何年か前に古い中古時計を衝動買いしてしまった。気に入って使っていたのだが、時計の革ベルトが切れ、そのままずっと仕舞い込んでいた(^^;。最近、何とかしなくてはと思い出し、時間(針)合わせしようとしたら、ネジが空回りして壊れているようだった。
で、ご存知よりのSさんが時計&カメラマニアなので相談してみたら、「僕より詳しい専門家を紹介するから」とご紹介いただいたのがIさんだった。時計やカメラなどの専門ライターでいらっしゃる。ということで、三人の待ち合わせ場所はマニアのメッカ御徒町!
今回の相談は、①革ベルトの交換の件、②時計の時間合わせの件、③美術鑑賞用単眼鏡の件、以上の3点だ。事前にSさんを通じて時計をお渡しいていたので、時計の状態は把握されておられた。
①の革ベルトは、Iさんが事前にサイズを調べ(古い時計なので普通のベルトサイズに無かったようだ)、オーストリア製のベルトを御徒町のベルト専門店にご用意くださっていた。専門家(マニア)は1mmのサイズにもこだわることを知った(・・;)。1月は時期的に種類が少ないとのことで、3本からのチョイスとなる。選んだのはこげ茶のリザード。ぴったりサイズで時計に収まり、ボロボロだった古い時計もお化粧直しですっかりキレイになりましたわ♪
②のネジは、なんとリューズは壊れておらず、私が時間合わせのネジ巻きの仕方を忘れてしまっていただけだった!(@_@;)。ネジをまわして立ち上がったら、更につまんで上げてから合わせるのでしたわ(-_-;)。一件落着なのだが、しかし、秒針が不整脈状態で時間も遅れるので、Iさん経由で時計職人さんに調整をお願いすることになった。
で、時計職人さんの連絡先であるアメ横ビルのカメラ屋さんに私たちも同行した。いやはや、ディープな世界が広がっておりました。カメラ屋さんのご主人がIさんに見せたいと、小さなカメラのセットを用意していたのだ。Iさんはすっかりお気に入りのご様子で、なんとお買い上げ!
昔ながらの喫茶店でお茶しながら、ご購入のカメラを拝見。手にすっぽりと収まる小さなカメラはウォーターゲイト事件でも有名なスパイ仕様の「Tessina(テッシナ)」だった。職人さんの精密技が結集した高性能小型カメラなのだ。
「Tessina35」 とフィルム缶 スパイはカメラをベルトで腕に装着し撮影したのだそうだ。
「Tessina35」近影
私も触らせていただいたけど、「機能的なものは美しい」そのままで、なんだか美術品みたい!だと思ってしまった。手にすっぽり馴染む感じも良く、実際に撮影するだけでなく、眺めても美しく、マニアならきっと垂涎のカメラなのだろうなぁ。
で、③の単眼鏡は、Iさんが手持ちの単眼鏡を見本として持参され、実際に自分で見え方を確かめることができた。やはり某メーカーの3×12が気に入った。グリップ付の望遠性のある単眼鏡も試したが(天井フレスコ画などには良い!)、美術品に接近する場合を想定するとやはり3×12が適当だと思われた。
ということで、相談事はお蔭さまで無事に解決できた。Sさんにも1さんにも心から感謝です!!。それにしても、専門家と歩く御徒町はディープなワンダーランドの世界だったわ~(・・;)