
「プロローグ」は「ぼく」という一人称で第1巻に登場した福来陽一がある女性の危難を救おうとして男の剣先で胸を刺し貫かれるというシーンから始まる。これがこの第2巻でどのように繋がっていくのか、が興味津々となる。
この第2巻に登場するのが、涙川沙也である。彼女は海・川が嫌い、自分の名字も嫌いだという女性。その沙也が横浜の海岸通りの裏道を歩いていて、通り添いのレンガ倉庫の壁の前で背中を丸めて横向きに倒れている男性を見つける。近づいてみると、沙也がストーカー行為を受けていた徳田憲だった。殺されていると知って、震える手で携帯を取り出そうとしてよろけた時に、刺殺に使われた細いナイフを掴んでしまった。その場面を若いカップルに見られてしまう。近くのマンションの上階から目撃した人も居た。
その現場に偶然に犯人を見たという小柄な女性菊池恵が現れる。沙也が右手に怪我をしているから、一旦その場を逃れ、後で警察に行けば良いと言い、駆けだしていく。沙也はその後を追う形になるが、途中で菊池が姿を消してしまう。警察が通報を受け現場に現れ、後を追ってくる。そこから沙也は殺人の容疑者として追われる羽目になる。
沙也は夢中で逃げて何とか自分のマンションまで辿り着く。怪我の手当をして、多少落ち着いた所に、坪井美津代という女性から電話がかかる。彼女は徳田憲が働いていたフォーク居酒屋「伽草子」のオーナーで店長だと言う。神奈川県警の刑事が店に訪ねて来たと告げた上で、徳田憲から沙也が困っているようなことがあれば、助けてあげて欲しいと頼まれていたと。沙也に助力を申し出てきたのだ。その申し出を受け入れて、沙也は「伽草子」を訪ね、その後坪井のマンションへ行く。だが、そのマンションに着いた直後に、今度はマンションの別の部屋で何事かが発生し、そこから美津代の悲鳴と沙也に「逃げて!」と叫ぶ声を聞く事態となる。沙也は部屋から飛び出し、近くのコンビニから110番に通報するのだが、自分は再びその場から逃げざるを得なくなる。
沙也の逃避行の間に、徳田の殺害された現場近くのマンションから事件を目撃していた関圭三という男が自室で徳田殺害と同様の細いナイフのような物で殺される。また現場目撃情報によって駆けつけた警官2名が、犯人と目される人物によって傷害を負ってしまう。彼らが気づいたら救急病院に搬送されていた。そんなことが次々に起こっている。
逃げる沙也の前に菊池恵が再び現れて・・・。沙也は急展開していく状況に戸惑うばかりだが、深刻な企みの進行するプロセスでの重要な役割を担わされる形で巻き込まれていくのだ。沙也自身には何も自覚のないままに・・・・。それは、沙也にとって己がどういう系譜の人間なのかを知らされるプロセスになる。
第1巻「鎌倉の地龍」では、高村皇(すめろぎ)とその配下たちが鎌倉・鶴岡八幡宮の怨霊を解き放とうとする企てが進行・展開するストーリーだった。この第2巻「倭の水霊」では、高村皇の不可思議な計画は一転し、熱田神宮に矛先が向い地域拡大していく。
辻曲家の了と彩音は相談し、彩音が伊豆山神社の近くに住まいする四宮雛子を訪ねることになる。四宮は四柱推命の大家であり、伊豆山の奥に住み、彼女独自の人選基準に叶う場合しか鑑定を引き受けないという非常に偏屈で頑迷な鑑定家である。金や権力や名声など歯牙にもかけない。その雛子に彩音は妹の摩季に起こり、自分たちのまわりに起こっている事態を告げ、雛子の鑑定を受ける。
雛子は辻曲家が暗黒の闇に関わってしまったと告げ、西の方向に重なり合った険難、水の凶が見えると鑑定する。雛子の鑑定は、「白鳥伝説」「日本武尊」に結びついて行く。そして、雛子は火地晋(かちすすむ)の力が必要だと告げる。あの福来陽一から連絡をしておいてもらい、彩音が直接話を聞きに行けと助言する。雛子も一筆書いてあげるからと・・・・・。
この第2巻では日本武尊が関わる古代史の読み解きが関わってくることになる。日本武尊・弟橘媛の関係に及び、日本武尊の死の問題と深くかかわっていく。走水神社、白鳥古墳、断夫山古墳、熱田神宮などに関係していく展開となる。日本武尊神話に隠された陰の部分に光が当たっていく。鎌倉時代の歴史から、時空をワープして一挙に古代の歴史に切り込んでいくこととなる。古代史ファンには本書で展開される解釈は興味深いものになるのではないか。
