花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

御徒町はディープなワンダーランド。

2016-01-29 00:10:05 | 使うもの

何年か前に古い中古時計を衝動買いしてしまった。気に入って使っていたのだが、時計の革ベルトが切れ、そのままずっと仕舞い込んでいた(^^;。最近、何とかしなくてはと思い出し、時間(針)合わせしようとしたら、ネジが空回りして壊れているようだった。 

で、ご存知よりのSさんが時計&カメラマニアなので相談してみたら、「僕より詳しい専門家を紹介するから」とご紹介いただいたのがIさんだった。時計やカメラなどの専門ライターでいらっしゃる。ということで、三人の待ち合わせ場所はマニアのメッカ御徒町! 

今回の相談は、①革ベルトの交換の件、②時計の時間合わせの件、③美術鑑賞用単眼鏡の件、以上の3点だ。事前にSさんを通じて時計をお渡しいていたので、時計の状態は把握されておられた。 

①の革ベルトは、Iさんが事前にサイズを調べ(古い時計なので普通のベルトサイズに無かったようだ)、オーストリア製のベルトを御徒町のベルト専門店にご用意くださっていた。専門家(マニア)は1mmのサイズにもこだわることを知った(・・;)。1月は時期的に種類が少ないとのことで、3本からのチョイスとなる。選んだのはこげ茶のリザード。ぴったりサイズで時計に収まり、ボロボロだった古い時計もお化粧直しですっかりキレイになりましたわ♪ 

②のネジは、なんとリューズは壊れておらず、私が時間合わせのネジ巻きの仕方を忘れてしまっていただけだった!(@_@;)。ネジをまわして立ち上がったら、更につまんで上げてから合わせるのでしたわ(-_-;)。一件落着なのだが、しかし、秒針が不整脈状態で時間も遅れるので、Iさん経由で時計職人さんに調整をお願いすることになった。 

で、時計職人さんの連絡先であるアメ横ビルのカメラ屋さんに私たちも同行した。いやはや、ディープな世界が広がっておりました。カメラ屋さんのご主人がIさんに見せたいと、小さなカメラのセットを用意していたのだ。Iさんはすっかりお気に入りのご様子で、なんとお買い上げ! 

昔ながらの喫茶店でお茶しながら、ご購入のカメラを拝見。手にすっぽりと収まる小さなカメラはウォーターゲイト事件でも有名なスパイ仕様の「Tessina(テッシナ)」だった。職人さんの精密技が結集した高性能小型カメラなのだ。 

「Tessina35」 とフィルム缶  スパイはカメラをベルトで腕に装着し撮影したのだそうだ。

「Tessina35」近影

私も触らせていただいたけど、「機能的なものは美しい」そのままで、なんだか美術品みたい!だと思ってしまった。手にすっぽり馴染む感じも良く、実際に撮影するだけでなく、眺めても美しく、マニアならきっと垂涎のカメラなのだろうなぁ。

で、③の単眼鏡は、Iさんが手持ちの単眼鏡を見本として持参され、実際に自分で見え方を確かめることができた。やはり某メーカーの3×12が気に入った。グリップ付の望遠性のある単眼鏡も試したが(天井フレスコ画などには良い!)、美術品に接近する場合を想定するとやはり3×12が適当だと思われた。 

ということで、相談事はお蔭さまで無事に解決できた。Sさんにも1さんにも心から感謝です!!。それにしても、専門家と歩く御徒町はディープなワンダーランドの世界だったわ~(・・;)


Windows10...(^^;

2015-09-11 22:53:53 | 使うもの

去年の11月、外出用のPCをWindows8から8.1にバージョンアップしようとして失敗した(涙)。動かないので放置状態だったのだが、ちょっとばかり必要に迫られ、ヤマダ電機に「何とかして下さ~い!」と持ち込んだ。「一旦消してWindows10にするしかないですね」と言われ、もうお任せモード。なにしろ私は機械音痴(^^;;

  ヤマダ・ヴァージョンの初期画面はWindows7仕様で、なんだかほっとするも、これじゃ何が変わったのかわからない。Windows10って何か便利になったんでしょうかね?(^^;


ハサミ。

2015-06-14 01:01:33 | 使うもの
古い花鋏がすっかり錆びついてしまったので、新しい花鋏を購入した。ネットで色々調べたら、坂源の「ハンドクリエーションF170」が使いやすそうだった。

最初、持手の色はモスグリーンにしようと思ったのだが、Amazonで白色のF170を見つけ、一目惚れ(*^。^*)。「超プレミア色」との惹句に(弱いのよねぇ)、思わずポチっと(笑)。

赤いGマークがカワイ過ぎるので、シールを剥がしたらシックな大人仕様になりましたわ♪ 軽いし、切れ味も良いし、長く使えたらと思う。

 
ハンドクリエーションF170 フッ素樹脂 超プレミア色 クリスマスホワイト

と言うのも、30年以上も現役で使っているハサミがある。今でもシャキシャキ気持ちよく切れる。


アドラーのNO.285

 

DOVOが受注して作ったみたい。ドイツのゾーリンゲン製

その昔、青山のスパイラルビルの文房具屋さんで買ったものだ。少々手荒に使ったこともあるが、こんなに長く持つなんて、もしかしたら一生モノかも。

不器用過ぎる私としてはよく切れるハサミに感謝したい。気に入った道具を持つって嬉しいし、大切にしたいよね。 


椅子。

2014-01-04 12:24:08 | 使うもの
マンションのリフォームに合わせ、ダイニングテーブルと椅子を買い替えた。サイズにこだわったら、結局両方とも特注になってしまった。テーブルがナラ材なので、気に入った椅子もナラで統一。


秋田木工の曲木椅子DM-AK003ナラ

どうやらハンス・J・ウェグナー「ザ・チェア」のデザインに拠るもののようだ。


ハンス・J・ウェグナー「ザ・チェア」。

オリジナルは背と肘部分を接合(ジョイント)しているが、購入した椅子は背も肘も曲げ木により1枚の無垢材で形成している。もちろんオリジナルには及ばないだろうけど、エレガントな曲線を1枚板の曲木で作ったのは技術的にも面白いと思う。それに正規輸入品に比べれば入手しやすい価格だしね。

で、ふと想ったのだった。カラヴァッジョの時代も有名画家のオリジナル作品(所謂「真作」)を飾れるのは王侯貴族や教皇庁の高位者たちだったし、入手できなかった愛好者はマンフレディやスパーダのような画家たち作品を代わりに飾って愛でたのだろうなぁ...と。

欧米各地の美術館や教会に行くと、思いがけずカラヴァッジョ作品の模作に出会うことがある。模作画家の力量はピンキリだけど、模作が多ければ多いほど当時のカラヴァッジョの人気や愛好家の存在が嬉しくなったりする。しかし、オリジナルの圧倒的な美と迫力には到底及ばないのも確かなのだ。

もしかして、購入したダイニング用の椅子はカラヴァッジェスキの椅子なのかもしれない。