アジアを回る・日本を回る

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媽閣廟

2008-10-17 21:47:13 | 2008年8月香港・マカオ一人旅
媽閣廟のバス停で降ろされた?はずだった。
でも、有名な世界遺産のバス停のはずなのに周りに誰もいなかった。
しばらく歩き回ったが観光客の気配もない。
『媽閣廟はこっち』を示す案内板すらない。
ここは本当に媽閣廟なのか?

途方に暮れていたら、民家の窓からこちらを見ていたおじさんを発見。
早速『媽閣廟』と書いた紙を見せたら、「あっちの方に行け」と指差してくれた。
藁をも掴む心境でその方向に行くと……確かに有名な観光地はあったのだよ。
観光客もいっぱいいたし、観光バスもいっぱい止まっていた。

つまり、路線バスで媽閣廟に来る様なヤツはいないということか。

媽閣廟は海の守り神を祭ったマカオ最古の寺院。
建てられた歴史もあるし、それにまつわる逸話もある。
お土産を売る店や、奉納する線香を売る店だってある。
観光バスから吐き出された観光客で入り口は混雑しているし、れっきとした観光地なのだ。

ただ、本当に申し訳ないけど私の感想は『地方の世界博のパビリオンみたい』だった。
ここに見るものがあったわけでなく、ここに来ることが私の中で価値があることになってしまった。
もともと寺院見学に興味のない私だから、この世界遺産もマカオを旅する為の手段でしかないのだ。

ここに来るためのに、雨の中タクシーを捜したこと。
乗ったバスでおばちゃんに「媽閣廟」と書いた紙を見せて行き先を確認したこと。
降ろされたバス停に誰もいなくて不安になったこと。
それら全てが武勇伝になって私のマカオ旅行を彩っている。

参観コースに従って雨で滑りやすくなった石組みの階段を登っていったがすぐに行き止まった。
一応、トイレだけは使わせてもらって土産もかわず退散。
悲しいかな、雨の中それ以外の記憶はない。


媽閣廟前の広場から


れっきとした観光地。入り口は混雑。


大石に朱彫りされた文字。