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山梨へ行く ワインの試飲

2008-12-29 15:26:57 | 国内の旅 2010年以前
【2008年11月 石和温泉 1泊2日】

甲府には試飲販売をしている観光ワイナリーがある。
私が山梨旅行を決めたときのキーワードの1つが「ワイナリーの試飲」だった。
今回、試飲販売にどっぷりと浸かってその‘恐ろしさ’が解ったよ。

山梨2日目、チェックアウトを済ませて宿の近くのワイナリーに行った。
愛想のよい従業員に案内されてまずはワイン工場見学。
工場見学と言っても稼動している生産ラインを見るわけではありません。
今は動いてないラインの一部と樽を並べた、まさに‘博物館的な展示物’。
見るのに5分もかからなかった。

そして次に案内されたのが試飲室という名のお土産コーナー。
入り口でプラコップを取り、氷で冷やされたワインをレードルで注いで飲む。
場所を変え、次のワインも飲む。
樽で出来た6箇所のブースを廻ったら結構良い気分になるのだな。
ここぞとばかりに綺麗どころのお姉さんが「どうですか~、お土産に」
5本も買ってしまった。

途中で観光バスが1台やってきた。
バスから吐き出されたおじさんたちは工場見学を終えて試飲室へ来た。
従業員は僅かにいた私達個人観光客をほっといて団体客の対応に。
適切な対応と見た。

おじさんたちの行動は単純だ。
試飲して、いい気分になって、「どうですか~」と言われて、ワインを買う。
帰る時は従業員総出で「また来て下さい」とバスに手を振って見送っていた。
そしてまた次のバスが来るのだろう。







      

甲府駅からタクシーで昇仙峡に行った。
ここでもワインの試飲ができるところがある。
ロープーウェイ駅の隣だから行ってみるとよろしい。
ここはワイナリーではなく山梨各所のワインを販売しているところ。
自分で‘王国’と言ってるだけあって品揃えはよいよ。

入ったときは誰もいなかったけどワインを見ながらどれを買おうかと迷っていたら、アラビア系のお兄さんが現れた。
きっと「お客が来たよ」と呼ばれたのだろう。
流暢な日本語で話しかけてくる彫りの深いペルシャ人はおばさんには受けがよさそうだ。

ここの手口はこうだ。
まず「樽ごと買い上げているから」という理由でここでしか手に入らない‘最高級のワイン’を試飲させる。
飲む前にも「シリアル№が付いている」とか「お祝いの場で飲んで」とか、もったいぶるのだなぁ。
「で、いくらだと思います?」
さんざん恩着せがましく言われているから「4万?3万?」と思えてくる。
私は「2万くらい?」と言ってみたが、正解は1万8千円。
それ位の価値はあると思うが・・・見事な手口だ。

でも買わないぞという私の反応を見て次に勧めたのが5000円のワイン。
それでもだめなら次は2000円。
これは赤白混ぜて飲むと美味しいよと試飲させてくれた。
確かに美味かったがセット価格は4000円だ。
矢継ぎ早に出してくるのは「面倒だから買ってやるか」と思わせる戦法と見た。
ゴメン、私は面倒な時は買わずに店を出るのだ。

「ありがとう」と言って何も買わずに店を出た。
帰りのタクシーの中で両親にさんざん言われたよ。
「1本くらい買ってあげればよかったのに」
赤白セットで4000円は買ってもよいと思ったけれど・・・
面倒な時は買わないのだ。





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