軋轢はあったものの、欧米各地から作品を集めたプラド美術館の「ボス展」が今日から始まった。

時間制なのに朝から行列

感想を言えば「壮観!」の一言だった。なにせ、素描を入れて30点ほどのボス作品が展示されているのだ。もちろん、見どころは傑作《快楽の園》をはじめとする大画面の三連祭壇画であり、特に私的に期待していたリスボンの《聖アントニウス祭壇画》など、ボスの綺想力溢れる怪獣アイコンたちが大活躍し、見応えがあり過ぎるほどだった。

会場入口壁

で、ルーヴルやアルベルティーナからボスの素描が来ていた。ボスが日常の中で奇妙な造形を作りだすアイデアを描き溜めたデッサンで、まさにヴァザーリの言う「ディッセーニョ」だと思う。今まで私はボスの綺想を不覚にも生理的嗜好かと誤解していたのだが、独創的な造形物を創造しようとする画家のサガ(性)の成せる技だったとは!!(もちろん嗜好も多々だと思うけど(^^;) 

ということで、「ラ・トゥール展」感想もできたら次回に書きたいし、「ボス展」続きもね(^^ゞ