蓮池潭は 高鐵左営駅の近くにある 高雄の代表的な観光地。
その蓮池潭に 7層の塔が2基 並んで建っている。
しかも 2基の塔の前には 龍と虎が口を開けて待っているのだ。
昔やったファミコンのRPGに出てきそうなシチュエーション。
湖畔から塔までは ギザギザに曲がった導入路を進む。
ギザギザにした理由は 悪魔の侵入を防ぐためだとか。
なぜなら 悪魔は真っ直ぐにしか進めないと信じられているからだそうだ。
塔の前に出ると 龍の方へと順路の案内がある。
順路に従い 龍の体内~龍の塔~虎の塔~虎の体内 と進み外へ出る。
これにも意味があるのだ。
台湾では 龍は善良 虎は凶暴な生き物と考えられている。
だから
龍の口から体内を通ることで善良な人間に生まれ変わり
トラの体内を逆流(身体を通って口から出る)することで 今までの悪行が消えるという。
けして順路を間違えて虎の口から入ってはいけません。
2基の塔はそれぞれ階段で6階まで上がれる。
夏の暑い日だったから 階段をあがると汗が噴き出してくる。
でも 6階では吹く風も涼しく 蓮池潭全体が見渡せた。
この風景は 大量の汗と引き換えに得られるのだ。
ちなみに 龍の塔と虎の塔は それぞれ別々に登らなければいけない。
龍で汗をかき 虎でも汗をかく。
せめて 6階に龍と虎を結ぶ通用路を造ってほしかった。