怨霊というテーマが、鎌倉時代の問題から一挙に日本古代史の時空にワープし、辻曲了と絢奈、巳雨を名古屋にまで出かけざるを得ないように仕向けていく。その展開の中に、涙川沙也がキーパーソンとして関わっていくことになるのだ。
この第2巻では、火地晋と福来陽一が何者なのかが、明らかになっていく。そして、福来陽一が登場するのは、最後の最後になってから・・・・なのだ。
また、「エピローグ」の前章末尾には、こんな場面が描かれている
「行ってきまーす」
由比ヶ女学院一年、次女の摩季が顔を出し、巳雨の皿からトーストを一枚奪うと
玄関に走って行った。
「ああっ。摩季姉ちゃん!」
第1巻で亡くなったはずの摩季が巻末で元気に登場! 死から生還したようだ。しかし、この第2巻では唐突にこの場面描写が出てくる。摩季はどうなるのか・・・・という心配が、あっさりと元気に復活! なぜ、どのようにして・・・? その経緯はこの作品に出てこない。それは次巻以降で解き明かされるのだろうか? 不可解不可思議な摩季の登場。私的には、第2巻で摩季がどのように成っていくのかにまず関心を抱いていたのだけれど。お陰でこの関心事は次巻への期待の持ち越しとなる。
鎌倉の怨霊問題が未解決のまま、名古屋の怨霊問題に急展開したこの「倭の水霊」。
果たして、高村皇の真のねらいはどこにあるのか。一層、謎が深まっていく。
この第2巻は、怨霊の次元が一気に日本古代史の時空に転換する。『古事記』『日本書紀』に描かれた「日本武尊」の存在。その真の姿は何か。どのような政治的背景、勢力闘争問題が存在していたのか。紀記の神話世界に記されたこと、記されていないこと。日本古代史を見直すということが副次的なテーマとして据えられているように思う。
この作品は、日本武尊という神話上の存在に対し、認識・意識の有り様として、日本古代史の読み解き方を通じ興味深い観点を与えてくれたといえる。
怨霊問題を底流に潜ませながら、古代から歴史的変遷がなされてきたのが日本の権力闘争なのか・・・・。神とは何か? 怨霊-御霊-神、という連なり。その意味するもの・・・・そんな時空に踏み込みながら、ストーリーはさらにどう展開するのか。ますます、興味津々となってきた。
ご一読、ありがとうございます。

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本作品に出てくるストーリー展開での重要な語句をネット検索してみた。参考文献は本書末尾をご覧になると記載されている。こちらは手軽に入手できる思考材料の一覧である。当然、その利用・読み方には注意が必要だろうけれど・・・・。
ヤマトタケル :ウィキペディア
日本武尊物語 :「建部大社」(公式サイト)
日本武尊 :「伝説の扉」
弟橘媛 :ウィキペディア
8.弟橘媛、倭建にかわって入水する :「古事記景行天皇条全訳註 / [ヤマトタケル]」
オトタチバナヒメを御祭神とする神社 :「探究三昧 BY N. Momose」
橘樹神社・上總國二之宮 :「タウンページ」
宮簀媛 :ウィキペディア
走水神社 :「神奈川県神社庁」
伊豆山神社とは :「関八州総鎮護 伊豆山神社」ホームページ
熱田神宮について :「熱田神宮」ホームページ
神さまの由来を知ろう!(熱田神宮編) :「山けんのうぶすなで開運」
断夫山古墳 :「熱田神宮公園・高蔵公園」
断夫山古墳 :「文化財ナビ愛知」
白鳥古墳 白鳥御陵 名古屋市熱田区 白鳥公園 Kofun :YouTube
断夫山古墳・白鳥古墳 :「邪馬台国大研究」
日本武尊・琴弾原陵、白鳥陵古墳 :「邪馬台国大研究」
日本武尊・白鳥伝説 :「亀山市」
白鳥伝説と白鳥陵 :「徒然なるままに、、、」
白鳥伝説にふれて 西成辰雄氏
天叢雲剣 :ウィキペディア
尾張古図と浪越伝説 名古屋なんでも調査団
四柱推命 :ウィキペディア
塗壁 :ウィキペディア
ぬりかべ (ゲゲゲの鬼太郎) :ウィキペディア
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その点、ご寛恕ください。)
徒然に読んできた作品の印象記に以下のものがあります。
こちらもお読みいただけると、うれしいかぎりです。
『神の時空-かみのとき- 鎌倉の地龍』 講談社NOVELS
以下は、このブログを書き始めた以降に、シリーズ作品の続きとして読んだ特定の巻の印象記をまとめたものです。
