春日山林泉寺は15世紀末、越後守護代長尾氏(のちの上杉氏)の菩提寺として建立された。
上杉謙信ゆかりの寺で、幼名虎千代時代にこの寺に住み学問を学んでいる。
「謙信」という名は、7代住職「宗謙」より一字を貰って付けられたそうだ。
また、山門の『春日山』と本殿の『第一義』とある扁額は謙信の書と言われている。
今掲げられているものはもちろんレプリカだが、本物は宝物殿に今も展示されている。
謙信の死後、上杉家が米沢に移封された際、林泉寺も米沢に移転した。
だが、越後の林泉寺はそのまま残され、上杉後もこの地を治めた者の庇護を受け栄えた。
境内の墓地には謙信の墓と言われる墓標があり、それが客寄せの目玉になっているが
川中島の戦いの戦没者や、代々の春日山城主の墓もあるのだよ。
謙信だけでなく、この地を治めた者たちの思いの詰まったお寺だ。
インターネットで『春日山林泉寺』と検索すると米沢の方が多くヒットする。
しかし、系譜的にはこちらが本家のように思えるのだが…
境内の宝物館には先述の謙信直筆と言われる扁額があった。
また、教科書で見たことのある謙信の画もあった。
宝物館の中は撮影禁止で写真が撮れなかったが
話好きな館長さんがいろいろと解説をしてくれた。
←宝物館
←惣門
←トイレです
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