『カンナ 出雲の顕在』 講談社NOVELS
『QED 伊勢の曙光』 講談社NOVELS
この第2巻に登場するのが、涙川沙也である。彼女は海・川が嫌い、自分の名字も嫌いだという女性。その沙也が横浜の海岸通りの裏道を歩いていて、通り添いのレンガ倉庫の壁の前で背中を丸めて横向きに倒れている男性を見つける。近づいてみると、沙也がストーカー行為を受けていた徳田憲だった。殺されていると知って、震える手で携帯を取り出そうとしてよろけた時に、刺殺に使われた細いナイフを掴んでしまった。その場面を若いカップルに見られてしまう。近くのマンションの上階から目撃した人も居た。
その現場に偶然に犯人を見たという小柄な女性菊池恵が現れる。沙也が右手に怪我をしているから、一旦その場を逃れ、後で警察に行けば良いと言い、駆けだしていく。沙也はその後を追う形になるが、途中で菊池が姿を消してしまう。警察が通報を受け現場に現れ、後を追ってくる。そこから沙也は殺人の容疑者として追われる羽目になる。
沙也は夢中で逃げて何とか自分のマンションまで辿り着く。怪我の手当をして、多少落ち着いた所に、坪井美津代という女性から電話がかかる。彼女は徳田憲が働いていたフォーク居酒屋「伽草子」のオーナーで店長だと言う。神奈川県警の刑事が店に訪ねて来たと告げた上で、徳田憲から沙也が困っているようなことがあれば、助けてあげて欲しいと頼まれていたと。沙也に助力を申し出てきたのだ。その申し出を受け入れて、沙也は「伽草子」を訪ね、その後坪井のマンションへ行く。だが、そのマンションに着いた直後に、今度はマンションの別の部屋で何事かが発生し、そこから美津代の悲鳴と沙也に「逃げて!」と叫ぶ声を聞く事態となる。沙也は部屋から飛び出し、近くのコンビニから110番に通報するのだが、自分は再びその場から逃げざるを得なくなる。
沙也の逃避行の間に、徳田の殺害された現場近くのマンションから事件を目撃していた関圭三という男が自室で徳田殺害と同様の細いナイフのような物で殺される。また現場目撃情報によって駆けつけた警官2名が、犯人と目される人物によって傷害を負ってしまう。彼らが気づいたら救急病院に搬送されていた。そんなことが次々に起こっている。
逃げる沙也の前に菊池恵が再び現れて・・・。沙也は急展開していく状況に戸惑うばかりだが、深刻な企みの進行するプロセスでの重要な役割を担わされる形で巻き込まれていくのだ。沙也自身には何も自覚のないままに・・・・。それは、沙也にとって己がどういう系譜の人間なのかを知らされるプロセスになる。
第1巻「鎌倉の地龍」では、高村皇(すめろぎ)とその配下たちが鎌倉・鶴岡八幡宮の怨霊を解き放とうとする企てが進行・展開するストーリーだった。この第2巻「倭の水霊」では、高村皇の不可思議な計画は一転し、熱田神宮に矛先が向い地域拡大していく。
辻曲家の了と彩音は相談し、彩音が伊豆山神社の近くに住まいする四宮雛子を訪ねることになる。四宮は四柱推命の大家であり、伊豆山の奥に住み、彼女独自の人選基準に叶う場合しか鑑定を引き受けないという非常に偏屈で頑迷な鑑定家である。金や権力や名声など歯牙にもかけない。その雛子に彩音は妹の摩季に起こり、自分たちのまわりに起こっている事態を告げ、雛子の鑑定を受ける。
雛子は辻曲家が暗黒の闇に関わってしまったと告げ、西の方向に重なり合った険難、水の凶が見えると鑑定する。雛子の鑑定は、「白鳥伝説」「日本武尊」に結びついて行く。そして、雛子は火地晋(かちすすむ)の力が必要だと告げる。あの福来陽一から連絡をしておいてもらい、彩音が直接話を聞きに行けと助言する。雛子も一筆書いてあげるからと・・・・・。
この第2巻では日本武尊が関わる古代史の読み解きが関わってくることになる。日本武尊・弟橘媛の関係に及び、日本武尊の死の問題と深くかかわっていく。走水神社、白鳥古墳、断夫山古墳、熱田神宮などに関係していく展開となる。日本武尊神話に隠された陰の部分に光が当たっていく。鎌倉時代の歴史から、時空をワープして一挙に古代の歴史に切り込んでいくこととなる。古代史ファンには本書で展開される解釈は興味深いものになるのではないか。
怨霊というテーマが、鎌倉時代の問題から一挙に日本古代史の時空にワープし、辻曲了と絢奈、巳雨を名古屋にまで出かけざるを得ないように仕向けていく。その展開の中に、涙川沙也がキーパーソンとして関わっていくことになるのだ。
この第2巻では、火地晋と福来陽一が何者なのかが、明らかになっていく。そして、福来陽一が登場するのは、最後の最後になってから・・・・なのだ。
また、「エピローグ」の前章末尾には、こんな場面が描かれている
「行ってきまーす」
由比ヶ女学院一年、次女の摩季が顔を出し、巳雨の皿からトーストを一枚奪うと
玄関に走って行った。
「ああっ。摩季姉ちゃん!」
第1巻で亡くなったはずの摩季が巻末で元気に登場! 死から生還したようだ。しかし、この第2巻では唐突にこの場面描写が出てくる。摩季はどうなるのか・・・・という心配が、あっさりと元気に復活! なぜ、どのようにして・・・? その経緯はこの作品に出てこない。それは次巻以降で解き明かされるのだろうか? 不可解不可思議な摩季の登場。私的には、第2巻で摩季がどのように成っていくのかにまず関心を抱いていたのだけれど。お陰でこの関心事は次巻への期待の持ち越しとなる。
鎌倉の怨霊問題が未解決のまま、名古屋の怨霊問題に急展開したこの「倭の水霊」。
果たして、高村皇の真のねらいはどこにあるのか。一層、謎が深まっていく。
この第2巻は、怨霊の次元が一気に日本古代史の時空に転換する。『古事記』『日本書紀』に描かれた「日本武尊」の存在。その真の姿は何か。どのような政治的背景、勢力闘争問題が存在していたのか。紀記の神話世界に記されたこと、記されていないこと。日本古代史を見直すということが副次的なテーマとして据えられているように思う。
この作品は、日本武尊という神話上の存在に対し、認識・意識の有り様として、日本古代史の読み解き方を通じ興味深い観点を与えてくれたといえる。
怨霊問題を底流に潜ませながら、古代から歴史的変遷がなされてきたのが日本の権力闘争なのか・・・・。神とは何か? 怨霊-御霊-神、という連なり。その意味するもの・・・・そんな時空に踏み込みながら、ストーリーはさらにどう展開するのか。ますます、興味津々となってきた。
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本作品に出てくるストーリー展開での重要な語句をネット検索してみた。参考文献は本書末尾をご覧になると記載されている。こちらは手軽に入手できる思考材料の一覧である。当然、その利用・読み方には注意が必要だろうけれど・・・・。
ヤマトタケル :ウィキペディア
日本武尊物語 :「建部大社」(公式サイト)
日本武尊 :「伝説の扉」
弟橘媛 :ウィキペディア
8.弟橘媛、倭建にかわって入水する :「古事記景行天皇条全訳註 / [ヤマトタケル]」
オトタチバナヒメを御祭神とする神社 :「探究三昧 BY N. Momose」
橘樹神社・上總國二之宮 :「タウンページ」
宮簀媛 :ウィキペディア
走水神社 :「神奈川県神社庁」
伊豆山神社とは :「関八州総鎮護 伊豆山神社」ホームページ
熱田神宮について :「熱田神宮」ホームページ
神さまの由来を知ろう!(熱田神宮編) :「山けんのうぶすなで開運」
断夫山古墳 :「熱田神宮公園・高蔵公園」
断夫山古墳 :「文化財ナビ愛知」
白鳥古墳 白鳥御陵 名古屋市熱田区 白鳥公園 Kofun :YouTube
断夫山古墳・白鳥古墳 :「邪馬台国大研究」
日本武尊・琴弾原陵、白鳥陵古墳 :「邪馬台国大研究」
日本武尊・白鳥伝説 :「亀山市」
白鳥伝説と白鳥陵 :「徒然なるままに、、、」
白鳥伝説にふれて 西成辰雄氏
天叢雲剣 :ウィキペディア
尾張古図と浪越伝説 名古屋なんでも調査団
四柱推命 :ウィキペディア
塗壁 :ウィキペディア
ぬりかべ (ゲゲゲの鬼太郎) :ウィキペディア
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徒然に読んできた作品の印象記に以下のものがあります。
こちらもお読みいただけると、うれしいかぎりです。
『神の時空-かみのとき- 鎌倉の地龍』 講談社NOVELS
以下は、このブログを書き始めた以降に、シリーズ作品の続きとして読んだ特定の巻の印象記をまとめたものです。
『カンナ 出雲の顕在』 講談社NOVELS
『QED 伊勢の曙光』 講談社NOVELS
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